• 製造
  • 業界取材
  • ラベルプリンター

ブラザーが聴く

【後編】
モバイル端末の業務システムへの活用
iOS端末を活用した業務システムで、印刷機能をスムーズに実装する方法とは?

iウェア株式会社
代表取締役 小松深志 様

iウェア株式会社の小松さんへのインタビュー、前編では主にスマートデバイスの業務システムへの活用状況や、導入時にネックとなりやすいデータ連携、プリンター連携の課題について伺いました。(→前編はこちら

それをふまえて後編では、特にモバイル端末からのプリンティングに関わる技術的な課題について、より専門的なお話をお聞きします。

iウェア株式会社 代表取締役 小松深志 様

多くの問題をはらむiOS端末からの印刷、
SDKによる独自開発ではコストが高額。

Q.

一般的なパソコンからの印刷と、iOS端末からの印刷では、その仕組みはどのように異なるのでしょうか。

A.

各種業務システムからパソコンを使って印刷する場合は、プリンターをネットワークに接続して、パソコンにプリントドライバーをインストールする、というイメージだと思います。iPhoneやiPadなどのiOS端末からの印刷は、このパソコンの場合とかなり異なりますので、注意が必要です。

iOS端末には、2010年に発表されたAirPrintという印刷機能が搭載されています。問題は、プリンター側がAirPrintに対応してしなければ印刷することができない、ということです。またプリンターがAirPrintに対応していても、アプリ起動から印刷実行まで、用紙サイズや印刷方向などの設定に数タップの手順が必要になってしまいます。わずかな手間だと思うかもしれませんが、業務システムとして利用するには非常に効率が悪く、製造や医療など業務スピードが求められる現場では使用に耐えられません。また、AirPrintは「AirPrint」という名称だけあって、Bluetooth接続では印刷ができません。Wi-Fi環境のない場所で使用する、モバイルプリンターとしては印刷ができないということです。

もちろん、各プリンターメーカーがiOS用の印刷アプリを提供しているケースもあります。この場合には、iOSの印刷アプリを起動すれば印刷ができますので、パソコンからの印刷に近いイメージになります。しかし、これにも問題があります。各社が提供する印刷アプリは、用紙サイズが定型サイズに固定されており、様々な用紙サイズへの対応や特定要件での印刷など、業務システムとして必要となる印刷要件を満たすことができません。

そうなると、各プリンターメーカーが提供する開発用SDKを利用して、印刷機能を組み込んだ業務システムを、その都度開発する必要が出てきます。しかしこの方法では、技術的な問題や、開発にコストと時間がかかりすぎるのが実態です。このように、iOS端末からラベルプリンター、モバイルプリンターへの印刷は、実は多くの問題があるのです。

ちなみに、Android端末では、2012年のAndroid 4.4からプリンティングフレームワークが搭載され、各プリンターメーカーが印刷機能に対応したプラグインを提供することで印刷が可能になっています。しかし、iOS端末におけるAirPrint非対応の場合と同様に、プラグイン提供なしでは印刷ができないことに変わりはありません。

iウェア株式会社 代表取締役 小松深志 様

iOS端末での印刷に関わる諸課題を解決した
PrintAssist、現場での使いやすさも抜群。

Q.

前回のお話で、PrintAssistというアプリに触れていただきました。印刷用SDKを組み込むことなく、iOS端末から印刷できる画期的なアプリということでした。

A.

はい。これまで述べたような、iOS端末からの印刷に関わる多くの課題を解決する切り札として、PrintAssistを開発しました。

PrintAssistでは、iOSが採用しているURLスキームという技術を実装しています。URLスキームとは、WebページのURLのような形式で書かれた命令機能で、アプリの起動や、アプリ間のデータ連携を行なう技術です。iOS端末上のPrintAssistを起動すると、業務システムの文字や画像等のデータを自動的に受け取り、様々な機能により印刷用にデータ処理をしてプリンターの印刷を実行します。印刷終了の通知やシステムへのコールバック処理も自動的に行ないます。

つまり、PrintAssistを使うことで、業務システム側に印刷機能を実装することなく、また非常に少ないタップ数で、印刷することが可能になります。前段でご説明したiOS端末から印刷する際の諸課題を解決することができたのです。

プリントアシスト

Q.

なるほど。PrintAssistを利用するユーザーにとっては、どんなメリットがあるのでしょうか。

A.

大きく3つのメリットがあります。1つ目は、iOSのAirPrintに対応していないプリンターからの印刷も可能にしていること。2つ目は、AirPrintでは接続できないBluetoothプリンターに対応していることです。

このBluetooth対応機能は、モバイルプリンターを利用した屋外での印刷の安定化に貢献することがポイントでしょう。Wi-Fiに対応したモバイルプリンターも数多くありますが、電波状況によって接続が不安定になりやすい欠点があります。Bluetoothであれば、ペアリングすることで屋外での接続不良等、トラブルによる時間的ロスを抑えることができると思います。また、最近の動向とすると4G回線はサーバーへ接続しデータのやりとりを行います。そこへWi-Fiのプリンターを接続するには、グローバルなIPアドレスが必要になってしまいます。そこでプリンターはBluetooth接続をし印刷する。という使用方法が増えています。

3つ目は、業務効率に関わるメリットです。先ほども指摘したとおり、AirPrintで印刷する場合には、その都度用紙サイズや印刷方向などの設定を行なう必要があり、非常に手間がかかってしまいます。PrintAssistを使うと、印刷の設定をシステム側から指定することができるので、ワンタップでの印刷が実現します。現場では同じ設定で印刷を繰り返すことが多いので、この機能により業務効率を飛躍的に向上させることができるわけです。

iOS端末を業務システムとして活用するためには、帳票の印刷が極めて重要なポイントになります。その点にも留意して、システム導入を進めていただきたいと思います。

※「前編」では、スマートデバイスの業務システムへの活用状況や、導入時にネックとなりやすいデータ連携、プリンター連携の課題について伺っています。(→前編はこちら


■iウェア株式会社様のPrintAssist導入事例
https://www.iwares.co.jp/product/printassist/

■iウェア株式会社の概要

設立 長野県塩尻市広丘高出1486-174 サンシティ高出F103
資本金500万円
代表者代表取締役 小松深志
事業内容ソフトウェア開発受託及び開発販売、iOS(iPhone,iPad,iPod touch)アプリケーション開発販売、Androidアプリケーション開発販売
Apple Consultant Network (ACN) メンバー
FileMaker Business Alliance(FBA)パートナー
Webhttps://www.iwares.co.jp

※この記事の内容は、2018年11月現在のものです。
※この記事でご提供する情報は、その正確性と最新性の確保に努めておりますが、完全さを保証するものではありません。当社は、当サイトの内容に関するいかなる誤り・不掲載について、一切の責任を負うものではありません。

※FileMaker および FileMaker Go は、米国およびその他の国々で登録された FileMaker, Inc. の商標です。ファイルフォルダロゴは、FileMaker, Inc. の商標です。

購入前のお問い合わせ