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「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル著者・Marieさんインタビュー
【初心者必見!バレットジャーナルを続けるコツとアイテムの選び方】
「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル著者・Marieさんインタビュー
ノートとペンを使い、好きなようにカレンダーやタスクなどを書き込んでいくバレットジャーナル。
SNSでバレットジャーナルに取り組んでいる人の写真を見てやってみようと考えるも、「ちゃんと続けられるかな」、「どんな道具を使えばいいんだろう」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
今回は『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』を執筆されたほか、バレットジャーナルにまつわる情報をブログやSNSで発信されているMarieさんにインタビュー。
バレットジャーナルを始められたきっかけや生活の変化、ノートの選び方や続けるコツをお聞きしました。
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Marieさん・プロフィール
二児の母。2006年より運営するブログ「Mandarin Note」では、Kindle・スマホなどガジェットを活用した英語・中国語学習法や、デジタルとアナログの両方を使って暮らしをマネジメントする方法などを紹介している。
著書:『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』、『英語が身につく ちいさなノート術』、『ちいさなくふうとノート術: ごちゃごちゃの頭を整理して楽しく暮らす私のノートの使い方』、『原稿用紙一枚で好きな本を紹介していきます: 書評集』など
- Blog「Mandarin Note」 https://mandarinnote.com/
バレットジャーナルによって段取りを考えるクセがついた
─ Marieさんがバレットジャーナルを始められたきっかけはどのようなものなのでしょうか。
Marieさん:
上の子が小学校に上がった頃から、やるべきことを失念したり、思い浮かべていた段取り通りにものごとが進められなくて、パニックになることが多くなりました。
「これではまずい」とノートに箇条書きのメモを取りはじめたところ、記録を取ることが自分の暮らしをラクにしてくれることに気づきました。
そんなところに、ライダー・キャロルさんのバレットジャーナル動画に出会ったのが2013年頃。動画を参考に使っていたノートにバレットジャーナルの要素を取り入れながら2014年頃から使いはじめ、7年目を迎えました。
─ バレットジャーナルによって生活に変化は見られましたか。
Marieさん:
それまでは、リビングのカレンダーに予定を書き入れていても、「Googleカレンダーに入力していても、なぜか頭の中からすっかり抜け落ちている」なんてことがときどき起こりました。
(学校の提出物の締め切り忘れはもちろん、子どもの土曜登校日をすっかり忘れて家族で寝ているところに、担任の先生から電話がかかってくるなんてことも……)
頭では予定があることを覚えていても、そのために何を準備すべきかを忘れていることも多かったです。
それまで自分でさえも管理できていなかったのに、家族の予定まで管理しなければならなくなり、頭の中がいつも落ち着かない状態でした。
いつもたくさんのことを気にしているつもりなのに、なぜか肝心なことを忘れて失敗してしまいます。
─そんな状況が、バレットジャーナルによって大きく変わったのですね。
Marieさん:
バレットジャーナルをいつも手元に置いて、一日に何度も確認するクセがついたおかげで、「昨日まで覚えていたのに今日思い出せなかった」、「どこかにメモした気がするのにどこに書いたか忘れた」といったトラブルを回避できるようになりました。
何かをするときに、ノートの上であらかじめ段取りを考えるクセがついたのもよい変化のひとつです。
頭の中であれこれ考えていてもなかなかまとまらないものですが、紙の上に書き出していくと、不思議とすんなり段取りできたりするものです。
─バレットジャーナルを行ううえで、参考にされた人やものがあればお聞かせください。
Marieさん:
ムーンプランナー(※)の、「既存の時間の流れ・枠組みをいったん外してみる」という考え方を気に入って、自分のバレットジャーナルに取り入れています。
月の満ち欠けもそうですが、使っているフォーマット・時間軸を変えることで、自分の視点が変わり、それまでにはなかった見方ができるようになることもあります。
バレットジャーナルは、市販の手帳と違って決まったフォーマットがプリインストールされていないぶん、手書きの面倒さがありますが、変えたいなと思ったらすぐに、次のページから新しいフォーマットを試せるのがよいところです。
(※新月と満月からページが始まる、約2週間サイクルのスケジューリング術のこと)
─Marieさんはこれまでバレットジャーナルに関する書籍を執筆されていますが、著書を読んだ方からはどのような声がありましたか。
Marieさん:
小さなお子さんをお持ちの方から、共感のメッセージをたくさんいただいて、とても嬉しかったです。
子供が小さい頃は、ほんとうに自分の時間が持てず、ストレスもたまりがちです。
しかし、手帳を使って頭の中の忙しさを少しでも軽減したり、うまく仕組みを作って時間に余裕を見出したりと、自分が書いた本がそんなふうにお手伝いできているといいなと思います。
バレットジャーナルでテンションを上げる「いいこと起こったリスト」
─ Marieさんのノートで、「ここに注目してほしい!」というポイントはどこでしょうか。
Marieさん:
ふだんのデイリーログページは、「バレットジャーナル」という言葉からみなさんが想像されるような、おしゃれさはゼロです。
そんな地味なノートのなかで、いちばんテンションが上がるのが、「いいこと起こったリスト」です。
変わらない毎日のように見えても、たくさん楽しいことがあったとわかります。
日々起こるささやかなかけがえのないできごとを忘れないように記録として積み重ねる、手帳の楽しさを教えてくれるページです。
─ たしかに、いいこと起こったリストを後から目にするのは、嬉しい気持ちになりそうです。Marieさんがバレットジャーナルを行う際に愛用している道具(筆記用具やメモなど)があればご紹介ください。
Marieさん:
小さな字を書くときに活躍する、極細ゲルインクペンがお気に入りです。
なかでもSIGNOの0.28や、ジュースアップの0.3をよく使っています。
バレットジャーナルは、基本的にどこでも開けるのが理想です。最近は、あまり人に見られたくない内容を書くときは、インクの色が薄くて目立たないSARASAの0.3グレーを使うようにしています。
同じ目的で、ジュースアップの0.4シルバーもおすすめです。
ノートは、ここ2年はロイヒトトゥルム1917のA6ハードカバー・ドット方眼を使っています。
また、家で頭の中のいろいろをバーッと書き出すときは、A5のノートを使っています。
こちらは決まったものはなくて、無印のノートだったり、スタバで買ったコクヨのリングノートを使ったりですね。
─ Marieさんが目的別によって使用されている文具は、バレットジャーナルを始めたい人にも非常に参考になる情報だと思います。その他、バレットジャーナルでノートを選ぶ際はどのようなポイントが大切なのでしょうか。
Marieさん:
手帳を開く回数が多ければ多いほど、手帳を使うことが習慣化すると思うので、私にとっては携帯しやすさがいちばんのポイントです。
ページの大きさとしては、A5サイズくらいが自分にはぴったりくるのですが、A5のハードカバーのノートだと、重くてかさばるので携帯しづらい。
職場のデスクで広げるにも大きすぎるため、ずっとA6のハードカバーを使っています。あまり移動のない生活であれば、A5サイズもよさそうだなと思います。
ハードカバーのノートは、頑丈さもありがたいです。ロイヒトトゥルムやモレスキンは表紙にゴムバンドつきなのも嬉しいですね。
私はがさつなので、普通のノートだと、カバンの中で表紙は折れるしページも開いてしわしわになるし、悲惨なことになってしまいます。
あと、小さいポイントでは、見開きページが180度パタンと開くこと。
─ では最後に、「バレットジャーナルって素敵だな」と感じてバレットジャーナルを始めようとしている方に対し、続けるためのコツをお聞かせください。
Marieさん:
バレットジャーナルは、自分で好きなようにページをデザインできるので、新しいノートをおろしたとき、自分のあたまにある理想のすべてを盛り込もうとしがちです。
そうすると、ちょっとでも失敗したり、うまくいかないところが見つかったりすると、ぜんぶがイヤになってしまう。
ちょっと違うなと思ったときに、すぐに微調整・方向転換できるような、ノートの使いかたをおすすめします。一気に始めず、少しずつ、少しずつ。
バレットジャーナルで大事なのは、日々の自分を記録する時間のなかで、自分と語らうこと。
少しずつ積み重なっていく記録を振り返ることで、今まで見えていなかった自分自身を知ること。そうやって自分自身を知ることで、新しい自分をみちびいてくれる何かを見出すこと、だと思います。
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インタビューを終えて
バレットジャーナルにより、生活に大きな変化があったというMarieさん。バレットジャーナルで欠かせないノートの選び方やペンの使い分けなど、明日からバレットジャーナル を始めたい人にも役立つ情報をお聞かせいただきました。
また、後からノートを見返したときに嬉しくなる「いいこと起こったリスト」は、今バレットジャーナルを続けている人も、真似したくなるはず。ぜひ、明日からのバレットジャーナル生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
※この記事の内容は、記事掲載開始当初、もしくは更新時のものです。
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