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かんばんや現品票などの帳票はリードタイムを長くする?原因や解決方法を解説

公開日:2023.09.27

     

製造業においてミスなく商品を製造する、または効率的に在庫管理を行なうためには、かんばん(作業指示書)や現品票といった帳票が欠かせません。しかし、それらの帳票をどのように運用・発行しているかによって、製造業の効率性を下げてしまう可能性があります。

本記事では、製造業で業務の効率が低下してしまう理由と、効率の向上を図るための対策を解説します。

製造業においてリードタイムが長くなる仕組み

製造業においてリードタイムが長くなる仕組み



*引き取りかんばんを想定しております

製造の現場でリードタイムが長くなる理由は、

しばしば手書きによって帳票を運用することがあるからです。

理由はさまざまですが、

● プリンターが事務所にしか置いておらず、現場で発行できない

● 納入先から指定された帳票フォーマットをもらい手書きしている

またかんばん方式を取り入れている場合も、

● 後工程の企業が前工程企業の代わりにかんばん*を作成している

*引き取りかんばん

これらのような理由でリードタイムが長くなっている可能性が高いです。

手書き運用は、読み間違いや誤記によって納品ミスへとつながり、工数が余計に掛かってしまう可能性があります。

またかんばん方式でも、自社で作成していない場合は、後工程企業が代わりにかんばんを作成する手間が発生し、前工程の企業はかんばんが用意できるのを待つ必要が発生し、総じてリードタイムが長くなってしまいます。

そもそも製造業の帳票とは?

帳票と聞くと企業経営における関係書類をイメージするかもしれません。

製造業では、製造工程に係る多様な書類について帳票と呼びます。

設計や製造工程などを記録しておくことでトレーサビリティを確保します。

本文における帳票は、主に下記の作業指示書に関する書類や出荷伝票などを中心に紹介します。

● かんばん

● ピッキングリスト

● 現品票

かんばんとは?

かんばんは、もともと製造業における生産方式「ジャスト・イン・タイム生産方式」をトヨタ自動車株式会社が実際に実現するために使われ出した帳票の通称が「かんばん」です。

「かんばん方式」とは、ジャスト・イン・タイム方式を効率よく運用するための仕組みです。前工程から後工程へ供給する通常の生産方式とは異なり、後工程が「必要なものを」「必要なときに」「必要なだけ」前工程へ取りに行く方式です。

かんばん方式を活用することで、必要な量を必要なときに必要な分だけ製造するため、作業効率や在庫の無駄を回避することができます。

かんばんには次のような役割があります。

● 運搬や生産の指示を確認するための役割

● 目で見て生産を管理する役割

● 在庫管理や問題を管理するための役割

手書き帳票/かんばんがもたらすデメリット

手書きの帳票/かんばんの場合、リードタイムが長くなる以外のデメリットが生じることもあります。
記入すべき内容が漏れていたことによるミスや、漏れている情報を確認待ちすることによる業務の停滞などもデメリットとして挙げられます。

かんばんを自社発行するメリット

近年、作業指示書であるかんばんは、EDI系のシステムを用いて発行されています。従来のかんばんとは異なり、システムと連携したバーコードやRFIDを組み込んだかんばんです。EDI系システムと連携したかんばんを製造工程で段階ごとにスキャンされることで、正確な製造/在庫管理ができ、在庫数を最小限に抑えながら、製造の流れを安定に保つことが期待できます。

自動車製造企業を取り巻く課題の解決策

自動車製造企業は、かんばんや帳票を後工程の企業から受け取って製造工程を開始するまでに、リードタイムが発生していました。このような課題を解決するには、後工程からかんばんや帳票が送られてくるのを待つのではなく、先に製造に着手しましょう。

その際は在庫を適正に管理するために、自社で帳票やかんばんを発行します。かんばん方式の場合、常に必要な分だけの在庫で生産工程が進んでいるため、かんばんの指示に従うことで、適切な在庫量や適切な生産量を保つことができます。

しかし、かんばんを発行しないとなると余剰在庫を抱えてしまうかもしれません。このような在庫のトラブルを避けるため、生産管理システムやエクセルで在庫を適切に管理ましょう。生産管理システムかエクセルのどちらで在庫を管理するかは、企業の規模に応じます。生産数の規模によっては、エクセルで在庫管理が可能なケースもあるようです。

自社で準備した在庫管理をかんばんや帳票としてプリンター発行することで、後工程からのかんばんや帳票を待つ必要がないため、リードタイムの短縮につながります。

自社でかんばんを発行している事例を紹介

ここでは、実際に自社でかんばんを発行している企業の導入事例を紹介します。株式会社川本製作所は、大正8年の創業からポンプの研究開発や技術水準の向上を目指している企業です。

株式会社川本製作所では、在庫管理システムを刷新したタイミングで部品を保管している全容器にQRコード付きの現品票を添付して、厳格な管理をスタートさせました。しかし、一般的なかんばんサイズである現品票を印刷できるプリンターは、多額の導入費用がかかるという課題がありました。

そんな中、株式会社川本製作所はブラザー『HL-L6400DW』が一般的なかんばんサイズの印刷に対応していることを知ります。
HL-L6400DWが十分に機能するか検証した結果、導入を決意します。
『HL-L6400DW』導入にいたった理由は次のような点です。

川本製作所様導入事例かんばん/帳票対応レーザープリンター「HL-L6400DW」1



● かんばんサイズの帳票印刷が可能*

● 高解像度でQRコード印刷が可能

● 約60万枚に対応する高耐久性な上、安定した稼働が可能

● スピーディな印刷が可能

*専用のアタッチメントとDXトレイを取り付けることでかんばん印刷が可能です

さらに決定的だったのが、導入コストを大幅に削減できたという点です。当初予定していた、かんばんサイズ印刷専用の高額なプリンターよりも大幅に費用を抑えられました。

株式会社川本製作所が『HL-L6400DW』を導入してからトラブルはなく、安定して運用ができています。コンパクトなレーザープリンターなので、限られたスペースであっても設置が可能と現場から好評をいただきました。

株式会社 川本製作所様の導入事例詳細はこちら[新しいウィンドウ]

川本製作所様導入事例かんばん/帳票対応レーザープリンター「HL-L6400DW」2

まとめ

ブラザー現品票・かんばん向けプリンターなら導入コストを抑えることが可能

製造業では、引き取りかんばんの場合、後工程の企業が注文をした後に手書きのかんばんを前工程の企業に渡します。前工程の企業は、かんばんを受け取った後に製造をスタートするため、これまではリードタイムが発生しがちでした。また、手書きのかんばんの場合、読み間違いによるミスが起こる可能性があります。

デジタルツール導入することで、手書きのかんばんで発生していた読み違いによるミスや読み解くまでの時間のロスなどを軽減可能です。しかし、導入コストや運用面などの点から完全なデジタル化に踏み切れない企業もあります。

このような企業は生産管理システムやエクセルを活用して、自社で帳票を発行することで、リードタイムの短縮が可能です。帳票やかんばんを発行する際は、在庫管理をしっかりと行うことが大切です。エクセルや生産管理システムで在庫管理を行いましょう。

自社で帳票を発行するのであれば、帳票の発行に対応したプリンターの導入が必要です。
ブラザー現品票向けプリンターは10月に新モデル『HL-L6310DW』が発売されました。専用のアタッチメントとDXトレイを取り付けることで、前モデルの「HL-L6400DW」と同様に幅85mmや幅77mmのサイズの現品票印刷が可能になります。



● かんばんサイズの帳票印刷が可能*

● 高解像度でQRコード印刷が可能

● 約60万枚に対応する高耐久性な上、安定した稼働が可能(7年間の製品耐久)

● スピーディな印刷が可能

*専用のアタッチメントとDXトレイを取り付けることでかんばん印刷が可能です

ブラザーレーザープリンターに専用のアタッチメントとDXトレイを取り付けることで、現品票/かんばん印刷が可能に!

専用トレイで個別にかんばんサイズで印刷、大幅な作業効率の改善

現品票向けプリンターについてはこちらもご覧ください。製造現場の「かんばん印刷」をインライン化![新しいウィンドウ]

ブラザー帳票/かんばん対応プリンターであれば、導入コストやランニングコストを抑えることができ、高速プリントが可能です。
ブラザーは2週間無料のデモ機貸出サービスをご用意しておりますので、ぜひ手書き帳票からの切替の際に、ご検討ください。

ブラザーデモ機2週間無償貸出サービス

機器の買い替えや、新規導入をご検討されている法人様向けに無償で2週間お貸出しできるサービスをご用意しております。この機会に是非お試しください。

   
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ブラザー販売 ビジネスNAVI 編集部

ブラザー販売、ビジネスNAVI担当者です。ビジネスNAVI編集者として、トレンドコラムやお客様の導入事例、パートナー企業、製品のソリューション情報などを発信していきます。

   

※この記事の内容は、2023年9月現在のものです。
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