Interview 009

Cat’s ISSUE 太田メグ

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自分の体験や思いから出てくる
発想を活かしたものづくり。

Jun 5, 2018

刺しゅうの魅力や惹かれた理由を聞く連載インタビュー。第九回目は、猫好きなクリエイターが集まって始まったプロジェクト「Cat’s ISSUE」代表の太田メグさんにご登場いただきました。太田メグさんがデザインしてくれた刺しゅう模様も、このページの最後に紹介していますので、是非あわせてチェックしてみて下さい。


——「Cat’s ISSUE」とは、どのようなプロジェクトになのでしょうか?

2014年まで、渋谷に「SUNDAY ISSUE」というアートギャラリーがあったんですが、そこに集まるアーティストやクリエイターに猫好きが多いことに気がついたんです。そうした人たちにお声がけして猫の支援になる企画展をやったり、猫の新聞を作ったり。そこに募金箱を置いて支援を募りました。

坂本美雨さんにも参加してもらって、猫の歌を歌ってもらったりもしたんですよ。もともと美雨さんは猫の保護活動のボランティアをしたりしていたのですが、私は全然知識がなくて。絵を描いてくれる人がいたり、写真を撮ってくれる人がいたり、歌を歌ってくれる人だったり、いろんな人たちの能力をちょっとずつお借りして、猫のために何かできることをしようというのが始まりなんです。

——猫好きたちが集まることで、それが猫のための保護活動になっていったんですね。

猫に対して恩返しができるといいねという気持ちで始まったんですが、お金を集めることだけではなくて、私たちが得意としているデザインや企画を通して、もっといろんなことができるんじゃないかと思い始めて。

それで猫をモチーフにしたグッズをつくったりして、今はいろいろなブランドとコラボレーションしたり、ポップアップストアやイベント出店をさせていただいたりしています。

——そうした「Cat’s ISSUE」の活動が、最近の猫ブームのきっかけをつくったような気がします。

今までバラバラだった猫好きたちが一気に集まったんですよね。そのきっかけがSNSだったんじゃないかと思っていて。昔も今も猫のかわいさは何も変わらないんですけど、どんな猫がいるのか、家のなかでひそやかに飼っていたので外には見えづらかったんです。

でもSNSが普及して、おうちの猫の様子が見えるようになった。猫好きな人って、人の家の猫もかわいいんですよ(笑)。猫が人間同士をどんどんつなげてくれて、猫の面倒を互いに見たりする仲間ができたり。その人の猫に対しての接し方を見ていると信頼できるかどうかがわかるんです。その人の人生観、家族観、愛情のかけ方もわかるから。

猫と人間って対等というか、ペットというよりは、もっと家族に近い関係なんですよね。

——太田さんが持って来てくれたものも、やっぱり猫の刺しゅうなんですね。

これは子どもが生まれた時に友だちがプレゼントしてくれたワッペン。息子の保育園バッグに毎日つけています。

こちらは、「Cat’s ISSUE」のメンバーでもある、小菅くみさんがうちのコムタンを刺しゅうしてくれたもの。実は私の母が手芸好きで、身近にいつもお針箱やミシンがあったんです。洋服や私が遊ぶ人形やその服も全部手づくりしてくれていました。

私自身は学生の時に刺し子をやっていたことがあって。ランチョンマットをつくったり、チクチクと無心に縫い続けるのが好きでハマって。性格に合っていたんでしょうね。

——「Cat’s ISSUE」でつくったグッズにも刺しゅうを入れたそうですね。

このサーマルは、去年発売したもので胸元に猫のワッペンがついているんです。「猫が好き」ということをさりげなく伝えるためのマークを、どうにか洋服に取り入れられないかなと思った時に、やっぱり刺しゅうのワッペンがいいなって。

手刺しゅうで入れるのは難しくても、ミシンで刺しゅうできたら、自分が猫好きなんだってことを自己表現として、いろんなアイテムにつけられますよね。そういう思いが、強く出せるのがやっぱり刺しゅうなんじゃないかなって思ったんです。

強さと優しさ、温かさも感じるというか。かっこ良く決めたいんじゃなくて、さりげなく、でも主張したい。これはすごく気に入っているアイテムです。

こうやって自分の体験や思いから出てくる発想を、これからもものづくりにも活かしていきたいなって思っています。
 

text:大隈祐輔 photo:山田薫


Cat’s ISSUE
太田メグ

Cat’s ISSUE 代表、ディレクター。溢れる猫への愛情を抑えきれない、猫好きクリエイターとともに、猫への「偏愛」を発信するプロジェクト「Cat’s ISSUE」で、展覧会や猫新聞『The Cat’s Whiskers』を出版したり、POP-UPSTOREでの商品販売や、さまざまな猫企画のプロデュースを行う。利益の一部は猫の保護活動に支援している。

https://cats-issue.com


Creator’s Motif

Designed by Cat’s ISSUE 01

このCat’s ISSUEさんがデザインした刺しゅうデータは、刺しゅうダウンロードサービス「ハートステッチズ」からダウンロード可能です。※会員登録後、有料での販売となります。

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また、2018年6月10日(日)限定でURBAN RESEARCH DOORS 南船場店にて、トートバッグに猫刺しゅう(全3種)を施すことができるコラボワークショップが開催されます。詳細は下記の「More Information」よりご確認下さい。

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