株式会社タチ製作所様

ローディングシステムによる自動化で省人化を実現

株式会社タチ製作所様(本社:愛知県清州市)

1946年設立の株式会社タチ製作所

1946年設立の株式会社タチ製作所


代表取締役社長 沢田 耕 様

左:生管購買部 部長 兼 製造部 部長 鵜飼 良隆 様
中央:製造部 次長 兼 技術課 課長 渡辺 正樹 様
右:営業部 次長 田中 準人 様

株式会社タチ製作所は、愛知ブランド企業に認定された70余年の歴史を持つ企業です。2022年には中小企業庁主催の「はばたく中小企業300社」に選定。また、同社を率いる舘まち子社長は、優れた中堅・中小企業経営者を表彰する日刊工業新聞社の第40回優秀経営者顕彰にて「女性経営者賞」を受賞されています。

同社は産業機械、自動車、昇降機(エレベーター・エスカレーター)など、幅広い分野の機械部品を製造しており、多品種小ロットから量産加工まで対応できる生産体制を構築。主力となるのはレーザー加工機の機械部品で、そのほかEV用自動車部品なども生産しています。また、材料調達から機械加工、表面処理までワンストップで生産できる体制を整えていることも特徴の一つです。

不安を安心に変えたブラザーのサポート

同社では約5年前から「省人化・無人化」がキーワードになっているとのこと。本件の導入についても「夜間の業務を自動化したい」というのが目的です。そして検討する中で挙がったのが「ブラザーのロボット付きマシンの導入を検討しよう」という意見でした。

「なぜブラザーさんだったかと言えば、旋削機能が欲しかったんです」(渡辺様)

これまで5軸加工は取り入れていたものの鵜飼様、渡辺様ともに「実は5軸加工機に付加された旋削機能を信用していなかった」と言います。
複合旋盤も考えたそうですが、作業者がつきっきりとなってしまうため目的から外れてしまいます。そこで「マシニングベースの旋盤でロボットをつければ」と考えた結果、当てはまったのがブラザーの機械だったとのこと。

お二人は、「初めてのことなので、最初は本当にできるのかと不安の方が大きかったです」と導入にあたっての正直な気持ちを話してくださいました。中でも気掛かりだったのは、やはり精度だったそう。
「加工ができても精度がキープできなくては意味がないですから。この部分はブラザーさんに様々な協力をいただきました。テスト加工をいろいろ行い、難しいであろうことも結構言わせてもらいました。でも無理と言われたことはなかったですね。我々がやりたいことを理解し、汲み取って対応してくれました。おかげで精度も問題ないことが確認でき、安心して導入できました」(鵜飼様)。

30番に対する不安も確かにあったという皆さん。でも実際に試してみると「意外と精度が出るね」と現場でも感心する声があったと言います。

そうした過程を経て2022年10月、同社にローディングシステムBV7-870をセットしたM200X3が導入されました。

コンパクトマルチタスクマシン M200X3とローディングシステム BV7-870

コンパクトマルチタスクマシン M200X3とローディングシステム BV7-870

BV7-870とストッカーをセット

BV7-870とストッカーをセット


加工原価の低減と省人化に貢献

導入したM200X3では、月産5,000個を製造するエアコン部品をはじめ5種類の製品が作られています。

導入後の感想として「工程集約はかなり出来ていると思います。夜間操業の省人化にも活躍していますね」(田中様)「ブラザーさんの機械は、ツール交換時間が早く主軸の立ち上がりも早い。省人化以外にも加工時間の短縮効果を得ることが出来ており、原価低減につながっています」(鵜飼様)「ワーク姿勢反転装置をつけて素材導入から加工、完成品の払い出しまでワンボタンで出来るようにカスタマイズしてもらいました。現場で非常に使いやすいマシンになっています」(渡辺様)との言葉をいただきました。

また、「機械がコンパクトなので電力についても省エネになっている印象があります。その割に生産性が高く、量産加工では非常に便利に使わせてもらっています」との感想も。

一方、同社の現状として課題となる部分も見えています。「自動化においては量産でなければ、なかなか生産効率は上げられない。弊社の場合は多品種小ロットの製品も多く、その点では製品を選定する難しさもあると感じています」(鵜飼様)

M200X3での作業の様子

M200X3での作業の様子


M200X3での作業の様子

M200X3での作業の様子


省人化・無人化で未来へ向けた工場づくり

今後も省人化・無人化をもっと掘り下げていきたいと話すタチ製作所の皆様。

「これからはさらに人材の確保が難しくなる時代。我々のような規模の企業であれば尚更です。だから、機械に頼れる部分は頼って生産していけるような体制を構築していくことが目標です」と田中様。渡辺様はその設備に対応できるよう「作業者も技術力を上げていかねばならない」と言います。

最後に「今回はパレットを積載するストッカー、ロボットハンドも含めて一気通貫でブラザーさんが対応してくれたのが非常に良かった」と鵜飼様。

未来を見据えて生産体制のシフトに取り組んでいるタチ製作所様。今後も理想の形を実現するためにパートナーとして一緒に考えていけたらと思っています。

インタビューの様子

インタビューの様子


インタビューの様子

インタビューの様子


導入製品

M300X3 / M200X3

旋回軸と回転軸を備え、旋削加工とマシニング加工をワンチャッキングで行う小型複合加工機

ローディングシステム BV7-870

ワークの着脱に特化 側面にコンパクト設置 制御盤内にコントローラー内蔵

導入をご希望のお客様

サポート

工作機械 ラインアップ

コンパクトマシニングセンタ SPEEDIO (スピーディオ)

複合加工機 SPEEDIO (スピーディオ)

横形コンパクトマシニングセンタ SPEEDIO (スピーディオ)

その他のソリューション・導入事例

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