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制御盤自体の製品品質を向上!
制御盤メーカーに聞くラベル活用術

取材協力:株式会社マグトロニクス

更新日:2022.01.05 公開日:2017.04.03

前回は製造装置メーカーにおけるラベルプリンターを活用したQCDカイゼンについて伺いましたが、今回は製造装置の心臓とも言える制御盤を製作する制御盤メーカーにお話を伺いたいと思います。制御盤といえば、機器や配線の集合体というイメージですが、ラベルプリンターを活用したQCDカイゼンはどのような可能性があるのでしょうか。神奈川県の制御盤メーカー、株式会社マグトロニクスで製造部長を務められる阿部さんにお話を伺いました。
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用途 篇

製造業の現場におけるラベルプリンター用途篇

御社のことを教えてください。

弊社は工作機械や製造装置を制御、操作するための各種電気機器を納めた「制御盤」と呼ばれるボックスを、従業員約300名で年間1,000台以上設計、製造しています。最近では電気CADと呼ばれる電気配線を設計した図面をもとに、自動的に線加工する装置の導入などに取り組むなど、更なるQCDの向上を目指しています。

制御盤ではどのようなシーンでラベルを活用されていますか?

制御盤の中は実に多くのラベルが貼られています。まずは各機器の名称を示す表示ラベル、配線の信号名称を示すラベル、配線材に巻き付けるマークチューブ、配線をつなぐ先の端子台に配線内容を示す表示ラベルなどなど。さらにボックスの外部にも表示ラベルや高圧になる部分への注意喚起ラベルなどを貼っています。やはり制御盤内の配線内容をわかりやすいように納めることは必須ですので、製品品質に関わる重要な要素の1つと考えています。

本当にさまざまですね、使われる幅やラベルの種類もいろいろなのでしょうか?

端子台や配線に貼り付ける数mm程度の非常に細いものから、機器の名称、番号を記載する30mm前後のものまで用途によって異なってきます。また、プラスチックの細い板に印字してラベル替わりに使ったりすることもあります。内容によってプリンターや用紙も何台かを使い分けています。

阿部さん、ありがとうございます。さまざまな用途でラベルが使われることがわかりましたが、ラベルにはどのような性能が求められるかを聞いていきたいと思います。

要件 篇

製造業の現場で求められる要件

制御盤で使われる際、ラベル自体に求められる必須の性能はどのようなものがあるのでしょうか?

やはり工場の環境もさまざまで、過酷な環境で使用されることもありますので、ボックスの外に貼る表示ラベルについては擦れや汚れに強いものが求められることが多いです。これは先ほどもお話した通り、製品品質に直結するので、耐久性の高いラベルを利用する必要があります。制御盤の内部に使用するラベルはそこまでの耐久性は求められないのですが、ドットプリンターで印字しているので、印字が薄いと言われてしまうこともあったりします。この点はコストを抑えつつも品質を向上させる必要があるので、まだまだ改善の余地があるかもしれません。

ブラザーのラベルはラミネート構造になっており、擦れ、汚れなどに強いことが特長です。また、ラミネート構造なので印字内容も鮮明に出すことができます。

詳しくは「ラミネートテープ情報」をご覧ください

制御盤の外に使う場合に擦れや汚れに強いラベルはいいですね。また、ラミネートされていて、印字内容が薄くならない点も制御盤内部で利用する際にも重宝しそうです。お客様に納品する制御盤製品自体の品質向上に役立つと考えられます。ラミネートラベルの幅も6㎜から36㎜まであってさまざまな用途に対応できそうですね。

使い方

製造業でラベルプリンターを使う時のちょっと嬉しい使い方とは?

大量に印刷されるのであれば、システム的に出力しているのでしょうか?

その通りです。生産管理を行うシステムにラベルの情報も登録されていて、製造指示と同時にラベル出力の指示を行い、自動的にラベルを作成してから、制御盤の製造に入ります。そのため、システムから自動的に連携できることは必須の要件と言えます。

ブラザーではb-PACという開発キットを無償で提供しています。こちらをご利用いただき、御社独自のシステムの構築を行っていただくことも可能です。

詳しくは「アプリケーション開発ツールb-PAC」をご覧ください

それはありがたいですね。生産システム側でも検証は必要になると考えられますが、自社のシステムに合わせた開発を行うことができるのであれば、チャレンジしてみたいです。大量のラベル印刷は時間もかかってしまうので、納期に影響することも懸念されますが、自動出力が可能なシステムを構築することができると、そのあたりもクリアできそうです。また、作業中に生産システム側に登録されていないラベルが必要なときもあります。それを解決できるプリンターが必要になりますが、パソコンからエディターを使ってラベルを作成、印刷ができるとそれも実現可能と実感しています。

阿部さん、ありがとうございました!

ブラザー販売では、製造業におけるラベルプリンター活用の実態調査を行い、レポート化して提供しています。実際にどのような用途で使われているのか、どのような性能が求められているのか、という内容の結果レポートならびに印字サンプルを合わせてご提供しております。ぜひダウンロードいただき、現場での活用とラベルプリンター選定にお役立てください。

※この記事の内容は、2017年4月現在のものです。
※この記事でご提供する情報は、その正確性と最新性の確保に努めておりますが、完全さを保証するものではありません。当社は、当サイトの内容に関するいかなる誤り・不掲載について、一切の責任を負うものではありません。

   

ブラザー販売 ビジネスNAVI 編集部

ブラザー販売、ビジネスNAVI担当者です。ビジネスNAVI編集者として、トレンドコラムやお客様の導入事例、パートナー企業、製品のソリューション情報などを発信していきます。

   

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