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WMSをより有用なものに! 倉庫管理のプリンター活用事例
更新日:2021.12.28 公開日:2019.08.20
事業規模の拡大などを機に、WMS(Warehouse Management System)の導入を検討中の企業も少なくないでしょう。
在庫管理や入出庫の支援を目的としたWMSですが、システムと連携したプリンターを活用することで、作業精度・効率がより向上することをご存知でしょうか。
今回は、ブラザーグループの物流拠点であるブラザーロジテック株式会社の、WMS導入に伴うプリンター活用事例をご紹介します。
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WMS刷新の背景
ブラザーロジテック株式会社は、ブラザーグループの物流業務を担っている企業です。 国内外の販売店への配送、製品や補給部品の保管・荷役業務などを行っています。 同社は2015年6月、セキュリティ強化と業務プロセスの標準化を目的にWMSを全面刷新。 それにあわせて4種類のプリンターを新たに配備しました。
【工程別】WMSと連携したプリンター活用例
ブラザーロジテック株式会社の物流工程は、大きく以下の5工程に分類されます。
1. 入庫(入荷検査・受付)
2. 物流加工
3. 保管・ピッキング
4. 仕分け・梱包
5. 出荷・配送
ここからは、各工程の業務内容のご紹介とあわせて、どのようにプリンターが活用されているかを見ていきましょう。
1. 入庫(入荷検査・受付)
マスター登録で約13万点、アクティブ在庫で約35,000点の製品・部品を扱うブラザーロジテック株式会社では、それらを入庫室へ移す前に、検査室で厳しい検査を行っています。 この工程で導入されているのが、A4モノクロレーザー複合機「MFC-L6900DW」です。検品完了後、MFC-L6900DWで「検収兼包装指示書」を出力。必要な梱包資材や梱包方法の指示が記載されています。
活用されているプリンターはコレ!
A4モノクロレーザー複合機「MFC-L6900DW」
モノクロ約50枚/分の高速印刷と、約60万枚の高耐久性を実現。分離型トナー&ドラムで約2.2円(税込)/枚の低コスト、ADF「両面同時」約50枚/分の高速スキャンも魅力です。
2. 物流加工
製品・部品を入庫室に移したあとは、MFC-L6900DWで出力した検収兼包装指示書に従い、個装包装を行います。
ブラザーロジテック株式会社では細かな部品を多く取り扱っているため、検収兼包装指示書の指示内容に沿って作業を行うことで、作業を標準化しています。
3. 保管・ピッキング
保管エリアのキャビネットには、細かな部品が約2万点も保管されています。
ピッキングの工程で導入されているのは、A3インクジェット複合機の「MFC-J6995CDW」です。
MFC-J6995CDWで出力したピッキングリストに従って作業を行うことで、ピッキングと出荷先別の仕分けを効率的に行っています。
活用されているプリンターはコレ!
A3インクジェット複合機「MFC-J6997CDW」
※実際に使われているプリンター「MFC-J6995CDW」は販売終了の為、後継機のご案内になります。カラー約4.1円(税込)/枚、モノクロ約0.8円(税込)/枚の低ランニングコスト。出力の待ち時間を短縮し、高速印刷を実現。2段カセット、多目的トレイを搭載したA3対応複合機。
4. 仕分け・梱包
製品・部品を出荷先ごとに仕分けたら、ローラーで梱包ラインに送ります。
ここでは感熱ラベルプリンター「TD-4100N」が導入されています。
ハンディターミナルにより製品・部品のバーコードをスキャンし、検品が完了するとTD-4100Nが梱包明細ラベルを自動出力します。
各梱包スタッフにラベルプリンターを配備することで、効率的な梱包業務を実現しています。
また、保証書や製品シリアル番号ラベルを印刷する際は、バーコードスキャナーと連携した感熱モバイルプリンター「RJ-4030」が活用されています。
小型で耐久性が高いため、持ち運びながらその場でラベルを印刷することが可能です。
活用されているプリンターはコレ!
感熱ラベルプリンター「TD-4550DNWB」
※実際に使われているプリンター「TD-4100N」は販売終了の為、後継機のご案内になります。透過センサー搭載でさまざまなラベルが印刷可能。USB、シリアル、有線/無線LAN、Bluetooth®を標準装備し、様々な環境下で出力できます。バーコードリーダーなどの入力機器と直接接続し、可変データを含むラベル印刷も可能です。
感熱モバイルプリンター「RJ-4230B」
※実際に使われているプリンター「RJ-4030」は販売終了の為、後継機のご案内になります。印字速度は最高127mm/秒で、据置型のプリンターと同等の高速印刷を実現。大量のラベル印刷も迅速に行えます。耐落下衝撃性能は2.1m。防塵防滴性能はIP54に準拠し、ハードな現場環境でも利用できます。
5. 出荷・配送
梱包が完了したら、宅配発送伝票を出荷物に貼付する工程に移ります。
このとき宅配発送伝票の出力に使用されているのは、ピッキングリストの出力にも活用されていたA3インクジェット複合機「MFC-J6995CDW」です。
MFC-J6995CDWは高速印刷と低ランニングコストが特徴で、100枚程度の宅配発送伝票の出力に適しています。
用紙ジャムなどの不具合も起こしにくく、スムーズな印刷が可能です。
プリンターを配備した担当者の声
WMSの導入にあわせて4種類のブラザー製プリンターを配備したブラザーロジテック株式会社。ここでは、実際にブラザー製品を導入、活用している同社担当者の声をご紹介します。
担当者の声
・無償のBRAdminにより複数機器をリアルタイムに状況管理・設定できるため、ファームアップも省力化された。
・直感的な操作が可能で、前面操作などユーザーを意識して設計されている。
・製品開発スタッフが頻繁に現場を訪れ、ユーザーの声を吸い上げている。
・印刷速度、印字品質、コストパフォーマンス、耐久性に優れている。
・出力機器をブラザー製品に統一することで、消耗品の共通管理が可能になった。
各プリンターの使い勝手の良さに満足されている様子と、WMSとの連携によりさらなる効率化が実現できていることが伺えます。
倉庫管理を効率化するためにプリンターにできること
ここまで、ブラザーロジテック株式会社のWMS導入に伴うプリンター活用事例をご紹介してきました。
上記でご紹介したほかにも、プリンターの活用によって倉庫管理がより効率化する可能性があります。
例えば、商品管理用ラベルの出力に据置型のプリンターを使用している企業であれば、一度に大量のラベルを印刷し、倉庫内を回りながら貼付していく必要があるでしょう。
これをモバイルプリンターに置き換えれば現場での印刷が可能になるため、作業時間の大幅な短縮が見込めます。
操作性に優れたプリンターを導入して作業を効率化すれば、作業者の経験や能力によらない標準化も実現し、人件費の抑制にもつながります。
WMSとプリンターをうまく組み合わせれば、倉庫管理業務におけるあらゆる面の最適化が期待できるのです。
WMS導入の際は、プリンターとの連携も検討を
WMSをより有用なものにするプリンターの活用について、イメージしていただけたでしょうか。
WMSの導入を検討されている方は、現在ご利用中のプリンターとの連携性を考慮するとともに、さらなる効率化の実現に向けて、新製品の配備を検討されることをおすすめします。
WMSの導入を検討されてから間もない方も、今のうちからプリンターとの連携に目を向けておくと良いでしょう。
ブラザー販売 ビジネスNAVI 編集部
ブラザー販売、ビジネスNAVI担当者です。ビジネスNAVI編集者として、トレンドコラムやお客様の導入事例、パートナー企業、製品のソリューション情報などを発信していきます。