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活用講座掲載日:2021-01-13

プリンター用紙の種類って?用途に合わせた選び方と注意点

プリンター用紙の種類って?用途に合わせた選び方と注意点

プリンター用紙には「普通紙」以外にも実はたくさんの種類があります。

普段は普通紙しか使わないという方でも、使用目的に合わせて「上質紙」や「再生紙」などをうまく使用することで、印刷のクオリティを高めたり、身近なところから環境への配慮を行ったりすることもできます。

また、プリンターの購入を考えている方は、プリンターの種類によって使用できる用紙が異なるので注意が必要です。この記事では、プリンター用紙の種類や用途にあった選び方についてご紹介します。

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プリンター用紙の種類って?

プリンター用紙は普通紙や再生紙などの「非加工紙」と、表面にコーティングが施されている光沢紙などの「加工紙」に大きく分かれます。

(1) 普通紙

「コピー用紙」や「PPC(plain paper copier)用紙」とも呼ばれ、家庭や企業での文書や資料の印刷に最も多く使用されている用紙です。印刷の品質はそれほど高いわけではないですが、他の用紙に比べて安価で使用しやすいのが特徴です。インクジェットプリンター、レーザープリンター、コピー機など様々な機器で使用が可能です。

(2) 再生紙

新聞紙や雑誌などの古紙を再生利用してつくられた用紙です。普通紙や上質紙に比べて紙の色がやや黄色(灰色)がかっていますが、印刷の品質は普通紙と変わらないと言われています。普通紙と同様に多くの機器で使用が可能です。ただし、価格は再生に費用がかかる分、普通紙よりもやや高価になることもあります。

(3) 上質紙

化学パルプと呼ばれる繊維を100%使用した紙です。普通紙よりも印刷の品質が高く、紙の色も白いため、綺麗な仕上がりになるのが特徴です。表面にコーティングがされた加工紙よりも落ち着いた印象になります。ただし、カラーでの写真の印刷などではインクが滲んでしまうので、主にモノクロの文書の印刷などに適している用紙です。

「色上質紙」と呼ばれる着色を施した上質紙もあり、モノクロの印刷をしてチラシやパンフレットを簡単に作ることもできます。加工紙のように表面をコーティングしていないため、書き込みなどもしやすいのが特徴です。

(1) 光沢紙

表面にコーティングがされていて、光沢があり写真などの印刷に適した用紙です。主にインクジェットプリンターでの印刷で使用され、家庭でアルバムに保管するような写真などを印刷したいときには最も使用しやすい用紙と言えるでしょう。ただし、レーザープリンターの場合には使用できないことが多いので注意が必要です。

(2) コート紙

コート剤を塗布した用紙です。表面につやがあり、発色が良く写真などを鮮やかに印刷することが可能です。折り込みのチラシや、ポスターなどでは使用されることが多いです。表面に凹凸がないため書き込みなどはしにくく、アンケート用紙などには不向きです。マットコート紙よりも安価に使用できることが多いです。

(3) マットコート紙(マット紙)

つや消しのコーティングが施された加工紙で、コート紙に比べて落ち着いた印象になります。光が反射しにくく、コート紙に比べると文字の書き込みもしやすいため、チラシやパンフレット、写真、はがきなどで幅広く使用されています。コート紙よりはやや価格が高くなることが多いです。

プリンター用紙の厚さは?

プリンター用紙は厚さにも様々なものがあります。印刷の質を高めたいなら、パンフレットや写真を印刷する際に少し厚めの用紙を使用するのもいいでしょう。

プリンター用紙の厚みは、「mm」などの長さの単位ではなく、「kg」という重さの単位で表されることがあります。用紙一枚はとても薄いため、紙そのものの厚さよりも「1㎡あたり何kg」「1000枚重ねたら何kg」と表す方がわかりやすいためです。

1㎡あたりの重さ=「坪量」

用紙を縦横1mまで広げたときの重さを表す単位を「坪量」といいます。普通紙の坪量は、1㎡あたり64~68gです。

1000枚重ねたときの重さ=「連量」

用紙を1000枚重ねたときの重さを表す単位を「連量」といいます。坪量とは異なり、用紙のサイズによって1000枚分の重さが変わってしまうため、便宜上、「四六判」(788mm×1091mm)のサイズと定めて表すことが多いです。一般的な普通紙の連量は70~73kg程度です。

どちらの単位も、重さが重くなればその分紙の厚みが増します。

連量90kg程度であれば「厚口」と呼ばれ、一般的なコピー用紙よりもややしっかりとした印象になります。連量110kg程度の「特厚口」は商品や会社のパンフレットに、連量180kg程度の「超厚口」は、はがきや名刺などでも使用できる厚さです。

選び方と注意点

用紙を選ぶときには、印刷の用途や使用しているプリンターの種類に合わせて適したものを選ぶことが大切です。

文書や資料の印刷

普段の文書や資料の印刷にはコストの安い「普通紙」を使用することが多いです。来客用の資料などややしっかりとした印象にしたいなら「上質紙」や厚口の用紙を使用してもいいでしょう。環境への配慮などを行いたい場合には「再生紙」もおすすめです。

家庭での写真の印刷

家庭での写真印刷なら、画質が鮮明で鮮やかな色を出すことができる「光沢紙」がおすすめです。光沢紙にはフォト光沢紙、印画紙タイプ、絹目調タイプなどさまざまな種類があり、一般家庭で気軽に写真を印刷するのに適したタイプから、カメラマンやクリエイターが使用するようなものまで様々です。仕上がりのイメージに合わせて試してみるといいでしょう。ただし、光沢紙はインクジェットプリンター専用のものが多く、レーザープリンターでは使用できないこともあるので注意が必要です。

チラシやポスター

折込みのチラシなどにはマットコート紙やコート紙、色上質紙などを使用することが多いです。コート紙は表面につやがあり比較的安価に使用できますが、文字などの書き込みはしにくいため、アンケート用紙などに併用する場合にはマットコート紙や色上質紙などがおすすめです。

パンフレットやはがき

通常の印刷よりやや厚みが欲しい場合には、「超厚口」などの用紙を使用するのも一つの方法です。

家庭用プリンターでは印刷できる紙の厚みが決まっており、厚すぎると紙のつまりなどを起こすこともあるので、一度確認してから使用するようにしましょう。

また、最近はネットなどで依頼してチラシやポスター、名刺などを簡単に作成できるサービスもあるため、難しい印刷や大量印刷などは業者に頼んでしまうのも一つの方法でしょう。

プリンターには、インクジェットプリンター、レーザープリンターなどの種類があります。

それぞれ、印刷の仕組みが異なるため、用紙によってはどちらか片方にしか対応していないものがあります。

特に光沢紙など表面に加工が施されている用紙の場合には、レーザープリンターでは使用できず、誤って使用すると表面の加工が溶けてしまい、プリンターを故障させてしまうこともあるため注意が必要です。

「レーザープリンター用の光沢紙」「インクジェットプリンター用のコート紙」などのようにプリンターに合わせて用意されたものもあるので、用紙を購入する際にはよく確認して自宅のプリンターにあったものを選びましょう。

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まとめ

プリンターの用紙にも様々な種類があり、使用目的に合わせて用紙を選ぶことができます。

普段は普通紙しか使用しないという方も、人に渡す資料や写真などは用紙にこだわってシーンごとに使い分けてみてはいかがでしょうか?

インクジェットプリンター専用の用紙などもあるので、プリンターの種類をよく確認し、最適な用紙を選ぶことが大切です。

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