ラミネートテープ情報 被着体の材質・シボ面状態、薬品・溶剤、油、擦過に対するテープ性能

被着体の材質・シボ面状態に対するテープ性能

被着体の材質・シボ面状態に対する性能アイコン

12mm幅のテープをシボがかかった各種樹脂板に貼り付け、室温下で2週間放置した場合の、テープの状況を確認した。

テープ種類 材質
PE PP POM PS PA PC ABS
TZe 通常ラミネート
強粘着
フレキシブルID
セキュリティ
セキュリティ
チェッカー発現
  • 記載の情報は保証値ではありません
  • TZeテープ(HGeテープはTZeテープの通常ラミネートの評価結果と同様)

材質

PE ポリエチレン
POM ポリアセタール
PA ポリアミド
ABS アクリロニトリルブタジエンスチレン
PP ポリプロピレン
PS ポリスチレン
PC ポリカーボネイト

シボ面の状態 : 棚沢八光社様サンプルNo.TH-115(ツヤ無)相当

結果

◎:
テープを剥がそうとしても容易に剥がす事が出来ないくらい強く貼り付く
○:
テープの剥がれ、端部の浮きは見られず、セキュリティテープのチェッカーパターン発現も得られた。
▲:
テープの一部に若干の浮きが見られ、セキュリティテープのチェッカーパターンも上手く得られなかった。
△:
テープの一部に若干の浮きが発生する場合がある。

見解

一般的な粘着テープにとって剥がれやすいPE/PP等のオレフィン系の被着体材質およびシボ面状態によっては、一部に浮きが発生したり、セキュリティテープの改ざん防止用チェッカーパターンが発現しない場合があった。しかし他の材質については、特に異常は見られなかった。
被着体の材質、表面状態、脂・埃の有無、凹凸、曲面、環境条件等によって影響を及ぼされる為、テープを使用する場合は、念の為、目立たない場所で確認後使用することが必要である。

注意

上記は、室温下で特定のシボ板を使ってテストした試験結果で有り、記載内容を保証するものではない。被着体の材質、表面状態、脂・埃の有無、凹凸、形状、環境条件によってはテープの剥がれ等が発生する場合があるため注意が必要である。

薬品・溶剤に対する性能

薬品・溶剤に対する性能アイコン

12mm幅のテープをガラス板に貼り付け、室温下で各種薬品・溶剤に2時間浸漬させた場合、およびこれらの薬品・溶剤を布に染み込ませテープ表面を擦った後の状況を確認した。

テープ種類 薬品・溶剤種類 有機溶剤 酸・アルカリ溶液
トルエン ヘキサン エチルアルコール 酢酸エチル アセトン ミネラルスピリット 0.1N
塩酸
0.1N
水酸化ナトリウム
TZe 通常ラミネート/
強粘着/
フレキシブルID
浸漬
(2時間)
擦過
  • *1 テープの浮きは見られないが、テープを剥がした場合に粘着剤の糊残りが発生する場合がある。
  • TZeテープ(HGeテープはTZeテープの通常ラミネートの評価結果と同様)
○:
変化なし
▲:
各種薬品・溶剤に浸漬後に、一部ラミネートカバーフィルムの端部が浮いたり、テープを被着体から剥がした場合に、粘着剤の糊残りが発生する場合がある。
×:
各種薬品・溶剤に浸漬後に、被着体からテープの剥れが発生する。

見解

テープを各種薬品・溶剤に浸漬させた場合、一部ラミネートカバーフィルムの端部が浮いたり、テープを被着体から剥がした場合に、粘着剤の糊残りが発生する場合があったが、印刷した文字が判読不可能になることはなかった。布に染み込ませてテープ表面を擦った場合は、印刷面がラミネートで保護されている為、何等変化は見られなかった。
このように、薬品・溶剤中に浸すような極端な場合を除いて、一時的な薬品・溶剤の接触に対しては、ラミネート構造の特長が生かされ、強い耐久性が確保できると言える。

注意

上記は、平滑なガラス板に貼り付けて、室温下で浸漬2時間のテストをした試験結果であり、記載内容を保証するものではない。被着体の材質、表面状態、脂・埃の有無、凹凸、形状、環境条件、薬品・溶剤の種類・グレードによってはラミネートの浮き、テープの剥がれ等が発生する場合があるため注意が必要である。

油に対するテープ性能

油に対するテープ性能アイコン

12mm幅のテープをステンレス板に貼り付け、室温下で各種油に2時間浸漬させた場合、およびこれらの油を布に染み込ませテープ表面を擦った後の状況を確認した。

テープ種類 不水溶性油 水溶性油
種類 1 2 3 4 5 6 7 8
TZe 通常ラミネート/強粘着/フレキシブルID 浸漬(2時間)
擦過
  • TZeテープ(HGeテープはTZeテープの通常ラミネートの評価結果と同様)

油種類:カストロール製
1:Honilo 981、2:Variocut B30、3:CareCut ES1、4:Iloform BWN205、
5:Hysol X、6:Alusol B、7:Syntilo 81 E、8:Syntilo 9954

○:
変化なし

見解

テープを各種油に浸漬させた場合、ラミネートの浮きやテープの剥がれは見られなかった。布に染み込ませてテープ表面を擦った場合は、印刷面がラミネートで保護されている為、何等変化は見られなかった。
このように、油の中に浸すような極端な場合を除いて、一時的な油の接触に対しては、ラミネート構造の特長が生かされ、強い耐久性が確保できると言える。

注意

上記は、平滑なステンレス板(平版)に貼り付けて、室温下で浸漬2 時間のテストをした試験結果であり、記載内容を保証するものではない。被着体の材質、表面状態、脂・埃の有無、凹凸、形状、環境条件、油の種類・グレード、油のかかり方、油圧によってはラミネートの浮き、テープの剥がれ等が発生する場合があるため注意が必要である。

擦過に対するテープ性能

擦過に対するテープ性能アイコン

テープの表面を砂消しゴムを用いて、1㎏の荷重を加え50回往復した後の状況を確認した。

<試験条件>

試験機 HEIDON 表面性試験機 『Type:14DR』(新東科学株式会社製)
擦過回数 50往復
測定子の荷重 1kgf
測定子の番手 No.752/LION
測定子の直径 4.6mm(16.6mm2
測定子の圧力 6.0kgf/cm2(1kgf荷重時)
擦過試験のストローク幅 30mm
擦過スピード 5,000mm/min
テープ種類 耐擦過性
TZe 通常ラミネート
強粘着
フレキシブルID
セキュリティ
  • 記載の情報は保証値ではありません
  • TZeテープ(HGeテープはTZeテープの通常ラミネートの評価結果と同様)
○:
印字品質に変化なし
△:
擦れによる汚れ、カスレが発生
×:
判読不能

見解

テープ表面がラミネートカバーフィルムで保護されている為、通常ラミネートテープ/セキュリティテープ/強粘着テープ/フレキシブルIDテープは、フィルム上に若干の傷は付くものの、印刷した文字が判読不可能になることはなかった。
これは砂消しゴムに限らず、ほとんどの外力に対して、ラミネート構造の特長が生かされ、強い耐久性が確保出来ると言える。

  • 記載内容は、何種類もあるテープ種類の中から、いくつかを取り上げて試験を行ったものであり、テープの種類によっては、若干異なる結果になる可能性があります。
  • 記載内容は、ブラザーが独自に設定した特定の条件下において行われた実験結果であり、あくまでも情報の提供を主たる目的で作成したものであるため、ブラザーは強度・安全性・数値等の記載内容を保証するものではありません。
  • テープの貼り付け性能は、被着体の材質、表面状態、脂・埃の有無、凹凸、曲面、環境条件等によって影響を及ぼされる為、製品の購入後は実際の使用環境において確認後、お客様ご自身の責任において使用してください。
  • ブラザーは、記載内容に関連してお客様に生じた損害・逸失利益等について、一切責任を負いません。

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