デバリングセンター DG-1 基本機能

ダイカスト部品の製造における「素材バリ取り」工程が対象

対象とするバリ

• パーティングライン（膜バリ）
• ゲート、オーバーフロー
• 押し出しピン跡
• スライドの隙間

デバリングセンターには、ブラザー独自の加工立ち上げ機能を搭載しています。簡単な教示操作や補正、自動経路生成などにより、短時間での加工立ち上げができます。最適な機械構成による幅広いバリの種類への対応やドライ加工に対応した高い切粉排出性も実現しており、手作業のバリ取り加工の機械化を進めます。

①短時間での加工経路の生成や補正の実現（ブラザー独自の加工立ち上げ機能）

②幅広いバリ取り加工への対応

③ドライ加工に対応した高い切粉排出性

ローラーギヤカム構造の傾斜軸（A軸）を搭載した4軸制御で、広い治具エリアを持っているため自由度の高い治具設計が可能です。また、傾斜軸の面板とサポート間でゆりかご治具を構成するための治具ベース（オプション）も用意しています。

無駄のない機械構成により、治具設計の自由度が高く、大物ワークから多数個取りの治具まで搭載しやすくしています。

マスターワーク^※に工具を当てて、代表点の教示をします。ロボットに比べ、教示点が少なく、直線や円弧の定義も必要ありません。緩やかな曲線であれば、始点と終点のみの教示でも加工経路を自動生成できます。

ティーチングコントローラ（オプション）

教示された代表点を基にマスターワークを倣い、加工経路を自動で生成します。倣い動作による加工経路の生成をするため、ロボットやマシニングセンタに比べて、経路の修正が少なくなります。

加工経路生成の動作イメージ
教示された代表点を基に、工具を回転させ、マスターワークとの接触を繰り返しながら、加工経路を自動生成していきます。

タッチパネルで補正箇所を指示でき、直感的な操作で加工経路や条件の補正ができます。教示点やエリアごとに補正できるため、ロボットのように再教示する必要はありません。

加工経路や加工条件データから加工プログラムへ自動で変換します。プログラムの専門知識が不要で、簡単に加工プログラムの作成ができます。さらに、自動生成した加工プログラムを編集することにより、マクロプログラムによる高度なプログラミングも可能です。

ピックアップ式ATCは収納本数6本で、さまざまな種類のバリ取り工具を使用できます。開閉するマガジンカバーにより、切粉の影響を最小限に抑えます。

機械の移動速度と力を抑える低トルク機能を搭載しています。代表点の教示や加工経路の自動生成において、教示ミスしても機械が異常接触を検知して停止します。操作パネルの低トルクキーを押すことにより有効になります。

直下型排出構造により、切粉を機外へ排出します。機械の前面から引き出す切粉トレイにより、簡単に切粉を処理することができます。