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ブラザーが聴く

【前編】
モバイル端末の業務システムへの活用
スマホ等の汎用スマートデバイスを、業務用端末にする時の“意外なネック”とは?

iウェア株式会社
代表取締役 小松深志 様

これまでビジネスシーンでは、受注管理や工程管理、在庫管理などを行なう際、POSレジ、ハンディターミナル、業務用タブレット等の専用デバイスを使い、そのシステムも独自開発する方法が主流でした。しかし近年、スマホ等の汎用スマートデバイスが急速に普及したことで、それらを業務で活用しようとする企業が急増しています。ただ、新しい手法だけに、意外なネックがあることも事実。モバイルソリューションで多くの実績をもつiウェア株式会社の小松さんに、モバイル活用の秘訣について詳しく伺いました。

iウェア株式会社 代表取締役 小松深志 様

スマホの普及で業務用途が急増、
用途拡大と技術革新でさらに市場が活性化。

Q.

スマホ等のスマートデバイスを使った業務システムの現状を、どのように見ていますか。

A.

2010年代に入って、それまでのガラケーからスマホへの置き換えが急速に進みました。そこで、業務システムでもスマホを活用できないか、と多くの企業が考えるようになりました。最近では、汎用モバイルデバイスを使った業務アプリの開発環境が整い、専門エンジニアも急増しています。企業にとっては、パソコンや専用端末を使った業務システムより安価で手軽に開発できるというメリットがあり、普及が加速していると感じます。

当社はもともと、スマートデバイス向けのソフトウェアや業務アプリの開発販売を専門に行なってきました。開発するシステムやアプリはお客様の要望により多種多様ですが、特に印刷、画像処理、通信技術などの分野を得意としています。当社では今、AI や機械学習、ARなどの最新技術にも積極的に取り組んでおり、そうした技術革新でモバイルソリューション市場はますます活性化すると考えています。

Q.

具体的には、どんな業種の企業が、どのような用途でモバイルを活用しているのでしょうか。

A.

例えば、すでに多くの業種の営業マンが、スマホやタブレットで製品やサービスを説明しています。また保守メンテナンス業界では、現場での領収書の発行や作業報告書の入出力を行なっています。製造業や医療業界ではハンディターミナルからの置き換えが進み、小売業ではPOSレジに取って代わるなど、従来のビジネス専用機の代替手段としてモバイル導入が急増しています。

また以前は、大企業向けにスマートデバイスを活用した業務システムを構築する案件が中心でしたが、最近では数十名規模の中小企業が活用を検討するなど、市場全体の裾野が大きく広がっているのを実感します。

iウェア株式会社 代表取締役 小松深志 様

データ連携とプリンター連携という
2つの課題にいかに対応するか。

Q.

新しい手法なだけに、導入にあたってネックになることもあるのではないでしょうか。

A.

そうですね。導入を検討する企業が必ずぶつかる課題が、大きく2点あります。一つは、既存の業務システムとのデータ連携の問題です。スマートデバイス用の業務システムは、既存の基幹システムやデータベースと連携することが圧倒的に多いからです。

もう一つは、プリンターとの連携です。ペーパーレス化が進んでいるとはいえ、業務用途では見積書・請求書・領収書・作業報告書など各種帳票の出力が必須です。また、ペーパーレス化が進んでも、どうしても必要な印刷物として商品に貼るラベルなどがありますが、スマートデバイスとプリンターの連携は、特に見落とされやすい問題です。

Q.

データ連携とプリンター連携という2つの課題を、どのように解決されていますか。

A.

まずデータ連携ですが、当社ではFileMakerプラットフォームを使うことで、この問題をクリアしています。FileMaker社はAppleの子会社ですが、製品自体はWindows版とMac版ともに存在しています。製品ジャンルとしてはリレーショナルデータベースで、マイクロソフトAccessとよく比較されますね。

FileMakerプラットフォームを使うことで、自社の既存データベースとiOSを比較的簡単に連携させることができます。自社の基幹システムが保有する実データを、出先で手軽に参照できるようになると、業務の効率化や生産性向上に大きく貢献することは間違いありません。

またプリンターとの連携ですが、通常パソコンからの出力は、パソコンにドライバーをインストールすればよいわけです。しかしモバイルの場合、プリンターによって印刷指示のコマンドが異なるため、モバイルのアプリ側で各プリントSDKを組み込んだ開発が必要でした。

この課題を解決するために、当社ではiOS用のPrintAssistという業務アプリを提供しています。これはApple社のAirPrint機能と連携し、様々なプリンターに合わせたコマンド変換を自動で行なうアプリです。AirPrintへの対応・非対応を問わず、1タップで各メーカーのプリンターから出力可能です。またWi-FiやBluetoothなどの通信方法設定や、用紙サイズやレイアウト変更にも対応。つまりプリンターを意識することなく、円滑なモバイルからの印刷が実現できるわけです。

プリントアシスト

iPad、FileMakerプラットフォーム、PrintAssist、QL-720NWを
連携させ、最適なモバイルシステムを構築。

Q.

プリンターとの連携の話が出ましたが、ブラザー製品についてはどんな感想をお持ちでしょうか。

A.

ブラザー製のプリンターにはAirPrintを標準搭載している機種が多く、PrintAssistとの親和性がとても良いです。数多くあるプリンターメーカーの中でもブラザー製品はとても多くの機種にPrintAssistから印刷ができるため提案の幅が広いです。
具体的には開発する業務アプリやシステムによって異なりますが、バーコードラベルや商品ラベルを出力する時に、ブラザー製の感熱式ラベルプリンターを採用することが多いですね。その理由は、当社が求める要件を満たしながら、初期コスト・ランニングコストともに安価であることです。特に、既存システムの置き換えで当社の業務アプリを採用していただく場合には、業務効率化と費用対効果向上が求められるので、ブラザー製品にはいつも助けていただいています。

ラベルプリンター

iOSとブラザーの感熱式ラベルプリンターを連携

Q.

ブラザー製品を採用された、具体的な事例をご紹介いただけますか。

A.

多くの事例がありますが、例えば、軟包装グラビア印刷を手がけられるユニオングラビア様のケースです。このお客様では、もともとFileMakerプラットフォームとiPadを導入し、工場内の業務を一元管理する工程管理システムを構築されたのですが、用紙サイズが特殊なラベル印刷が実現できず、暗礁に乗り上げていました。そこで当社のPrintAssistを提案し、同時にブラザーの感熱ラベルプリンターQL-720NWをお奨めしまた。

これにより、基幹システムから受注データを作業実績登録システムへインポートし、iPadのFileMaker Goを使って工場で作業実績を登録。そしてiPadのPrintAssist を経由してQL-720NWから商品ラベルを出力するという、一連のシステムが構築できました。それまで紙ベースで行なっていた作業をデータベース化することで業務改善に役立てる。そしてワンタップでの商品ラベル印刷を行なうことで作業効率をアップさせ、同時に転記ミスをなくす、という成果を上げることができました。

■ユニオングラビア様でのPrintAssistの活用方法
ユニオングラビア様でのPrintAssistの活用方法

この他にもたくさんの導入事例がありますで、ぜひ参考にしていただければと思います。

■iウェア株式会社様のPrintAssist導入事例
https://www.iwares.co.jp/product/printassist/

※「後編」では、スマートデバイスからの印刷における、技術的な課題についてお話を伺います。(→後編はこちら

■iウェア株式会社の概要

設立 長野県塩尻市広丘高出1486-174 サンシティ高出F103
資本金500万円
代表者代表取締役 小松深志
事業内容ソフトウェア開発受託及び開発販売、iOS(iPhone,iPad,iPod touch)アプリケーション開発販売、Androidアプリケーション開発販売
Apple Consultant Network (ACN) メンバー
FileMaker Business Alliance(FBA)パートナー
Webhttps://www.iwares.co.jp

※この記事の内容は、2018年11月現在のものです。
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※FileMaker および FileMaker Go は、米国およびその他の国々で登録された FileMaker, Inc. の商標です。ファイルフォルダロゴは、FileMaker, Inc. の商標です。

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