導入事例
H550Xd1で加速する生産力
高剛性と工程削減で加工効率アップ
公開日:2026.01.21
小澤金属工業株式会社 様(本社:愛知県名古屋市)https://www.ozawa-kinzoku.com/
インタビュー
小澤金属工業株式会社 蟹江工場
右:代表取締役会長 小澤 幸男 様
左:製造2課 課長 岡部 修司 様
小澤金属工業株式会社様は、70年を超える歴史を持つアルミ加工の専門企業です。
同社は1948年にアルミの表面処理であるアルマイト加工から事業をスタートしました。その後、より付加価値の高い製品づくりを目指し、プレス加工、バフ研磨へと領域を拡大。そして約40年前、「これからは労働集約型から自動化されたものづくりへ進むべきだ」という判断のもと、切削加工へ進出しました。
同社とブラザー工業との付き合いは長く、この転換期から始まっています。
SPEEDIOの前身であるタッピングセンターが1985年に発売される以前、「じつは開発段階の部品製作に協力した」と小澤会長は当時を振り返ります。その縁からTC-211の初号機が導入されました。
同社の強みは、材料手配から切削加工、プレス加工に加え、アルマイト加工、ヘアライン加工、ショットブラストなどの表面処理まで、一貫生産を実現している点にあります。長年の経験と幅広い知識を生かした提案力にも定評があり、相談から新たな仕事が生まれるケースも多いとのこと。顧客とともに最適な製品づくりを追求することで、多くの実績を積み重ねています。
ショールームで実感、H550Xd1がもたらす可能性
同社は本社名古屋工場、蟹江第1工場~第4工場までの5つの生産拠点を有しており、そのうち蟹江第2工場と第4工場にマシニングセンタを集約し、切削加工を中心に展開しています。中でも第4工場はSPEEDIOの専用工場として位置づけられ、現在14台が稼働しています。
その流れで近年導入されたのが、横形コンパクトマシニングセンタ「H550Xd1」。導入の背景について、小澤会長は次のように語っています。
「導入前にも横形マシニングセンタを保有していましたが、老朽化が進んで頻繁に修理が必要な状態でした。また、多品種・小ロットを高品質・低コスト・短納期で求められる顧客ニーズ に対しても当時のマシンではスピードが遅く、対応しきれないという課題がありました。そうした中でブラザー工業から発表されたのがH550Xd1でした」
ワークエリア、ATCスピード、主軸回転数、割り出し速度、省電力化など、各性能が同社のニーズと高いレベルで一致。ショールームで実機を確認した帰りに導入を決めたと言います。結果として、H550Xd1でも同社が初号機ユーザーとなりました。このことについて「私は新しいものが好きなんです」と小澤会長は笑います。
際立つ剛性、ワンチャック化で加工時間を短縮
H550Xd1の導入は、老朽化設備の課題を解消するだけでなく、生産体制の進化にもつながりました。現場を指揮する岡部様は、導入効果について次のように語っています。
「導入前は3軸の立形マシニングセンタで3工程かけていたワークを、4面イケールを使った多面加工によってワンチャック化することができました。これにより大幅な工程数削減が実現しました」
とくに印象的だったのは、H550Xd1の持つ「剛性の高さ」だと言います。
「深穴加工では、WシリーズやRシリーズでは躊躇していた条件でも加工できるようになりました。また、切削条件も2割ほど引き上げて加工しています。正直、剛性には驚きました」
これらの性能向上は、加工時間の短縮に大きく貢献しているとのことです。さらに「立形マシニングセンタに比べて切粉のハケが良く、意匠面のキズが軽減できる点でもだいぶ助かっています」と岡部様。
操作性についても高い評価が寄せられました。
「携帯を操作するような感覚で、工具の段取りや原点の設定もしやすいです。視認性も良く、外国人実習生のスタッフでも問題なく使えています」
多数個取りが可能
直感的に操作でき、人材の早期戦力化にも貢献
最先端を目指し、一貫体制で未来のものづくりへ挑む
今後の展望について小澤会長は、主要顧客である半導体関連産業の市況には波があるとしながらも「アルミニウム加工のパイオニアとして、これからも最新技術・最新設備を積極的に取り入れて一貫体制を磨き続けていきたい」との考えを示しました。また、顧客の要望に対しては、図面上の表記方法や表面処理の相談にも柔軟に対応しながら「いかに作る時間を短くするか。それがコスト削減につながる」と、効率化の追求を重視しています。
さらにブラザー工業への具体的な要望を挙げるとともに、期待についても口にします。そのひとつが「30番の可能性をさらに広げること」です。この点については、岡部様が次の通り述べています。
「例えば金型加工は40番主軸が主流ですが、30番でも十分に削れると感じています。デバリングセンターDG-1では15番主軸が使われており、今後はロボットでも小径化が進むはずです。小径化への移行が予想される中で30番主軸の進化には大いに期待しています」
長きにわたってものづくりの可能性を追求し、最前線から要望を発信し続ける小澤金属工業様。ときに厳しくもあるその声は、ブラザー工業の技術進化にも確かな影響を与えています。これからも良きパートナーとして、ともにものづくりの未来に挑み続けていきます。
インタビューの様子
インタビューの様子
インタビュー動画
「小澤金属工業株式会社 導入事例 H550Xd1」
代表取締役会長 小澤 幸男 様 製造2課 課長 岡部 修司 様
導入製品
SPEEDIO導入のほか、生産性アップや
省力化もぜひブラザーにご相談ください!
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文:中村美智子
編集プロダクションでの仕事を経て、現在は静岡県にUターンしてデザイン事務所所属のライターとして活動中。企業プロモーションのライティングをはじめ、某プロリーグのホームゲーム演出台本や展示会のプレゼン台本なども手掛ける自称体育会系ライターです。
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編集:有限会社学遊社
静岡県浜松市を拠点に活動するデザイン事務所。グラフィック、ウェブ、映像制作、イベント会場演出など幅広いジャンルのデザインに携わっています。
https://www.gysdesign.jp/
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