導入事例

知識なしでもプログラムを自力完成
バリ取り工程が大幅に改善

公開日:2025.10.29  

株式会社協和アルテック 様

株式会社協和アルテック 様(本社:静岡県函南町)https://www.japan-kyowa.com/[新しいウィンドウ]

株式会社協和アルテック様 本社

株式会社協和アルテック様 本社

左から:本社製造部 部長 佐藤 亨成 様、本社製造部 金型・生産2課 課長 宮畑 孝衛 様、本社製造部 生産2課 主任 原 俊希 様、代表取締役社長 渡辺 憲介 様

左から:本社製造部 部長 佐藤 亨成 様、本社製造部 金型・生産2課 課長 宮畑 孝衛 様、本社製造部 生産2課 主任 原 俊希 様、代表取締役社長 渡辺 憲介 様

株式会社協和アルテック様は、1960年の設立以来、ダイカスト技術を強みに発展を続けてきた企業です。大手メーカーのパートナーとして、オートバイや船外機向けのアルミ部品を主力に製造。近年は自動車部品や家電部品なども手がけており、事業領域の幅を広げています。

同社の強みは、多様な素材への対応力です。アルミニウムだけでも7〜8種類を扱い、亜鉛を用いた製品づくりにも対応。さらに素材調達からダイカスト鋳造、機械加工、部品の組み立て(ASSY)まで一貫した生産体制を確立しています。

また、本社工場と丹那工場の国内2拠点に加え、インドとインドネシアにも生産拠点を展開。国内外に広がるグローバルな体制により、高品質な製品を安定して供給できる点も特長です。

インタビューの様子

インタビューの様子

丹那工場

丹那工場

バリ取りの機械化を実現するデバリングセンター DG-1

同社にとって長年の課題となっていたのが、製品の「バリ取り」工程でした。

渡辺社長は「これまで外部の協力会社に委託していましたが、手作業による品質のバラつきは避けられないテーマとして常に課題としてありました」と振り返ります。さらに近年では、人手不足や後継者不足を理由に廃業する事業所も増え、外注先の減少によるリスクも懸念されていました。

そこで同社は数年前、バリ取りロボットを導入。機械化によって「品質の安定」「生産性の向上」といった効果を実感できた一方、新たな課題にも直面します。それが「プログラム作成の難しさ」です。

こちらは専門的な知識が必要で、社内での対応は困難でした。そのため外部技術者に依頼する必要があり、準備に時間とコストがかかる事と、内製化に向けた社員へのプログラム作成教育が大きな課題となっていました。

そんな中でキャッチしたのが、ブラザー工業が新たに開発したバリ取り専用機「デバリングセンター DG-1」の情報でした。製品発表会で実機を目にした渡辺社長は「我々が抱える課題にまさにドンピシャで対応するマシン」と直感したと言います。

導入を後押しした最大のポイントは「NCプログラムの知識がなくても扱える」という点でした。これにより自社内でプログラム作成が可能となり、現場に大きな変化が生まれることになったのです。

デバリングセンター DG-1

デバリングセンター DG-1

作業の様子

作業の様子

プログラム内製化をゲーム感覚で楽しく実現

デバリングセンター DG-1をメインで担当する原様は、次のように率直な感想を語ります。
「加工機に触った経験がまったくなく、最初は不安でした。しかし、コントローラーを使った直感的な操作ですぐに苦手意識はなくなりました。ゲームのような感覚で、楽しみながら覚えられました」

この操作性の良さは、プログラム作成時間の短縮にもつながっています。導入当初はブラザー工業の技術者による2日間の講習を受け、その後は2〜3週間で最初のプログラムを自力で完成させました。現在は製品の難易度にもよりますが、1つのプログラムを1〜2日で完成できるまでにスキルアップしています。

佐藤様は「ブログラムを外部依頼していたときには、治具を渡してベースを作ってもらい、技術者が来社して2日かけて仕上げる流れで、トータルで1週間程度の期間が必要でした」と語り、自社でプログラムを作成できるようになったメリットを実感しています。

渡辺社長も、その操作性を高く評価。「操作パネルがまるでタブレットのようです。経路図なども視覚的に描画されるので非常にわかりやすい。これは大きな魅力だと思います」

さらに宮畑様は、副次的効果についても触れます。プログラム作りに取り組む原様について「自ら調べたり、相談したりと、非常に能動的に行動するようになりました。教育という意味でも大きなメリットを感じています」

コントローラーによる操作

コントローラーによる操作

視覚的でわかりやすい表示

視覚的でわかりやすい表示

グローバルな視野で未来へ向けて自動化を推進

国内の製造業全体が抱える人手不足の課題は、今後ますます深刻化すると予想されます。
渡辺社長は次のように語ります。「ダイカスト製造において、バリは必ず発生する問題。だからこそ人に頼ってきたバリ取り工程は、自動化を避けて通ることはできません」

同時に人材育成も必要です。原様の事例のように若手が能動的に学び、成長できる環境をつくり、機械化の取り組みを広げていきたいと考えています。

さらに同社の視線は海外にも向かっています。インドネシアではすでに人件費が高騰し、インドでは品質の安定化が大きな課題に。今後は海外拠点でも自動化を積極的に検討し、その一環としてデバリングセンター DG-1の活用を視野に入れています。

渡辺社長はブラザー工業について「グローバルに拠点を展開し、海外でも迅速なサービスを受けられる安心感がある。我々の海外展開においては一番手の存在です」と評価。さらに「ブラザー工業の工作機械には“速い”イメージがあり、その意味ではサイクル短縮への期待がありました」と性能面にも信頼を寄せています。

少量多品種の中小部品を多く手がける協和アルテック様にとってデバリングセンター DG−1は、まさに「ちょうどいい機械」。明るい未来へ向けて挑戦を続ける同社のパートナーとして、その可能性を広げています。

インタビューの様子

インタビューの様子

インタビューの様子

インタビューの様子

インタビューの様子

インタビューの様子

ゲーム感覚で、すばやくラクにバリ取り!デリバリングセンターDG-1

導入製品

  • 文:中村美智子

    文:中村美智子

    編集プロダクションでの仕事を経て、現在は静岡県にUターンしてデザイン事務所所属のライターとして活動中。企業プロモーションのライティングをはじめ、某プロリーグのホームゲーム演出台本や展示会のプレゼン台本なども手掛ける自称体育会系ライターです。

  • 編集:有限会社学遊社

    編集:有限会社学遊社

    静岡県浜松市を拠点に活動するデザイン事務所。グラフィック、ウェブ、映像制作、イベント会場演出など幅広いジャンルのデザインに携わっています。
    https://www.gysdesign.jp/[新しいウィンドウ]

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