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第21回 自動認識総合展
新発売の「4インチ熱転写・感熱兼用ラベルプリンター」や、
複数の送り状を一括管理する「送り状名人」連携等により、
ブラザーのラベルプリンターが物流現場のスタンダードに!
更新日:2021.12.28 公開日:2020.01.22
2019年9月11日〜13日に東京ビッグサイトで開催された「第21回自動認識総合展」。ブラザーは、物流業界で大きな注目を集めた4インチ熱転写・感熱兼用ラベルプリンター「TD-4420TN/TD-4520TN」を出展した他、WMS(倉庫管理システム)と連携する多くの具体的なソリューション活用事例を展示しました。その詳細を「3つのポイント」を中心にレポートします。
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【Point 1】物流業界で大きな注目を集めた
新発売「4インチ対応デスクトップ型ラベルプリンター」
ブラザーでは今回、新発売の4インチ対応デスクトップ型ラベルプリンターを出展しました。今回出展した新製品は「TD-4520TN(熱転写・感熱兼用タイプ)」と、「TD-4550DNWB(感熱タイプ)」です。物流標準ラベルに対応したこれらの新製品は、物流ラベルでも多くの実績を持つブラザーが本格的に物流業界に参入したと評価され、業界で大きな注目を集めました。
①熱転写・感熱兼用タイプ/4インチ対応ラベルプリンター「TD-4520TN」
熱転写・感熱兼用タイプの4インチラベルプリンターは、今回ブラザーが出展した注目の新製品です。これまで感熱タイプで蓄積したブラザーのラベルプリンターの強みに、熱転写・感熱兼用タイプが加わることで、物流業界での用途がさらに大きく広がりました。
例えば、熱転写・感熱兼用タイプは紙素材だけでなく、耐久性の高いフィルム素材のラベルにも印刷が可能。倉庫のロケーションラベルなど耐久性が求められる用途にも使用できます。もちろん、インクリボンを取り外して感熱ラベルを装着すれば、感熱印刷にも対応するため、物流の多様な現場で活用していただけます。
4インチ対応ラベルプリンター「TD-4520TN」
②感熱タイプ/4インチ対応ラベルプリンター「TD-4550DNWB」
感熱タイプの「TD-4550DNWB」は、これまでのブラザーの強みを活かしたフラッグシップモデルです。その特長は、豊富なインターフェイスを揃えている上に低コストであること。純正ラベル以外の汎用ラベルが使用可能なモデルも用意し、物流現場のコスト削減に貢献します。
また、液晶画面による簡単操作も特長の一つ。用紙サイズの選択、テンプレート転送、IPアドレス等のネットワーク設定まで、PCなしで簡単に行なえます。さらに、トラブルが発生しやすいサーマルヘッドやローラーを、工具なしで簡単に交換できるので、万一のトラブル時でも安心です。
4インチ対応ラベルプリンター「TD-4550DNWB」
【Point 2】出荷時の送り状印刷の手間とコストを削減した
「送り状名人」との連携ソリューション
①ユーザックシステム株式会社「送り状名人」との連携
出荷時の送り状印刷は、これまで物流業務の大きな課題でした。具体的には、運送会社ごとに送り状発行システムが異なるため、ソフトのインストールや設定、ラベルのレイアウトなどに手間がかかること。また運送会社ごとにラベルプリンターを設置することも多く、そのコストや設置スペース削減も課題になっていました。
この問題を解決したのが、ユーザックシステム株式会社の「送り状名人」です。出荷先を「送り状名人」で一括登録するだけで、各運送会社の送り状を1台のラベルプリンターから印刷できるため、手間・コスト・設置スペースの無駄を一挙に解決しました。
「送り状名人」は送り状や荷札の発行に必要な機能をフル装備しており、例えば、荷物問い合わせ番号の運送会社との共有、納品書・ピッキングリスト一体型の送り状ラベルへの対応、基幹システム連携や発行済みデータのCSV出力、配送状況の迅速な確認などが可能になっています。
ユーザックシステム社では、「送り状名人」と連携するプリンターとして、ブラザーの4インチ対応ラベルプリンター(感熱タイプ)「TD-4420DN/TD-4550DNWB」を推奨。強力な連携ソリューションを提供しています。
②世界的なラベル作成ソフト「Bartender®」との連携
「Bartender®」は、世界でもっとも幅広く使われている本格的なラベル発行ソフトです。ブラザーの4インチ対応ラベルプリンター「TD-4420TN/TD-4520TN」(熱転写・感熱兼用タイプ)は、「Bartender®」にも対応。連携して各種ラベルを簡単に作成することができます。
またすべてのブラザー製ラベルプリンターは、ブラザーのラベル作成ソフト「P-touch Editor」が使用できます。無料インストールが可能で、多彩な編集機能を使ったラベル作成が可能です。
【Point 3】WMS(倉庫管理システム)と連携して
一連の倉庫業務の効率化に貢献するブラザー製品
物流倉庫では、多くの在庫の動きを把握する必要があります。また帳票の発行、製品の入出荷、棚卸しなど、作業も多岐にわたります。こうした業務を正確かつ効率的に管理し、倉庫管理の生産性向上と品質アップを実現する方法として、WMS(倉庫管理システム)が注目されるようになりました。
ブラザーのラベルプリンターは、このWMSと連携し、各工程で必要な帳票やラベルを出力することで、倉庫業務の効率化に大きく貢献しています。
では各工程別に、WMSとブラザー製プリンターがどのように連携しているかを見ていきましょう。
①入出庫管理/その場でバーコードラベル発行による作業効率アップ
メーカーや卸へ製品・部品などを発注すると、基幹システムと連携したWMS
の「入庫予定リスト」にデータ登録されます。予定された荷物が届くと、梱包に貼付されたバーコードをハンディターミナルで読み取ることで、WMSの入庫予定データと照合・検品されます。
しかし、すべての荷物にバーコードが貼付されているわけではありません。また小さなネジなどの資材は、受入側でバーコードを発行する必要があります。この場合には、WMSから出力された「入庫予定リスト」のバーコードを読み取り、ラベルプリンターからバーコードラベルを発行します。
このバーコードラベルの出力には、ブラザーの感熱モバイルプリンター「RJ-4250WB/RJ-2150」がお勧め。ハンディターミナルとモバイルプリンターにより、入庫場所を離れることなく、その場でバーコードラベルを発行し貼付することができます。
モバイルプリンターの特長は、安価で高耐久であること。安価なので導入がしやすく、また持ち運びに適した高耐久性で、作業効率が格段に向上します。
②在庫管理/高耐久ラベルは長期使用のロケーション管理に最適
WMSでは、在庫の棚やエリアにロケーション番号を割り当てることで在庫と作業を管理し、ピッキングを効率化するロケーション管理が行なわれます。このロケーションラベルの発行には、ブラザーのラミネートラベルプリンター「PT-P950NW」と、4インチ対応ラベルプリンター「TD-4520TN(熱転写・感熱兼用タイプ)」が最適です。耐久性が高く長期間使用しても色あせることがありません。またラベルサイズも豊富なため、印刷する情報量に応じて最適なラベルを選択することが可能です。
③梱包・出荷管理/出荷量の多い時期でも物流ラベルを高速・大量に発行
ブラザーの感熱ラベルプリンター「TD-4420DN/TD−4550DNWB」は、大量のPDラベルを短時間で発行できます。さらにファンフォールド用紙に対応しているため、ラベルの交換頻度も減らせます。出荷量の多い繁盛期でも安心してお使いいただけます。
また、ピッキングリスト等の印刷を据置型プリンターではなく、作業場所で行いたいという現場のニーズに応えたのが、感熱モバイルプリンター「RJ-4250WB/RJ-4230B」です。頑丈さとコンパクト性を備えたモバイルプリンターは、移動による作業ロスをなくし、梱包・出荷業務の効率化に大きく貢献します。
4インチというラベルサイズは、情報量の多い物流ラベルや納品書の印刷にも最適です。また、汎用ラベルも利用可能なため、残っている既存のラベル在庫も無駄なく使い切ることができます。
送り状等の印刷については、前述した「送り状名人」や「Bartender®」などの連携ソリューションをご活用ください。
④保守メンテナンス/ユーザーの部品交換で、業務停止時間を最小限に
ラベルプリンターが故障した場合、専門の保守スタッフを呼んで修理していると、業務が数時間停止してしまいます。ブラザーのTD-4D(4インチ対応感熱ラベルプリンター)は、故障しがちなサーマルヘッド、プラテンローラーを、工具無しで簡単に交換するセルフメンテナンスが可能な仕様となっています。万が一の故障時でも、ダウンタイムを大幅に短縮することができます。
編集後記
「4インチモデルの発売により、ブラザーのプリンターが物流現場のスタンダードになる準備が整ったことを、より多くの方に知っていただきたいと思います」インタビューに答えてくれた、ブラザー販売株式会社ビジネスソリューション事業部プレセールスGの西原希さん。