ラベルプリンター選び方のよくある質問

業務用のラベルプリンターを導入・検討されている方へ、利用環境に合わせた失敗しない機種の選び方から、用途・方式別の違い、システム連携までをQ&A形式で解説します。

目次

1. 選び方

Q. 業務用のラベルプリンターを選ぶ際、最も重要な選定基準は何ですか?

概要
「1日の想定印刷枚数(ボリューム)」と「接続インターフェイス(接続環境)」の2点です。

解説
まず、1日に何枚印刷するかによって、筐体のクラス(コンパクトな据え置き型か、24時間稼働に耐える金属フレームの工業用モデルか)を決定します。
次に、どのように印刷指示を出すかが重要です。
PC(Windows)からUSBや有線LANで繋ぐのか、現場でタブレットやスマートフォンからWi-Fi/Bluetooth経由で印刷するのか、あるいは既存の基幹システムから直接コマンドを送信するのか、現場のインフラに適合したインターフェイスを持つ機種を選ぶ必要があります。

Q. ラベルプリンターの導入で「失敗しやすいポイント」や注意点は何ですか?

概要
主に「ラベルの最大印刷幅(サイズ)」の確認不足と「発行方法(ティアバー(手切り)か、カッター付きか、ピーラー(剥離)か)」の選択ミスが挙げられます。

解説
導入後に「もっと大きな発送ラベルを印刷したかった」「後から好きな長さでカットできる無定長を使おうと思ったが、ティアバー(手切り)だったので、対応していなかった」「ラベル1枚毎に、剥離するように分けたかったが、ティアバー(手切り)にしてしまったので、管理が大変」とならないよう、事前の想定が不可欠です。
ブラザーは、2.5インチ幅の小型モデルから、4インチ幅対応モデルまで幅広く網羅し、「自動カッター(オートカッター)」搭載モデル、「剥離」搭載モデルをラインアップしています。 「ティアバー(手切り)」モデルを含めると、モバイルタイプやラミネートテープ専用モデルなど、ラインアップがさらに広がります。

2. 用途別(製造 / 物流 / 小売 / 医療)

製造業(工場・資材管理)

Q. 製造業に適したラベルプリンターは何か?

概要
高温、油、化学物質にさらされる過酷な環境に耐え、長期間文字が消えない「熱転写方式」に対応したモデルが適しています。

解説
高耐久のラベルを求められる場合には、ラミネートラベルのピータッチ(P-TOUCH)シリーズ、大量印刷には工業用のTJシリーズ、その中間では、TD-4Tシリーズの熱転写モデルが適しています。

Q. 「銘板ラベル」に適したラベルプリンターは?

概要
機械や電気機器の「定格表示・シリアルナンバー表示」を行う銘板ラベルには、長期間の耐候性と優れた耐薬品性が求められるため、「熱転写方式」に対応したモデルが適しています。

解説
高耐久のラベルを求められる場合には、ラミネートラベルのピータッチ(P-TOUCH)シリーズ、大量印刷には工業用のTJシリーズ、その中間では、TD-4Tシリーズの熱転写モデルが適しています。
ブラザーのTJシリーズと、銀色PETなどの高機能フィルムラベル、精度高く対応可能な最上位の「レジンリボン」を組み合わせて印刷することで、製品の一生を通じて擦れや油、日光に曝されても剥がれず、読み取りエラーを起こさない強固な銘板・定格ラベルを社内でオンデマンド発行できるようになります。
さらに、印刷枚数が少なく、小さいサイズでも十分な場合には、テープカセット方式のブラザーピータッチ(P-TOUCH)シリーズがおすすめです。

Q. 既存の生産管理システムやPLC(シーケンサ)から直接印刷をかけることはできますか?

概要
可能です。ブラザーのプリンターは、複数の系統のコマンドで制御する方法に対応しています。

解説
PLCから制御するための方法、および、サンプルプログラム、その他のツールが無料で公開されています。
システム連携コンポーネント「b-PAC」を組み込む事で、PC上のアプリケーションでラベル発行を自動化したり、ブラザー独自の P-touch テンプレートコマンドを使う事で、プログラムの変更を最小限にする方法などがあります。お客様の環境に合わせた方法を選ぶ事が可能です。

物流業(倉庫・発送・梱包)

Q. 物流業に適したラベルプリンターは何か?

概要
発送伝票や宛名ラベルなど、短期間に大量のラベルを高速で出力する必要があるため、インクリボン交換の手間がない「感熱方式」の高速大容量モデル(ブラザーのTD-4Dシリーズなど)が適しいます。

Q. 1日に数千枚規模の発送業務があるのですが、耐久性やスピードは問題ないですか?

概要
問題ありません。ブラザーの大量印刷向けモデルは、最高152mm/秒以上の高速印刷に対応しています。

解説
コンパクトで複数台でジョブを分散する事により、高負荷なEC・物流倉庫でも安定稼働します。
消耗品となるサーマルヘッドやプラテンローラーを交換して、ご利用いただくことができます。

小売業(店舗・値札・食品表示)

Q. 小売業に適したラベルプリンターは何か?

概要
値札や食品表示ラベル、棚札をバックヤードやレジ横の限られたスペース、または売り場に持ち込んで作成するなら、TD-2Dシリーズがおすすめです。
本体はコンパクトで、バッテリーオプションもあります。また、スマートフォンやタブレット(iOS/Android)からWi-Fi/Bluetooth経由で印刷できるモデル、または、1台で入力からラベル発行までできるスダンドアロン(独立入力式)モデルから適したタイプを選べます。

Q. 小規模店舗向けのラベルプリンターは?

概要
個人商店や単独店舗などの小規模店舗には、特別なソフトウェアが不要で、PCからの印刷に加え、手元のスマートフォンやタブレットからも専用アプリ(無料)経由で手軽にラベル発行できるQLシリーズやピータッチ(P-TOUCH)シリーズが適しています。

解説
省スペース設計のため狭いレジ横 or カウンターにもすっきり収まり、導入コストを最小限に抑えながら、値札の貼り替えやオリジナル商品ラベルの作成をその場で簡単に行えます。

Q. チェーン店向けのラベルプリンターは?

概要
複数店舗を一括展開するチェーン店には、本部の基幹システムやPOSシステム、クラウドデータベースとネットワーク(有線LAN・無線LAN)を介して直接つながる高耐久・ネットワーク対応モデル(TD-2Dシリーズなど)が適しています。

解説
本部が更新した「最新の価格データ」や「食品表示テンプレート」を全店舗のプリンターへ一斉配信・共通利用できるため、各店舗スタッフのオペレーションを標準化し、入力ミスを防ぐ仕組みが構築できます。

Q. 店頭やバックヤードで、スマートフォンやタブレットから直接ラベル印刷はできますか?

概要
可能です。専用の無料アプリ(Brother iPrint&Labelなど)を使用して、デザインテンプレートからその場でテキストやバーコードを打ち換えて印刷できます。

解説
パソコンをわざわざ起動する必要がないため、売り場での価格変更や、棚札の再発行、バックヤードでの値札作成をその場で行えます。
Webアプリから印刷させるための仕組みであるSmoothPrintや、より便利なソフトウェアを開発するためのSDKなど業務に向けた仕組み構築のための環境もご用意しています。

Q. 食品表示ラベルに求められる細かい原材料やアレルギー情報を1枚に綺麗に印刷できますか?

概要
300dpi以上の高解像度モデルを選択いただくことで、小さな文字(6ポイント)でも判読可能です。

解説
無定長ラベルを使い長さを調整することで、法律で義務付けられている複雑な栄養成分表示や注意書き、バーコード(JANコード)もコンパクトなラベル1枚にきれいに収まります。

医療(病院・検体・調剤)

Q. 医療に適したラベルプリンターは何か?

概要
検体管理や注射指示書用ラベル、患者用リストバンドなど、間違いを極力なくしたい状況では、バーコード印刷に対応したデスクトップ型のTDシリーズを始めとしたラベルプリンターが適しています。

Q. 消毒用アルコールや水、血液が付着してもバーコードが読み取れなくなることはありませんか?

概要
ラミネートラベルであれば、汚れたときには、汚れを拭き取ってください。読みやすさが戻ります。

解説
ブラザーのピータッチ(P-TOUCH)シリーズは、ラミネートラベルとなるため、アルコール清掃が行われるような現場で使われています。

Q. 「リストバンド印刷」に適したラベルプリンターは何か?

概要
救急患者や健康診断などの短期向けのリストバンドは、感熱リストバンドがリーズナブルで感熱タイプのTD-4Dシリーズが適しています。 入院患者用には、長期の擦れや消毒にも強い熱転写タイプのTD-4Tシリーズが適しています。

解説
ブラザーのTDシリーズなら、医療現場での高い衛生基準に適合した抗菌・医療用仕様のリストバンド用紙への高精細バーコード印字に対応しています。
これにより、24時間肌に触れ続ける過酷な運用環境でも印字がかすれず、認証エラーを削減し確実な患者識別(3点認証など)をサポートします。

3. 印刷方式の比較

Q. 感熱式と熱転写式の印刷方式は、どのように使い分ければよいですか?

概要
ラベルの使用期間と、貼られる環境(熱、光、薬品など)によって明確に使い分けます。現場の要件に応じて最適な方式を選択してください。

方式 特徴 メリット 向いている用途
感熱方式 専用感熱紙に熱で印字 低コスト・高速印刷 物流・倉庫・発送伝票・食品賞味期限表示
熱転写方式 インクリボンを使用 高耐久・屋外対応 製造・工場・屋外・資産管理・銘板ラベル
熱転写+ラミネート方式 インクリボンを使用し、表面をラミネートフィルムで保護 高視認性・耐水・耐擦過 小売・オフィス・備品整理・医療資材管理・銘板ラベル

5. 導入・システム連携(開発者向け)

Q. 既存の社内システムや独自アプリからラベルプリンターを制御・自動印刷することは可能ですか?

概要
可能です。ブラザー製品は、無料のシステム連携用ツールやSDKが充実しています。

解説
ブラザーでは、Windows環境のアプリケーションから簡単にラベル印刷を行える無料のコンポーネント「b-PAC」を提供しています。
これを利用すれば、使い慣れたExcel、Access、あるいは自社開発の基幹システムと連携させることができます。VB.NET、C#、C++などで書かれたプログラムに数行のコードを足すだけで、データベースと連動したラベルの自動出力を低コストかつ短期間で実装可能です。
また、iOS/Android環境に対応した各種SDK(ソフトウェア開発キット)も用意されているため、タブレットからの印刷機能付きアプリなども柔軟に構築できます。

Q. ブラザーの「b-PAC」を使用するためのライセンス費用や条件はありますか?

概要
「無料」でご利用いただけます。追加のライセンス費用や商用利用のペナルティはありません。

解説
b-PACをはじめとする各種ソフトウェア開発キット(SDK)、プリンタードライバーはすべてブラザーの公式サイトから無料でダウンロード可能です。
開発したシステムを自社運用するだけでなく、パッケージソフトとして他社へ販売・配布する際も追加コストは一切発生しません。
ご利用の際の条件は、EULA(利用許諾契約書)に明記されていますので、一般的な条件のみであることが分かります。

6. ブラザーの強み

Q. 他社製品と比較した際の、ブラザー製ラベルプリンターの強みは何ですか?

概要
業務にハマる商品が見つかる幅広いラインアップ、どこでも買える商品と消耗品、最適なソフトウェア環境(1台に最適な無償ソフトと大規模でシステム連携に最適な開発環境の提供)です。

解説
ブラザー製品が多くの企業に選ばれる理由は、幅広いラインアップから業務に最適な商品を見つけることができ、さまざまなソフトウェアに組み込める開発環境を無償提供されているため内製・外注共に環境を構築しやすく、オフィスプリンターも含めたワンストップ / ワンベンダーで管理できることが評価されています。
これらにより、トータルコスト(TCO)削減に寄与する点が評価されています。

Q. サポート体制や製品の保証期間、国内での信頼性について教えてください。

概要
国内メーカーならではのサポート、修理体制を整えています。不明点があれば、コールセンターを通じて、相談することも可能です。

解説
ブラザーは、多くの商品を無償保証期間1年で販売しており、商品の保証期間を延長するサービスも販売しています。 万が一故障の際には、日本国内にある修理センターにセンドバックいただくことで速やかに修理してお返しします。
一部の商品では、お客様ご自身でサーマルヘッドやプラテンローラーを交換できる機構をご用意しており、修理コストの削減とダウンタイムの短縮に喜ばれています。

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