ラミネートテープ情報光、曲面接着（丸棒、ラッピング）およびフラッグ接着に対するテープ性能

光に対するテープ性能

テープをステンレス板に貼り付け、屋外に放置されたことを想定して、テープベース部の変色の状況を確認し、色差△Eにて表した。（試験方法は、JIS K7350-2「プラスチック-実験室光源による暴露試験方法-第2部：キセノンアークランプ」に準拠した。）

テープ種類		試験機	スーパーキセノンウェザーメーター
テープ種類		試験時間	118時間	236時間	472時間
TZe	通常ラミネート	透明	9.66	15.69	24.69
		白	0.83	1.58	3.18
		赤	1.65	5.95	54.61
		青	1.27	2.85	5.71
		黄	22.59	55.57	57.2
		緑	1.24	1.62	3.77
		蛍光オレンジ	46.57	50.33	54.43
		蛍光黄	81.02	85.09	84.66
		黒	0.55	0.18	1.11
	強粘着	白	0.83	1.58	3.18
	フレキシブルID	白	1.49	2.35	3.94

※ 記載の情報は保証値ではありません
※ TZeテープ（HGeテープはTZeテープの通常ラミネートの評価結果と同様）

注意

上表は、各時間経過後の試験開始前に対するテープベース部の変色度合いを色差△Eで表したもの。値が大きいほど変化量が大きいことを示す。
屋外での1年間の紫外線照射量を85,000kJ/m²とした場合、472時間の試験で1年間の紫外線照射量に相当する。
但し、材料の劣化には、紫外線の他、熱、水分、材料の種類、色などの因子が影響を及ぼすため、実際の屋外暴露試験との相関を保証するものではありません。
また、その途中経過である118時間、236時間が、必ずしも472時間の1/4、1/2の期間に相当するわけではありません。

見解

赤、黄、蛍光色のテープが、他と比較して変色が激しい結果となった（一般的にこれらの色は、耐光性に劣り、街角で見かけるこれらの系統の色を用いた看板等も褪色しているのをよく見かける）。これ以外のテープについては、大きな変色は見られなかった。変色の激しい上記テープはもちろんのこと、全てのテープで印刷した文字に変化は見られなかった。

曲面接着（丸棒、ラッピング）およびフラッグ接着に対するテープ性能

12mm幅のテープをφ8mmのSUS棒に巻いた場合（丸棒）、φ3mmの塩ビ性チューブに巻き付けた場合（ラッピング）、およびフラッグ状に貼り付けた場合（フラッグ）に、室温下で2週間放置した際のテープのハガレ状況を確認した。

テープ種類		丸棒			ラッピング	フラッグ
テープ種類		φ8	φ25	φ50	φ3	φ3
TZe	通常ラミネート	△	○	○	×	×
	強粘着	△	○	○	×	△
	フレキシブルID	○	○	○	○	○
	セキュリティ	△	○	○	×	×

※ 記載の情報は保証値ではありません
※ TZeテープ（HGeテープは通常ラミネートの評価結果と同様）

○：: 剥がれなし

△：: 一部剥がれる場合がある

×：: 完全に剥がれてしまう

丸棒
丸棒（直径8mm）

ラッピング
ラッピング（直径3mm）

フラッグ
フラッグ（直径3mm）

見解

従来のラミネートテープ、および強粘着テープでは、貼り付けたテープの粘着面側、或いはカバーフィルムが浮いたり剥がれたりしてしまう。特に直径の小さいコード、チューブ等に巻き付けた場合はその傾向が顕著に表れる。
フレキシブルIDテープでは、従来テープと比較して曲面接着性能が向上しており、φ3mmのチューブ、コード等に巻き付けて使用が可能である（注：ラッピングに関しては、最低5mm以上の重なりが必要）。

※ 記載内容は、何種類もあるテープ種類の中から、いくつかを取り上げて試験を行ったものであり、テープの種類によっては、若干異なる結果になる可能性があります。
※ 記載内容は、ブラザーが独自に設定した特定の条件下において行われた実験結果であり、あくまでも情報の提供を主たる目的で作成したものであるため、ブラザーは強度・安全性・数値等の記載内容を保証するものではありません。
※ テープの貼り付け性能は、被着体の材質、表面状態、脂・埃の有無、凹凸、曲面、環境条件等によって影響を及ぼされる為、製品の購入後は実際の使用環境において確認後、お客様ご自身の責任において使用してください。
※ ブラザーは、記載内容に関連してお客様に生じた損害・逸失利益等について、一切責任を負いません。