M200Xd1 / M300Xd1 基本機能

旋削加工とマシニング加工をワンチャックで1台の機械で完結できます。
旋盤とマシニング間のハンドリングがなくなるため、様々なメリットがあります。

高速割出が可能な傾斜ロータリーテーブルを搭載していることにより、多面加工による工程集約ができ、複合加工と同様のメリットがあります。

新開発の28本収納のタレット式マガジンにより複合加工や多面加工による工程集約をさらに推進します。

＊22本マガジンも選択できます

広い治具エリアを確保し、治具設計に柔軟性を持たせ、様々な加工ワークに対応します。特にM300Xd1は、治具旋回径をφ450に拡大するとともに、Z軸移動量を380mmに拡大し、テーブル上面から主軸端面までの距離を伸長しました。それにより、Ｚ軸方向における広い加工エリアの確保と工具接近性を向上させています。

搭載可能な工具長を250mmに拡大し、深い内径旋削など、 より多様な加工に対応します。

A軸90°時でも十分なY軸移動量を確保し、Z軸移動量や最大工具長の拡大により工具接近性が向上します。

主軸の起動／停止、Z軸昇降、マガジン動作の高速化と最適化により、高速工具交換を実現しています。

工具交換と同時にXY軸・AC軸の位置決めを行うことで、ムダ時間を削減します。

低慣性主軸、高加減速主軸モータにより、主軸の起動/停止の高速化を実現します。また、DDモータ採用の旋削主軸も高加減速を実現しています。

中高速回転域の主軸トルクが高いことにより、アルミや鉄の高速・高能率加工に威力を発揮します。

最高回転数2,000min^-1 (M200Xd1)の高出力旋削主軸と、ダブルプランジャーロック方式で保持された旋削工具が効率的な加工を実現します。

高いクランプ力を有するC軸は、回転方向に負荷のかかる加工において、より高い切削条件が設定可能となり、生産効率を向上させることができます。

メカ＋サーボのクランプ方式により、負荷のかかる加工において、高い加工能力を発揮するとともに、旋削加工においても、安定した加工を実現し、加工精度を向上させます。左右両側にクランプ機構がついたダブルタイプも追加し、さらに高い加工能力を発揮します。

関連機能を集約、視覚的な表示により操作性、視認性を向上させたサポートアプリを新設、電卓、メモ帳やファイルビューアなど便利機能を搭載、従来画面での操作もタッチパネルで容易に、使い勝手が大幅に向上しています。

治具やワークを作業者側に傾けることができ、作業者が無理のない姿勢でワーク交換などの段取り作業が行えるように接近性を高めています。