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進化しているマシニングセンタ30番の実力は?40番との比較も
更新日:2026.07.07 公開日:2024.02.21
コンパクトな工作機械は場所を取らず消費電力も少ないイメージがある一方で、大きなものは加工できない、剛性が不足しているといったイメージがあります。
本記事ではBT30番で展開されるSPEEDIOシリーズの特長を紹介し、コンパクトな工作機械への従来のイメージとの違いを紹介します。
BT30番のメリット
BT30番の工作機械には次の3つのメリットがあります。
- 高い生産性
- コンパクト
- 省エネ
BT30番はBT40番に比べて全ての部品がコンパクトで軽量に設計されており、機敏な動作ができるのが特長です。これは、少ない消費電力でも主軸やテーブルを素早く動かせるうえ、移動と停止にともなう衝撃も少なくてすむためです。工作機械における切削速度は、ワークの材質や工具の切削条件によって決定してしまいます。つまり、機械で生産性を高めるためには、加工以外のツール交換やツールの移動などの非切削時間が短い機械を選定する必要があります。BT30番の工作機械ならば、機敏な動作によりこれらの時間を短縮できます。
BT40番に比べ全体的に小型なBT30番の工作機械は、コンパクトで工場内での配置も自由度が高いことがメリットです。また、限られたスペースに多くの設備を設置することができます。
最初にご説明した通り、コンパクトで軽量設計された部品を使用するBT30番の工作機械は、電力消費の節約に効果的です。確かに、BT40番のような大型の機械であれば、幅広い加工に対応できます。しかし、BT30番で十分に対応できるワークを、わざわざBT40番で加工するのは、消費電力の無駄につながる場合もあります。BT30番であれば、消費電力を抑え、省エネ効果も期待できます。
BT30番のデメリット
一方でBT30番の工作機械に対するデメリットのイメージには次のようなものが挙げられます。
- 大きなワークの加工がしにくい
- 剛性に欠け、硬い素材の加工がしにくい
前述のとおりBT30番の工作機械のメリットの一つにコンパクトさがありますが、その一方でテーブルの大きさや刃物の可動域が小さく、大きな部品加工は行いにくいというイメージをもたれがちです。さらに主軸が細い分、剛性に欠け、硬い素材の加工は難しいというイメージもあります。
しかしSPEEDIOシリーズには、BT30番の工作機械にありがちな、これらのデメリットのイメージを覆せる機種もラインアップされています。
BT30番の工作機械を展開する
SPEEDIOシリーズ
ブラザーの「SPEEDIO(スピーディオ)」はBT30番のマシニングセンタを中心とした工作機械です。製品本体・NCともに自社で開発する機電一体開発により、トップクラスの高生産性、小型・コンパクト、省電力を実現しています。また、アルミの高速加工から鋼の重切削加工、大物ワークや小物ワーク、さらに多面加工・複合加工まで、幅広い加工ニーズに対応可能な7シリーズ11機種(2026年7月現在)という豊富なラインアップを揃えています。
BT30番のイメージを超える!
多様なSPEEDIOシリーズ3選
ここでは従来のBT30番のイメージを覆す、SPEEDIOシリーズのなかでも「広い加工エリア・高い加工能力・複合/多面加工」を特長とする3機種をご紹介します。
治具エリアø680(mm)傾斜ロータリーテーブルを搭載した横形モデル:HU550Xd1
広い治具エリアに加え、A軸30°~-120°、B軸360°の可動域、最大工具長350mm、Yストローク500mmといったスペックを備えており、幅広いワークに柔軟に対応可能です。
10,000min-1高トルク仕様(オプション)も用意し、高効率加工から重切削加工まで高い加工能力を発揮します。
30番マシン最大級の加工エリアを持つワイドモデル:W1000Xd2
加工領域は、幅1,000mm、奥行き500mmと、BT40番に匹敵する広さを誇ります。10,000min-1高トルク仕様(オプション)の主軸は、主軸ベアリング径を拡大し、剛性を高めています。鉄の重切削を始めとした、幅広いワークの加工に対応可能です。
ワンチャッキングで旋削加工とマシニング加工を可能にする複合加工機:M200Xd1/M300Xd1
旋削主軸を備えた傾斜ロータリーテーブルを搭載し、旋削・マシニングの複合加工から多面加工まで、1台で工程を集約できます。同時5軸加工や、主軸/旋削主軸同期制御によりホブ加工、スカイビング加工といった歯車加工も可能です。
BT30番のカバー範囲は
広がっている
SPEEDIOシリーズはブラザーが2013年から販売開始したコンパクトマシニングセンタです。主軸にBT30番を採用しているため、コンパクトでエネルギー消費量の少ないのがメリット です。さらに従来のBT30番ではデメリットと感じられていた、加工領域の小ささや硬い素材が加工しにくいなどの点をカバーできる機種・仕様もラインアップしていますので、お客さまのご要望に合わせた、無駄のない加工が可能なシリーズになっています。
「BT40番からSPEEDIOへ切り替え」
導入事例をご紹介!
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文:石川玲子
工業、製造業の話題を中心に執筆を行うフリーライター。工学部機械工学科を卒業し、独立前は機械系エンジニアとして勤務し、WEBやパンフレット、書籍などの執筆に対応している。
https://peraichi.com/landing_pages/view/mechawriter -
編集:株式会社イージーゴー
WEBコンテンツ、紙媒体、動画等の企画制作を行う編集制作事務所です。ライターコミュニティ「ライター研究所」も運営しています。
https://eggo.jp/
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