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ビジネストレンド

入庫管理の空白地帯を解消する方法とは?
WMSでは届かない入庫〜製造ライン投入前工程のロスを削減

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公開日:2026.02.24

 
  
  
 
 

いま多くの製造業では生産管理システムの導入が進み、製造ライン以降については可視化やトレーサビリティが高度化しています。しかし一方で、発注部品の入庫から保管、そして製造ラインへ投入するまでの工程は、十分に整備されていない「管理の空白地帯」になっている現場も多いのではないでしょうか。
こうした問題の原因は、WMS(倉庫管理システム)のような大規模システムでは解決できない「ちょっとした工程課題」にあります。個別には小さく見えても、それが積み重なることで現場の生産性や安定稼働に影響を与えかねません。
今回は、製造業の「入庫〜製造ライン投入前」工程で実際に起きている典型的な入庫管理・在庫管理の課題を整理し、その原因究明とバーコード活用による現実的な解決策を解説します。またブラザーが実施しているラベルプリンターとハンディターミナルの「検証機セット貸出キャンペーン」をご紹介します。すでに多くの導入実績がありますので、ぜひご活用ください。

  
  

製造現場で起きている在庫管理のリアル課題とは?

多くの製造業の現場では近年、生産管理システムやMES(製造実行システム)の導入が進み、製造実績取得やシリアル番号管理など製造ライン以降の可視化とトレーサビリティは大きく進化してきました。しかし一方で、発注部品の入庫から保管、そして製造ラインに投入されるまでの工程(入庫・検収/受入検査・仮置き・保管・キッティング・払出し)については、Excelや紙、口頭連絡に依存した運用になっているケースも多いのではないでしょうか。

その結果、「在庫があるはずなのに見つからない」「製造ライン投入直前で部品不足が発覚する」「結局、特定の人に聞かないと分からない」「入力作業が二重になっている」といった課題が頻発しています。生産管理システム上は問題がないのに、その前工程で小さな混乱が積み重なり、最終的に生産効率を下げてしまう結果となっているのです。実際にブラザーには、多くの製造業の現場から、基幹システムではまかないきれない部分の在庫管理に関するお声が寄せられています。

部品入庫から組立までの工程

部品入庫から組立までの工程

「製造工程」は管理される一方で、外部購入部品の「入庫~製造ライン投入前」は管理の空白地帯になりやすい!

実際に、発注部品の入庫から保管、そして製造ライン投入前工程で何か起こっているのか、具体的にみていきましょう。

1.在庫の所在が分からない問題
帳簿上は在庫があるはずなのに、棚を探しても見つからない。
仮置きされたまま別の場所に移動されてしまい、誰も把握していない。
その結果、台帳の個数と実際の個数に差分が発生し、探す時間が日常業務になり、在庫があるにもかかわらず追加発注してしまうことも起こっています。

2.製造ライン投入直前での欠品発覚
生産計画は立っているものの、キッティング段階で部品が揃っていないことに気づき、急いで手配や調整を行う。
こうした割込み対応が常態化すると現場の負荷は高まり、計画そのものが形骸化してしまいます。

3.ロットや検査状態が曖昧
未検査品と合格品が混在していたり、先入先出(FIFO)が守られていなかったりすると、品質トラブルが発生した際に、原因を遡ることができません。

4.手間がかかる二重管理の発生
保管する部品はExcel管理だが、生産管理システムはCSV管理。
こうした場合には、Excel管理の内容をシステムへ再度入力する必要があり、極めて非効率です。

これらの問題に共通するのは「人の記憶や判断」に依存している点です。特定のベテランがいなと回らない属人化した管理は、忙しくなるほど破綻しやすくなるのです。

   

「入庫〜投入前」工程の課題は、なぜWMSだけでは解決しないのか?

それならWMS(倉庫管理システム)を入れればよいのでは?と考える方もいるかもしれません。しかし実際には、WMSや生産管理システムを導入しても、これらの問題が完全には解消されないケースが多いのが現実です。理由は明確で、これらのシステムは主に製造工程や出荷工程を前提に設計されており、発注部品の入庫後の細かな移動や仮置き、状態変化まではカバーしきれないことが多く見受けられます。結果として、「システムの外側」で問題が起き続けてしまうことになります。

WMSは「整った倉庫」を前提とする仕組みであり、製造ライン手前の「曖昧で流動的な工程」の課題解決には、実は軽量なバーコード運用の方が現実的なのです。またWMSには、管理粒度が現場実態と合わない、入力負荷が高すぎる、導入・運用コストが見合わない、等の問題もあるため、留意が必要です。

そもそも「入庫〜投入前」工程の課題の原因は何なのでしょうか?

1.管轄が分かれ、責任が曖昧に
発注部品の管理では、調達部門は「発注と納期」、倉庫部門は「保管と出庫」、製造部門は「使う直前から」という形で業務が分断されがちです。
そのため「入庫から製造ライン投入まで」を一つの流れとして最適化する視点が欠けてしまいます。

2.見えにくいロスは後回しにされやすい
製造ラインが止まれば、すぐに損失として顕在化します。
一方で、部品を探す時間や段取り替え、待ち時間といったロスは見えにくいため、問題として認識されにくいのが実情です。

3.情報が現物と結びついていない
Excelや帳票には情報があるものの、その情報が現物の部品と直接結びついていません。
人が頭の中で補完する前提の運用が、混乱の根本原因となっています。

バーコード活用で「入庫〜投入前」の課題はこう解決できる!

バーコード活用の本質は「事実を記録すること」にあります。バーコードというと「在庫管理のための仕組み」と捉えられがちですが、そうではありません。バーコードの最大の価値は「いつ・何が・どこで起きたか」を、人を介さず事実として残せることにあります。これにより、人の記憶や判断に頼らない運用が可能になるのです。

「入庫〜投入前」の工程ごとに、バーコードを活用することで見込める改善点をみていきましょう。

1.入庫工程
現品票や指図書のバーコードを複製し、部品にラベルを貼付します。
または納品された部品に自社のバーコードラベルを貼付します。
品番・入庫日・ロット・箱IDなどをバーコードに含め、「ラベルが貼られていないものは未入庫」というルールを徹底することがポイントです。
これにより、ロット番号の手書き転記や、Excelへの手入力の手間が一挙に削減され、ヒューマンエラーがなくなります。

2.検収・検査工程
検査結果をハンディターミナルでスキャンして記録します。
未検査・合格・不合格といった状態をシステムや一覧で把握できるようにすることで、混在を防げます。

3.保管・移動工程
棚やエリアにもバーコードを貼り、部品と場所をスキャンで紐づけます。
これにより「どこにあるか分からない」という問題が激減します。

4.キッティング・払出し工程
使う部品を事前にスキャンし、製造ラインと紐づけます。欠品が早期に見えるため、直前トラブルを防止できます。

こうしたバーコード活用は、「ハンディターミナル」と「モバイルプリンター」を使えば簡単に実現します。それでは、ブラザーが実際に入庫管理の課題を解決した事例を2件ご紹介しましょう。

解決事例その1

事業内容:スポーツ用品製造業
導入目的:部材の識別(入出庫トレーサビリティ管理)

導入前の課題

発注部品の納品書を見てロット番号を紙に転記し、外箱に紙をはさんでいるため手間がかかっている。
また目視チェック後にExcelで入力するため、ヒューマンエラーが起きがち。

導入後の効果

発注部品の納品書にあるQRコードをハンディーターミナルでスキャンして基幹システムに情報連携するとともに、ロット番号をラベルで直接発行。
SBPL互換コマンド対応でスムーズな印刷を実現。

部材識別(入出庫トレナビ管理)の改善事例

部材識別(入出庫トレナビ管理)の改善事例

解決事例その2

事業内容:重機や自動車用の部品加工・組立製造業
導入目的:入荷ラベルの発行

導入前の課題

発注部品にQRコード付ラベル(入荷ラベル)が貼付されているが、部品が入った段ボールの外箱にはラベルが貼られていない。
社内システム内で在庫管理をスムーズに行うためには、外箱にもラベルが必要。

導入後の効果

入荷ラベルのQRコードを読み取り、QRの各オブジェクトに情報(製造日・配合比・全長・ロットなど)を差し込んで新たにラベルを複製発行することで、手書きの書き写しが不要に。
外箱に添付したラベルを活用し、追加開発をせずにシステム上で在庫管理を実現。

入荷ラベル複製発行を活用した在庫管理の改善事例

入荷ラベル複製発行を活用した在庫管理の改善事例

   

在庫管理におすすめなブラザーのモバイルプリンター「RJシリーズ」

製造現場でバーコードラベルを発行するために最適なプリンターが、ブラザーのモバイルプリンター「RJシリーズ」です。
今回はRJ-3250WBの特長をご紹介します。

モバイルプリンターRJ-3250WB

モバイルプリンターRJ-3250WB

1.頑丈&コンパクト
RJ-3250WBは対落下衝撃性能は2.0m、防塵防滴性能はIP54に準拠しています。
ハードな現場環境での利用にも耐えうる堅牢性と、持ち運びに適したコンパクト性を両立。
現場作業を力強く支えます。
また、台やカートが置けるスペースがなくても使用可能で、作業台と現場を往復する手間も省けます。

RJ-3250WBの対落下衝撃性能

RJ-3250WBの対落下衝撃性能

   

2.長時間稼働に適した大容量リチウムイオン充電池
RJ-3250WBは、3,000mAhの大容量リチウムイオン充電池を採用し、満充電からの印刷可能枚数約15,000枚を実現しています。
また、Bluetooth5.0やWi-Fiの5GHz帯(802.11a/n)、NFC通信にも対応しており、お客様の情報端末や使用環境に適した通信手段でご利用いただけます。   

RJ-3250WBのインターフェース

RJ-3250WBのインターフェース

 

3.剥離(ハクリ)機能で作業を効率化
オプション品の剝離ユニット(PA-LP-007)を使用すれば、ラベル印刷時に、ラベルが剥離紙から自動的にはがれて出てくるので、剥離紙を剥がす手間がなくなります。
都度貼付け作業に便利な機能で、作業を効率化できます。

RJ-3250WBのハクリユニット(PA-LP-007)

RJ-3250WBのハクリユニット(PA-LP-007)

 
   

実際に現場で試せる!
検証キット貸出サービスでさまざまな懸念も事前確認が可能!

ラベルプリンターの選定では、お客様の用途や目的、使用環境により最適な機器は変わってくるため、事前の検証が必要なことも。そのため、ブラザーではバーコードリーダー(またはハンディターミナル)とモバイルプリンターの検証キット貸出サービスを実施しています。
※ご利用にあたり、弊社にて機器構成などの準備が必要となるため、事前にお客様の利用目的や運用方法について、必ず打ち合わせ(訪問またはオンライン)を実施させていただきます。

検証機セットの無料貸出お申込み

[法人向け]検証機キット貸出サービス

貸出機器の内容

お客様の使用環境をヒアリングのもと、ブラザーのモバイルプリンターとバーコードリーダー(またはハンディターミナル)を検証用としてお貸出しいたします。すでにお持ちのバーコードリーダー(またはハンディターミナル)の使用も可能です。お申込み後のヒアリング時にお申し付けください。

貸出しの流れ

上記の申込みフォームでお申込みの後、ブラザー担当者から使用環境のヒアリング(Web会議または訪問)を実施し、貸出しを実行いたします。

いかがでしたか。製造業の入庫管理・在庫管理で起きている課題と、バーコード活用による現実的な解決方法をご理解いただけましたでしょうか。
ぜひ検証キット貸出サービスもご検討いただき、「入庫〜製造ライン投入前」工程の改善にお役立てください。

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ブラザー販売 ビジネスNAVI 編集部

ブラザー販売、ビジネスNAVI担当者です。ビジネスNAVI編集者として、ビジネストレンドや提案事例や導入事例、製品を活用したお役立ち情報などを発信していきます。

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