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令和7年度補正予算が成立。
製造業の未来を拓く「ものづくり補助金」の新潮流と活用戦略
公開日:2026.2.4
製造現場における生産性向上や、新たな付加価値創出に向けた設備投資は、企業の持続的な成長に不可欠な要素です。しかし、導入費用が大きなハードルとなり、二の足を踏んでしまうケースも少なくありません。
そのような中、2025年12月26日、中小企業庁より令和7年度補正予算案の概要が公表されました。今回の補正予算では、製造業の皆様にとって馴染み深い「ものづくり補助金」を含む生産性革命推進事業が大幅に拡充される見通しです。
本記事では、発表された情報をもとに、新たな補助金の枠組みと、工作機械ユーザー視点での活用のポイントについて解説します。
新たな枠組みで加速する
「省力化」と「新事業展開」
今回の補正予算における大きな特徴は、「持続的な賃上げを実現するための生産性向上・省力化・成長投資支援」という大項目のもと、既存の補助金制度がより強力に連携・拡充されている点です。
これまで製造業の設備投資を支えてきた「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(通称:ものづくり補助金)」に加え、新たに「新事業への進出にかかる支援」が創設される方向性が示されました。これは、従来の枠組みを超えて、抜本的な省人化・省力化投資や、全く新しい分野への挑戦を後押ししようとする国の強い意志の表れと言えるでしょう。
特に、人手不足が深刻化する製造現場において、工作機械の自動化システム導入や工程集約による「省力化」は喫緊の課題です。今回の補助金拡充は、こうした課題解決に向けた投資を力強くサポートするものとなります。
また、既存事業の延長線上ではない「新事業」への展開を検討されている企業にとっても、リスクを低減し、挑戦への一歩を踏み出す大きなチャンスとなります。
| 新事業進出・ものづくり補助金 | 省力化投資補助金 | |
|---|---|---|
| 枠・類型 |
革新的新製品・サービス枠、 新事業進出枠、 グローバル枠 |
カタログ注文型、 一般型 |
注目される海外展開への支援拡充
国内市場の成熟化に伴い、海外に活路を見出そうとする製造業も増えています。従来のものづくり補助金にも、海外事業の実施によって国内の生産性を高める取り組みを支援する「グローバル枠」が存在しました。
今回の新たな枠組みにおいても、国内企業の海外工場への投資や、海外市場開拓に向けた取り組みが引き続き、あるいはこれまで以上に支援対象となることが予想されます。例えば、海外拠点へのマザーマシン導入による現地生産体制の強化や、グローバルサプライチェーンの構築といった戦略的な投資においても、補助金の活用が視野に入ってくる可能性があります。
詳細な公募要領の発表が待たれますが、海外戦略を持つ企業にとっては見逃せないポイントです。
採択率の現状と今後の展望
補助金の活用を検討する上で気になるのが採択率です。「ものづくり補助金」の採択率は、申請のタイミングや経済情勢によって変動します。
中小企業庁や公募サイトで公表されているデータによると、直近の公募では採択率が低下傾向にありました。例えば、第16回公募(2024年1月結果発表)の採択率は約48.8%でしたが、続く第17回公募(2024年5月結果発表)では約29.4%まで低下しています。これは、申請件数の増加や審査の厳格化など、競争が激化している現状を示唆しています。
出典:ものづくり補助金総合サイト 公募結果よりhttps://portal.monodukuri-hojo.jp/saitaku.html
しかし、今回の令和7年度補正予算では、生産性革命推進事業全体で3,400億円規模の予算が計上されています。これにより、採択予定件数が増加し、これまで以上に多くの意欲ある企業にチャンスが広がる可能性があります。
競争が激しい状況に変わりはありませんが、しっかりとした事業計画を策定することで、採択の可能性を高めることができるはずです。
まとめ
令和7年度補正予算による補助金制度の拡充は、製造業が直面する「省力化」「新事業展開」「グローバル化」という課題に対し、国が強力な支援姿勢を打ち出したことを意味します。
特に、工作機械による高精度加工や自動化を推進する企業にとって、今回の補助金は大きな追い風となるでしょう。重要なのは、制度の趣旨を正しく理解し、自社の経営戦略に基づいた具体性のある事業計画を準備することです。
今後発表される詳細な公募要領やスケジュールを注視し、早期に情報収集と準備を進めることが、このチャンスを最大限に活かす鍵となります。
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文・編集:株式会社補助金ポータル
『国策と民間企業を繋ぐプラットホームになる』をミッションに、日本中の補助金情報を提供。プロの目線で最適な補助金をアドバイスし、申請支援まで行っています。【経済産業省「情報処理支援機関」認定企業】
会社URL:https://hojyokin-portal.jp/
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