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【プリンターと複合機】違いを解説し、5つの用途別におすすめ機能を紹介
自宅や会社で印刷をするときなどに、何気なく利用している「プリンター」や「複合機」。あなたは、この二つの違いをご存じですか?
家庭で使うのか、在宅ワーク(テレワーク)で使うのか、中学受験対策で使うのか…。それぞれの用途にあった適切なプリンター・複合機選びの重要なポイントは、このふたつの違いをあらかじめ知っておくことです。
もし自分がいま使っているものが、プリンターか複合機か判別が付かないなら、購入や買い替えの前にまずその違いを知りましょう。
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プリンターと複合機の違い
「プリンター」とは、主にレーザープリンターとインクジェットプリンターに分類され、パソコンやスマートフォン(スマホ)で作成したファイルなどを印刷する機能に特化した機器を指します。一方で「複合機」とは、コピー・プリンター・スキャナー・ファクシミリ機能(FAX)・ステープラーなど、複数の機能がひとつにまとまった(複合した)機器のこと。
最近では、家庭での利用においても、スキャンしたりコピーをしたりできるこの「複合機」が一般的になり、家電量販店などでも複合機のラインアップが主流になりました。そのため、自分がプリンター・複合機のどちらを使っているのか、どちらが必要なのかをはっきり理解しないまま使っているケースも増えています。
例えば、「複合機」を使っているとわからないまま、購入や買い替えの際に誤って「プリンター」と検索し、機能の詳細を確認せずに購入してしまうと、これまで使えた機能が付いておらず失敗することも。いざ自宅に届いて設定してから「スキャナーがない…」「家でコピーできない…」とならないためにも、まずは上記のプリンター・複合機それぞれの違いを思い出しましょう。
プリンターと複合機の違いを認識することで、プリンター以外の機能が必要かどうか(つまり、複合機が必要なのか、その必要な機能はなにか)を判別しやすくなり、失敗しにくくなります。
コスト・スペックともに時代にピッタリな複合機
印刷の形は、オフィスでも家庭でも、技術の進歩とともに変化してきました。
プリンターが生まれて以来、スキャンやFAX通信などの技術が発展するたびに、それらがプリンターに統合され、さまざまな「複合機」へと進化。2000年代にはカラー技術が飛躍的に向上し、それに伴って大型のオフィス向け複合機の価格が低下し市場に普及しました。
パソコンやスマートフォンが普及し、ペーパーレス化が進む現在では、約1万円台後半から手に入れられる低コストの家庭向け複合機まで登場し、パソコンの周辺機器として一般的になりました。特に、スキャン機能が付いた複合機は、オフィスでも家庭でも定番になりつつあります。
おさえておくべきオフィス向け複合機・家庭向け複合機の3つの違い
複合機の中にも、オフィス向けと家庭向けでは大きな3つの違いがあります。
①スペック・価格帯
1つ目の違いは、スペック・価格帯です。オフィスの中心におき、複数名で利用するような大型の複合機は、機能が多く品質の高いハイスペックモデルがほとんど。その分コストも高く、リース契約で利用するケースがほとんどです。
一方、小型のものは多様なスペック・コストのラインアップがあり、家庭向け多機能モデルなら約1万円台後半の価格帯から入手可能です。
②取り扱いメーカー
オフィスで利用するような大型の複合機と、オフィス・家庭どちらでも使えるような小型複合機では、主な取り扱いメーカーも異なります。これが2つ目の違いです。
オフィス向け複合機の市場シェア上位3社は、富士ゼロックス・リコー・キヤノンです。一方で家庭向け複合機のシェア上位3社は、キヤノン・エプソン・ブラザーです。
③印刷方式
3つ目の違いは、印刷方式です。印刷の用途によっては、家庭でもレーザープリンターを使ったり、オフィスでもインクジェットプリンターを使ったりすることはありますが、基本的には、レーザープリンターはオフィス向き、インクジェットプリンターは家庭向きです。
レーザープリンターは、インクジェットプリンターに比べて印刷スピードが速いと言われています。そのため、会議資料など、一度にたくさんの枚数をコピーする必要が生じるオフィスではレーザープリンターの需要が高く、大型のものが主流です。
一方で、インクジェットプリンターは多様な印刷用紙に対応しているという点が特徴です。写真印刷に使用される光沢紙やアイロン転写シートなどは、インクジェットが適しているため、家庭での多岐にわたる用途を満たすために選ばれています。
家庭で複合機を使うなら、用途に合わせたスペックを選ぼう
家庭で使う複合機を選ぶ場合、どのような使い方をするかを考えて機能やスペックを選びましょう。家電量販店で販売されている複合機には、シンプルな機能のものもあれば機能が充実している製品もあります。
例えば、FAX付の複合機を念のために購入したにもかかわらず、一年のうちに数回程度しかFAXを使わない場合は、製品の大きさが気になってしまうこともあります。
この章では、どのような機能がどのような使い方・目的におすすめなのか紹介します。
【用途①】在宅ワーク(テレワーク)で使う/スキャン・印刷方式・FAX
在宅ワーク(テレワーク)をされている人には、スキャン機能付の複合機がおすすめです。保存しておきたい資料をデータ化すれば、簡単にワークスペースをペーパーレス化でき、資料の保管場所を最小限にできます。
紙媒体の資料の送信が必要な場合も、スキャンしてデータ化すればメールやチャットで簡単に共有可能になり、経費清算時に必要なレシートのコピーにも。また、ビジネス文書や提案書・企画書などのチェック(赤入れ)にも、印刷とスキャン機能が大活躍するでしょう。スキャン機能以外のスペックは、仕事の内容によって選定が必要です。
例えば、名刺や資料などのカラーコピーや写真の印刷が多い場合は、プリンターの印刷方式(レーザープリンター/インクジェットプリンター)などのスペックを吟味してください。 FAX通信を利用することがあるなら、ファクシミリ(FAX)機能も付いている複合機が◎。
【用途②】写真や年賀状にこだわる/スキャン・Bluetooth・印刷方式
こどもやペット、趣味の写真を印刷したり、年賀状を作ったりする場合にも、複合機が大活躍します。すでに現像された写真や画像をデータ化するためにも、スキャナーは必須。
また、Wi-fi搭載型やSDカードの読み取り機能が付いた複合機なら、パソコンを介さずに一眼レフカメラやスマートフォンで撮影した写真をすぐ印刷できるようになります。インク数や、プリンターの印刷方式(レーザープリンター/インクジェットプリンター)は、写真や画像の印刷クオリティーにどこまでこだわるかで選ぶと良いでしょう。
【用途③】写真・画像・書類をシェアする/スキャン・クラウド連携
離れて住む家族にこどもやペットの写真をシェアしたり、大量のデータを簡単に整理したり、在宅ワーク(テレワーク)で複数のチームや他社との協業が多く仕事の書類データを多人数でシェアする場合は、紙の写真や書類もデータ化できるスキャン機能は必須。
それに加えて、データのクラウド連携に対応している複合機を選べば、さらに効率的にデータのシェアや管理ができるようになります。
【用途④】紙をデータ化し部屋をスッキリ片付ける/スキャン・A3対応
思い出の保存や、家庭内の重要書類の保管にも、スキャン機能が大活躍!こどもが描いた絵や文章など、大判の画用紙や原稿用紙をスッキリとデータ化するには、A3サイズ対応がおすすめです。
また、重要書類の写しをデータ化しておけば、いつでも簡単に内容の確認ができて便利に。紙資料の保管スペースも必要なくなり、お部屋や棚がスッキリ片付きます。
【用途⑤】受験生(中学・高校・大学)や就活生がいる/スキャン・A3対応・給紙トレイ数・ADF機能など
自宅学習で過去問・赤本の問題の反復学習をしたり、ノートやテキストをコピーしたり、塾や予備校のプリント類をデータで管理ができると便利ですよね。受験生がいる家庭の複合機には、スキャン機能とA3サイズ対応があると便利と言われています。
また、複数のサイズを頻繁に印刷するようなら、給紙トレイの数や自動原稿送り機能(オートドキュメントフィーダ:ADF)も必要に応じて検討するのがおすすめです。
中学・高校・大学受験だけでなく、就活でも履歴書を印刷したり、面接対策の資料を作成したりする際に必要になるので、こどもの成長を通して使える複合機を選ぶと良いでしょう。
ランニングコストを抑えるには「大容量インク」対応モデルのプリンター・複合機がおすすめ
インクジェットプリンター・複合機なら、どんな機種を選んでも印刷すればするほどインクのコストがかかります。そのため、印刷する枚数が多く予想される場合は、コストパフォーマンスの良い大容量インクが選択できるモデルを選ぶのが、ランニングコストを抑える1番のポイントです。大容量インクは主要なプリンター・複合機のメーカーであれば各社提供しているので、事前にチェックしておきましょう。
大容量インクは、ボトル形式かカートリッジ形式かのどちらかになります。ボトル形式の場合、インクを自分でケースに注入しなければいけないので、インク交換の手間・汚れの心配がありますが、カートリッジ形式はそのままプリンター・複合機にセットができるので交換はとても簡単です。
家庭内で複合機を利用する人が多い、在宅ワーク(テレワーク)など他の用途でも利用する、など用途が複数になるようなら、給紙トレイは多く、ADFが搭載されているモデルが理想的です。
最後に、ランニングコストも考える必要があります。勉強すればするほどたくさんスキャン・印刷することになるはずなので、プリンター・複合機本体が安くても、インクが高いとランニングコストが高くついてしまうので、コストパフォーマンスの良い大容量インクが選択できるプリンター・複合機本体を選ぶのも重要なポイントになるでしょう。
インクは何度も交換するものなので、その点も考慮して選定すると良いでしょう。
自動原稿送り機能(オートドキュメントフィーダ:ADF)付きを選ぶとさらに便利
複数枚をまとめてスキャンしたりコピーしたりする機会が多いなら、オフィスやコンビニにある大型の複合機のような自動原稿送り機能(オートドキュメントフィーダ:ADF)は欠かせません。
特に、在宅ワーク(テレワーク)や受験対策での利用の場合、複数枚単位でスキャン・コピーする機会が増えるので、ADF機能があれば一枚ずつプリントをセットしスキャンする手間を大幅に削減できます。
もし複数枚の印刷・スキャンが想定される場合は選定時にこのADF機能にも注目してみましょう。
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【まとめ】自分にピッタリのプリンター・複合機は生活や仕事の強い味方になる
複合機には、オフィス用・家庭用があり、在宅ワーク(テレワーク)や家庭で利用する程度であれば家庭向け複合機で十分対応できますが、用途によって必要な機能・スペックが変わるので、細かいスペックをあらかじめ用途を明確にしてからプリンター・複合機を選定するようにしましょう。
用途がはっきりすれば、機能・スペックも判別しやすくなるので、自分で選ぶ場合でも間違いがなく、家電量販店のプリンター・複合機に詳しい店員さんに相談する際にも提案してもらいやすくなります。
自分にピッタリ合ったプリンター・複合機は、毎日の生活や仕事の強い味方になってくれるはず。ぜひ、じっくり用途を整理した上でご検討ください。
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