株式会社髙須鉄工様
難題クリアに導いたSPEEDIOの能力に満足
株式会社髙須鉄工様(本社:愛知県西尾市)
髙須鉄工様は、1965年から半世紀以上にわたって操業を続ける町工場。現在の同社は20~40代までの若い力で構成されており、敷地内にある3つの工場で約30名が生産活動に励んでいます。
「本当にいろいろな部品を作っています」と髙須社⾧が話すように、同社の特徴は多品種の部品を製造していること。ダンパーやFGRフランジ等の自動車部品をはじめ、自動二輪部品、建機部品、医療関係部品など関係する業界も幅広く、携わっている製品は随時約400種類に上るといいます。また、多くの協力会社とつながり、材料手配から金属加工、仕上げまで一貫して対応できるのも同社の特徴の一つです。
設備の面から同社をサポートする株式会社藤井機械の中村様は「他社なら敬遠するような煩雑で困難な仕事を引き受けるのが髙須鉄工」と話します。
省スペース、切削力の高さ、迅速な対応が導入の決め手に
3代目として同社を牽引する髙須社⾧。「会社に入ってから20年間ずっと冒険」と話します。そんな中で生産上の課題を解決するため、2022年1月に導入したのがW1000Xd1(2台)です。髙須社⾧はSPEEDIOを選んだ理由を次のように話します。
「コンパクトなので省スペースで置けること。工場のスペースの問題がありますから、この部分は大きかったですね。次にW1000Xd1はスピードがあってコンパクトな割に懐が大きいと感じたこと。ブラザーテクノロジーセンターで実機デモを見て"思っていたより切削力が高い"ということも感じました。これなら今の課題が何とかなる、と。そしてもう一つ、納期の早さとブラザーさんの対応の良さです」。中村様からは「タクトタイムの計算を迅速に出してくれたのも良かった」との感想もいただきました。
さらに同年3月と6月に50番マシンと入れ替えでS700X2を2台ずつ、合計4台を導入。このとき突き当たっていた課題は、油圧の自動治具での難しいワーク。髙須社⾧は「以前であれば50番や40番を使うところですが、W1000Xd1の様子を見て30番でも行けるのではないかと思った」と話します。
サイクルタイムが大幅短縮、工程内不良も減少
導入したメリットについて髙須社⾧に伺うと、まず挙がった答えがスピードです。サイクルタイムは20%以上短縮できている実感があるとのこと。「消費電力も以前と比べてだいぶ削減できています。ただし、弊社の場合SPEEDIOを導入してから最も抑えられているのがツーリング費用。やはり50番と30番では違ってきますね。これまでの半分程度に抑えられています」。
作業に関しては接近性の良さを挙げ、さらにクランプを工夫したことでワークを脱着せずに加工することもできるようになり、品質の部分でも楽になったといいます。「例えばこれまで4工程かかっていたものが2工程や1工程で終えることができるようになった。これによって工程内不良がだいぶ減ります」。
SPEEDIO導入で課題をクリアし、発想力がUP
同社をよく知る中村様「髙須鉄工は探究心があり、非常に研究熱心な会社です。いわゆるひと手間かけた仕事というものを常に相手にしている。量産だけを行なっているところでは到底真似できません。今回SPEEDIOを導入するきっかけとなった仕事は、本当に難しくて髙須社⾧を筆頭に社員の皆さんが必死になって対応していました」と裏側を話してくださいました。
そして、その努力が同社の技術力を高め、強みになっているとも。
「SPEEDIOを使うことで"こんなこともできるな"と発想力が増えました。今まで苦手と感じていた製品も"やれるな"と。今回の難しい課題をクリアできたことは自信につながりましたね」と髙須社⾧。
仮に設備を更新するとしたら現在50番、40番マシンを使っている仕事の内7割程度は30番でできそうだという思いはある、とも話してくださいました。
これからも難しい仕事に怯まず立ち向かっていく同社。そのチャレンジに再びブラザーがお手伝いできる日を楽しみにしています。
導入製品
高い環境性能はそのままに生産性、信頼性をさらに上げ、自動車、二輪車、一般機械など幅広い量産部品加工で、生産効率の向上を実現
30番クラス最大級の加工領域と高い生産性を持ち合わせ、大物ワークや多数個取りへ挑戦するマシン
使いやすさを追求した新NC装置搭載
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