PLC、電子計測器、ロボット等
組み込みシステムから
印刷するなら
PLC(シーケンサ)、電子計測器、ロボット等、組込みシステムに関連する電子機器と連携してラベル、レシート、帳票等の印刷を実現する方法をご紹介します。
利用されているラベルイメージ
IOT/M2Mの時代と呼ばれる昨今では、プリンターもPCやサーバからの制御だけでなく様々な電子機器と連携して使用されることが増えています。対象の組込みシステムと同じインターフェースを持つブラザーのプリンターを選択して通信可能であれば、主にブラザーのP-touch Templateコマンド等でラベル印刷が実現できます。またPepperなどのロボットと会話しながらプリンター連携をする印刷シーンも登場しています。ロボットのOSを含む組込みシステム(例えばLinuxやandroid OSなど)上で動く様々なプログラムから各インターフェースを経由してコマンドやデータを送ることでさまざまな印刷制御が実現可能です。
電子機器やロボットから印刷するメリット
組み込みシステムからのダイレクトな印刷実現は大きな利便性をもたらします。電子スケールであれば計測値等の外部出力データのラベル印刷、PLCであれば検査機器のセンサーや製造機器のスイッチ信号をトリガーにプリンターに印刷命令を出して複数のラベルデータを切替ながら印刷するなど、そのニーズは増えています。
通信インターフェイスについて
RS-232C、有線LAN/無線LAN、Bluetoothなどで制御されます。シーケンサは近年イーサネット接続での接続実績も増加しています。また、Android OS搭載のロボットはモバイルSDKを使って簡単にWi-Fi/Bluetoothプリンターへの印刷機能の開発が行えます。ここでは組み込みシステムとプリンターの直接接続について解説していますが、プリンターのインターフェースに合致した印刷制御のデータ通信が実現すれば他にも様々な方法が可能です。
製造ラインのシーケンサ
(PLC)制御に
組み込んで
ラベル印刷も自動化
したい方におすすめ!
シーケンサ(PLC)との連携
製造業の現場で欠く事ことのできないシーケンサ(PLC)は、産業ロボットや製造機械などに接続して正確にコントロールする制御装置です。プログラム通りに正しく制御するだけでなく、複数の機械やセンサーを使用する製造ラインの自動化や効率化、無人化、省エネ化など幅広い効果を生み出します。ブラザーのラベルプリンターは、PLCによってコントロールされている製造ラインに連携して組み込まれ、PLCからの制御信号を正しく受取ることによってラベル発行の自動化を実現します。この制御で採用されることの多いラベルには、製品のロット管理番号や銘板ラベル(熱転写・ラミネートラベル)、トレーサビリティラベル(感熱ラベル)などがあります。
■シーケンサ(PLC)に接続して印刷を実現するには
ほとんどのシーケンサ(PLC)との接続においてブラザーのプリンター制御コマンド「P-touch Templateコマンド」をご使用いただいております。プリンターにあらかじめレイアウト設定をしたラベルテンプレートデータを登録しておき、PLCにラベル印刷のタイミングでプリンターに対して「P-touch Templateコマンド」を正しく送信できるように設定をすることで印刷を実現します(お客様側でPLC側に専用プログラミングが必要です)。ラベルテンプレートにはあらかじめ印刷する固定文字や画像データなどを設定しておくことができ、他にもPLCから可変する文字データやバーコードデータを受信印字させたい場合はこれらの情報を流し込む対象のテキスト・バーコードオブジェクトを簡単に設定しておくことができます。またプリンターの機能で追番を生成させたい場合も、あらかじめテンプレートデータにナンバリング設定をすることで可能になります。これらのラベルテンプレートデータは無償提供のラベル作成ソフト「P-touch Editor」によって簡単に準備することができます。プリンターとPLCの通信は基本的にはRS-232Cや有線LANで接続しますので対象プリンターのインターフェースの有無を確認することが必要です。
○開発者情報 シーケンサ(PLC) から印刷する
例えばこんな使い方に
ケース1.食品製造現場 × 調合ラベル(HACCP)
HACCP対応が義務化され、対応に追われている食品業者も多いのではないでしょうか。HACCP対応することで海外輸出の機会が増大するなどメリットもあります。そのHACCPを実現するために原材料の調合データをPLCで収集してる現場は多いかと思いますが、管理側は把握できるものの現場は何と何をどれだけ調合したのか把握しきれていないケースも。そんな現場にブラザーのラベルプリンターであれば収集したデータを使用し調合ラベルを簡単に印刷ができます。
ケース2.自動車部品現場 × トレーサビリティラベル
自動車部品メーカーではリコール時の対応など原因究明が必要な際のトレサビリティが特に厳しい業界です。そのためトレサビリティのために完成品をQRコードで管理をしているが、仕掛品の管理まではできていない現場も多くあるかと思います。そんな現場にPLCとラベルプリンターを導入するだけで安価かつ簡単にQR付きトレーサビリティラベルを発行でき、仕掛品の使用時にそのQRを読むことで完成品に対しどの仕掛品を使用したかトレサビリティをとることができます。
ケース3.加工組立現場 × 銘板ラベル
現在の製造業は多品種少ロットの製造が多くなってきております。それに伴い製造ラインから製造セルへ製造形態が変わってきています。ただ製造セルはスペースが狭く、銘板ラベル用のプリンターの置き場所がないためラベル室などで大量発行して現場に持ち運んでいることも多いと思います。PLCとブラザーのラベルプリンターであれば製造セルのような置き場所の限られる現場でも省スペースで導入いただけます。
PLC連携の実演動画
【実演1】ボトル製品への自動貼り
【実演2】製造ライン(検査~梱包)
●(株)デンソーウェーブとの共催ウェビナーはこちらからご視聴いただけます
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電子スケールで計測し、結果をすぐに
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電子計測器との連携
製造業や小売業の現場では、様々な電子計測器を使って製品の個数や寸法、重量値などを計測します(部品製造における小さなネジの個数確認やサイズ計測、食品小売でのパッケージ向け商品の内容量測定など)。社内での工程確認や取引先への納品、お客様への表示内容のため、これらの計測データはラベルやレシート用紙、帳票に正しく記載することが必要です。手書きや計測後に印刷データを別途作成するのでは正確性や効率に難点があり、現場では電子計測器から自動的に印刷実行できるプリンターが求められています。ブラザーのラベル・レシートプリンターは電子計測器と接続することで、スピーディーで正確な計測値の印刷が可能です。
■電子計測器に接続して印刷を実現するには
電子計測器が計測値の外部データを出力可能な場合、そのデータ出力形式とブラザーのラベル・モバイルプリンターの入力インターフェースを合わせることでラベルやレシートとして直接印刷することが可能です。
この制御方法の多くはプリンターの「P-touch Template機能」によって実現されています。電子計測器側に計測値データのほかに文字データ出力の設定が可能であればブラザーのプリンター制御コマンド「P-touch Templateコマンド」を送って制御することも可能です。計測器側に細かな出力設定ができない場合であっても、出力されるデータ形式にあわせてプリンター側を設定することができれば印刷可能な場合があります。電子計測器の出力はRS-232Cが多く、ブラザーもこのインターフェースが使用できる機器に限られます。無線化が必要とする場合、例えば計測器専用Bluetoothアダプター(株式会社ディジ・テック様)を電子計測器側のRS-232Cインターフェースに接続することでプリンターとのBluetoothでの通信制御を実現する方法も取られています。
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*TD-2135NWBSAのみ無線LAN、Bluetooth対応
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PT-P950NW
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