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有識者による実践コラム
(もしものときに備えてプリンターをミラーリングする)

MICTコンサルティング代表 大西大輔

有識者による実践コラム

電子カルテやレセコンは診療所において基幹システムです。診療所の業務の中ではなくてはならないシステムであり、決して止まってはならないシステムと言えるでしょう。しかしながら、パソコンで動く業務ソフトですから、必ず不測の事態に備えた対策が重要となります。

これらのシステムは各種帳票類を印刷するために、プリンターとセットで販売されるのが一般的です。このプリンターにも、電子カルテやレセコンと同様に不測の事態に備えた対策が必要となります。

受診プロセスの中で、プリンターは重要な役割を担う

患者様は診療所を受診する際、受付し、待合室で診察を待ち、診察を受けたのち会計で自己負担分を支払います。そして、その際に手渡しされた「処方箋」を持って薬局でお薬を受け取ります。このプロセスの中で、会計時には明細書と領収書、処方箋、時には診療情報提供書(紹介状)を受け取ります。これらの書類は、法的に発行が義務付けられた書類であり、これらの書類がなければ、患者様は帰ることができません。そういった意味で、それらの帳票類を印刷するプリンターは大変重要な役割を担っています。

これらのプリンターは、通常レーザープリンターが採用されます。ランニングコストと、スピード、そして耐久性からインクジェットプリンターではなく、レーザープリンターが長らく採用されてきました。また、先に挙げたように電子カルテ、レセコンが止まることと同様に、レーザープリンターが止まることは、即業務停止を意味するため、手厚いサポート、具体的には問題発生時にサポートスタッフが駆けつけて、すぐに修理が行える体制が求められてきました。

プリンターが壊れた時は即時対応

わたしが取材に伺った診療所では、ブラザー社のプリンターを導入しており、印刷する帳票サイズに合わせてプリンターを2台用意しておりました。明細書兼領収書、診療情報提供書(紹介状)はA4サイズ、処方箋はA5サイズで印刷されておりました。患者様をお待たせしないように、プリンターを2台使い分け、会計業務の効率化を実現されたそうです。

この方法は同時に、不測の事態に備えた対策にもなっているとのことでした。常時2台の同じプリンターを利用することで、片方のプリンターに不具合が発生しても、会計業務に問題をきたさないとのことでした。また万全を期すため、バックアップ用に複合機も活用しているとのことでした。さらに、ブラザー社のプリンターと複合機の消耗品は、共通で使用できるものを選択されておりました。そのため、消耗品管理も効率化できていると受診プロセスの中で、プリンターは重要な役割を担うとのことでした。

プリンターの不具合は、診療所の日々の運営に大きな影響をもたらします。そこで、今回紹介したような工夫により、診療所自らが不測の事態に備える方法をご紹介しました。システム導入の際のご参考にしていただければ幸いです。

執筆者プロフィール

MICTコンサルティング 代表 大西 大輔

過去3,000件を超える医療機関へのシステム導入の実績から、医師会、保険医協会などの医療系の公的団体を中心に講演活動および執筆活動を行っている。また、病院のコンサルティングにおいて、看護師、リハビリ スタッフ、事務員に対して、診療報酬点数、診療録の記載などの指導を行っている。

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