藤田 紀代子
1992年度入社 短期大学部卒
育休制度を利用する方が
少ない時代から、
復職に向けて
ベストな対応をしてもらいました。
現在の仕事
10年ほど前、日本では結婚・出産で退職される方が多い中、当時としては珍しい約一年半の育児休業制度を利用し現在も仕事を続けています。時短勤務最終年度となる2016年度は経営企画部 情報化推進グループで、社内におけるIT管理業務、部門間調整業務、部内管理業務を担当しています。
育児休業制度利用のキャリアパス
1992.04
- 入社
- 情報機器事業部 企画管理部にて受注出荷業務、仕入業務、請求業務、部内外調整業務などを担当
2007.11
- 産休、育休
- 2008年1月の出産に向けて産休、継続して育児休業制度利用
2009.04
- 復職
- 保育園入園に合わせて復職。営業本部 営業企画グルーブにて部内IT管理、部内外調整、営業部支援、庶務などの業務を担当
2016.04
- 時短勤務最終年度
情報化推進グループに異動 - 経営企画部 情報化推進グループに異動し、社内IT管理、部門間調整、部内管理業務を担当
社会的に育児休業制度を
利用する方が
少ない中で、 周りに助けられながら制度を利用。
私が入社した頃は、社会的に男女雇用機会均等法が施行されてまだ6年ほどで、まだまだ女性は結婚退職が多く、仕事を続けても出産を機に退職される方がほとんどでした。時代が変わり、ワーク・ライフ・バランス(マネジメント)にも企業が積極的に取り組むようになり、育児休業制度を利用する方も少しずつ増えていきました。ブラザー販売は、当時いち早く仕事と生活の両立を支援しようと動き出していたタイミングだったので、初めての出産時に育休制度を利用しようと思いました。もし若くして結婚出産していたら当時の主流である寿退社をしていたかもしれません。しかし周りでは子育てしながら働く女性の数も少なく、不安のほうが多かったように思います。数少ない先輩ワーキングママさんにいろいろと話を聞いたりしました。上司(男性)とのたわいない会話(奥様の話)などもヒントになりました。
手探り状態の中で、
ベストな対応で復職できた。
当時は育休制度があってもまだ利用する方も少なく、私も会社側も手探り状態だったと記憶しています。復職する際には、復帰前に所属していた部門が組織変更したり、上司が復帰直前まで決まらなかったりといった事もありました。復職の窓口になっていただいた担当者には、その時々でベストな対応、親身に相談にのっていただき今でも感謝しています。
復職後は、大きく担当業務が変わり、また息子も保育園という新しい環境になじむまで公私共に大変でした。時にめげそうになる時もありましたが、フォローしてくれる上司や同僚、家族に支えられました。時短勤務制度の利用や、突発的なお休みをいただく場合もありますが、会議の開催時間や情報共有の徹底など、職場の仲間には多くの配慮をいただいて非常に感謝しています。
出産・育児という環境変化が、
人間的成長を促す。
育児休業制度を利用して、一度仕事を離れる(環境を変える)ことで、自分を客観的に見つめる良い機会を得たと思います。子育てを通じ「思い通りにいかない事もある」ということを学びました。それまでは自分のカタチや枠の中で考えがちだったのが、客観的というか良い意味で「適当」になりました。育児経験が、仕事にも確かに活きていると強く感じます。目標を固めすぎず、軸をしっかり持ちつつ、その時々でベストな対応を模索しながら前に進む仕事スタイルができるようなったと思います。
復職して7年ほどが経ちますが、当時はまだまだ事例も少なかった育休利用が当たり前になり、ワーク・ライフ・バランス大賞を受賞するなど働きやすい制度・環境も充実してきました。職場のフォロー体制も経験を経て日々進化していると感じます。私もこの経験を後輩たちにしっかりと伝え、出産・育児を経験した女性の活躍を支えていきたいと思います。
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