- マシナリーお役立ちNAVI
- 工作機械を学ぶ
工作機械の設備更新を考える
~更新時に気を付けるべきポイント~
公開日:2026.09.30
前編では、工作機械の平均的な寿命や、故障を防いで長く使い続けるためのメンテナンス方法について解説しました。
後編となる今回は、新しい工作機械を導入することで得られる具体的なメリットや、実際に機種を選ぶ際に押さえておきたいポイントについて詳しくご紹介します。
新しい工作機械導入のメリット
「老朽化が進んでいる」「故障率が上がっている」といった場合は、工作機械の買い替えを検討してみましょう。新しい設備の導入は、生産性の向上や品質の確保などを目的として行われます。
近年の工作機械は、環境への配慮やコスト削減の観点から、エネルギー効率が高いものが増えています。そのため、長期的に見るとエネルギーコストの削減効果も期待できます。
一般社団法人日本機械工業連合会の「生産設備保有期間実態調査」によると、新たな設備を導入した企業の多くが、生産量や生産性の向上、省人化、省エネなどの効果を実感しています。
Q. 設備投資によって、具体的にどのような効果が、どの程度ありましたか。
(導入から3年未満の生産機械を保有している企業、N=302)
アンケート結果によれば、「生産量の増加」や「生産時間の短縮」については多くの企業が大きな改善効果を実感している一方、「省資源・省エネ」に関しては10%以上の改善を実感できた企業の割合が他の項目に比べて低い(16.2%)傾向にあります。
しかし、省エネ性能に優れた機種を選ぶことで、この結果は大きく変わります。
たとえば、ブラザーの「SPEEDIO」はその優れた環境性能と高い生産性が評価され、「省エネ大賞」を受賞しています。こうした省電力性能と生産性を兼ね備えた機械を選ぶことで、生産性の向上はもちろん、電力コスト削減の面でも確実なメリットを得ることができるでしょう。
設備更新・設備投資のポイント
設備更新を行う際には、まず「なぜ更新するのか」という目的を明確にすることが大前提です。そのうえで、具体的な機種を選定する際には、「省エネ性能」や「補助金」などの要素も検討項目に加えることをおすすめします。
たとえば、現在主軸40番のマシニングセンタを使用していて、ランニングコストの高さに悩んでいる場合には、以下の観点から機械を選ぶことが重要です。
- 電気代を抑えるために消費電力量が少ないこと
- 稼働時間を短縮するためにサイクルタイムが短いこと
このようなケースでは、主軸30番のマシニングセンタへの置き換えを検討するのも有効な選択肢のひとつです。設備の選定は、目的に合致した機種を選ぶことで、より高い効果が期待できます。
補助金の活用
近年、カーボンニュートラルの推進を背景に、省エネ性能の高い設備への投資や、人手不足に対応するための省力化設備の導入を支援する補助金が充実しています。補助金を活用した設備更新は、企業にとって賢い選択肢となります。設備更新を検討されている企業様には、ぜひ活用をおすすめします。
アフターサポートの重要性
機械は長期間にわたり使用するものですので、メーカーのサポート内容や保証期間も、設備選定の重要な基準となります。
トラブル時の対応はもちろん、日常の点検業務や従業員への教育など、委託できるサービスがあるかどうかもあわせて確認しましょう。これらを重視することで、設備を長く安心して使い続けることができます。
ブラザー SPEEDIOのサポート体制
-
平日24時間対応「SPEEDIO 24 Connect」
「夜間に機械が止まってしまったが、連絡がつかない」といった事態を防ぐため、平日は24時間いつでも電話で専門技術者によるサポートが受けられる有料サービスです。さらに、修理の手配や緊急時の部品配送にも対応しており、ダウンタイムを最小限に抑えることができます。
-
IoTを活用した「遠隔サポート」
ネットワーク経由で機械の状態を診断するサービスです。
スイッチ一つでオペレーターにつながる「すぐつながり診断」や、アラーム発生時に自動でメール通知が届く「いつでも異常を監視」など、お客様の安心・安全をサポートします。口頭での説明が難しいトラブルも、遠隔でのデータ分析によりスムーズに特定できるため、復旧までの時間を短縮できます。
このほかにも、安心して長くご使用いただくための充実したサポート体制を整えています。
設備更新は企業の成長に
直接つながる投資
一概には言えませんが、工作機械の寿命は一般的にはおおよそ15~30年程度とされています。
工作機械は使用を重ねるごとに摩耗や劣化が進むため、定期的なメンテナンスを行い、異常の早期発見や故障の防止に努めることが大切です。また、故障が頻繁に発生する場合には、買い替えも検討しましょう。
現代の競争が激しいビジネス環境において、設備更新は企業の生産性や効率性を向上させるための極めて重要なステップです。新しい設備の導入は企業の競争力を強化することにつながります。経営状況や市場動向なども考慮しながら、自社の状況に合わせて設備更新を検討してみてはいかがでしょうか。
また、本記事の前編となる以下の記事では、工作機械の平均耐用年数や、その寿命の伸ばし方などをご紹介しながら、設備更新のベストなタイミングについて解説しています。ぜひこちらもご覧ください。
前編はこちら
設備投資検討中の方必見!
工作機械の設備更新を考える~機械寿命を延ばす方法~
-
文:小林悠樹
1988年生まれ。一橋大学卒業後、食品メーカーへ入社。営業職を経験したのち、2017年にフリーライターへ転身。企業への取材記事、通信大手のオウンドメディアなどをはじめ、幅広いコンテンツを手がけています。
-
編集:株式会社イージーゴー
WEBコンテンツ、紙媒体、動画等の企画制作を行う編集制作事務所です。ライターコミュニティ「ライター研究所」も運営しています。
https://eggo.jp/