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【体験型複合施設、ギャラクシティ・インタビュー】累計800人以上の参加者による「まちづくりイベント」についてお話を聞きました
東京都足立区に位置する体験型複合施設、ギャラクシティ(*外部サイトへリンクします。)。
遊びや体験を通して子どもたちがさまざまなことを学べるこの施設で、2020年の夏休みにブラザー販売会社が提供するダウンロードコンテンツ、「世界で1つのまちづくりキット」をもとにしたイベント、「みんなでつくる夢のまち」が実施されました。
累計800人以上もの参加者によって作られた夢のまちは、圧巻の大きさでもありました。
新型コロナウイルスの脅威も続くなか、まちづくりのイベントはどのように行われたのでしょうか。
ギャラクシティで広報を務められている大塚さん、イベント事業担当の浅賀さんにイベントのきっかけや実施した際の発見、今後の展望をお聞きしました。
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「自分のまちを知る」という目標から始まった企画
ー 「みんなでつくる夢のまち」を企画された背景について、お聞かせください。
浅賀さん:
ギャラクシティでは、年間で目標を掲げています。
今年度は「自分の住むまちを知って紹介しよう」という目標で、ギャラクシティを利用するお子さまが自分のまちを知り、愛着を持って欲しいと考えています。
ただ、「自分の住むまちを知ろう」と一言でいっても、あまりピンとこないお子さまもいるかもしれません。
そんなときに「自分で実際に住むまちを作るとしたら、『どんなまちだろう』と気になるのではないか」と思いました。
そのアイデアから、「理想とするまちづくり」をテーマにした企画がきっかけですね。
ー 「まちづくり」は、小学生の頃の生活や社会の授業で多くの方が体験しているように感じます。
浅賀さん: 私自身も子どもの頃にやって楽しかったですし、授業を体験して「もっとまちのことが知りたい」と思いました。
ー そこから「世界で1つのまちづくりキット」を知ったのは、どのようなきっかけだったのでしょうか。
浅賀さん:
まずは新型コロナウイルス感染予防のため、大人数で密になる状況でのイベント実施は難しいといった課題は避けて通れません。
また、ギャラクシティでは毎日放課後に工作で遊べるエリアがあるのですが、ペーパークラフトも人気があります。
ペーパークラフトは短時間で遊べて参加者の滞在時間も少なくすることができ、この状況下でのイベントに適していると気がつきました。
「密にならずにできるイベント」と「短時間で遊べるペーパークラフト」、それぞれの観点をもとに「まちづくり ペーパークラフト」で検索していたとき、このコンテンツを知りました。
家の他にも道路やお店など、まちを構成するものが全て揃っていましたし、新しく作り出すよりもこの素晴らしいコンテンツを使わせていただきたいという思いがありました。
大塚さん:
「まちづくり」となると、もちろん必要なのは家だけではありません。
「道路がないと移動できない」、「お店がないと買い物ができない」と、想像力をはたらかせていくとまちに欲しいものはどんどん広がっていきます。
このイベントでは、ボードに作ったペーパークラフトを貼っていく形式にしていました。
まっさらな状態のボードでは、子どもたちは好きに貼っていましたが、次第に「ここは家が多いから、お店が必要だ」と子どもたちが考えてまちづくりを進めているのを見ると、このコンテンツやイベントを通して考える機会を与えられたのではないかと思いました。
多くの参加者による、素敵なまちづくり
ー このイベントでは、どれほどの人数の方が参加されたのでしょうか。
浅賀さん:
7月25日でのプレイベント、8月のイベント期間で合わせて822名もの方に参加いただきました。
この中にはリピーターのお子さまもいらっしゃっていて、私たちやお友達に「前はここを作ったんだよ」と教えてくれる場面もありました。
ー そんなにもたくさんの方が参加したのですね!そうなると、出来上がったまちもかなり規模の大きいものとなったのでしょうか。
大塚さん:
作ったまちは、ギャラクシティの「ホワイトあとりえ」という会場の壁に展示を行っていました。
参加者の増加に伴ってまちが少しずつ大きくなる過程も見ていましたが、「こんなに大きくなったのか」と驚いています。
また、参加者のうち65名には、同時に行われた「建物デザインコンテスト(*外部サイトへリンクします。)」にも応募していただきました。
このコンテストでは、参加者がデザインした建物をホームページと館内で発表し、ノミネート作品10点からみんなで好きなデザインに投票する形式を取っていました。
ー コンテストの作品を見て発見はあったのでしょうか。
浅賀さん:
作品を見ていると、ただ理想の建物を作るのではなく、コンセプトがあるように感じました。
特に気になったのは、「窓の数と非常口にこだわった」というホテルのデザインです。
「こういうものがあったら」だけではなく、建物の機能と子どもならではの視点もあると気づきました。
ー よく見ていないと出てこない発想だと思います。
浅賀さん:
その他にも「困った人に食べ物も配ります」といった消防署のアイデアは、大人にない発想ですよね。
こういう素敵な考えを持った子どもたちが大人になれば、素敵な社会にもなるのではないかと思いました。
そのきっかけとして、ギャラクシティを通して成長してくれたら非常に嬉しいです。
大塚さん:
コンテストの投票は、投票スペースにシールを貼ってもらうのと同時に、ウェブサイトから参加できる形式にしていました。
最終的に818票が集まり、本当にたくさんの方に参加いただけたことに驚きました。
ノミネート作品を制作したお子さまがご家族と来館していた際、写真を撮影していたり、「この作品、僕(私)が作りました」と話してくれたりと、職員とお客様とのコミュニケーション作りにも良い効果がありましたね。
ー リアルだけでなく、ウェブサイトからの投票を実施した理由は、やはり新型コロナウイルスの影響なのでしょうか。
大塚さん:
イベントを実施していたとはいえ、この状況下で来館を積極的に促すことは難しい点もありました。
今後、イベントを開催するためには予防対策をはじめ、なにかしらの工夫が必要な状況です。
ギャラクシティとしては、イベントを完全にやらないのは今後も避けたい反面、実施するための施策は常に考えていかなければなりません。
今回のまちづくりについても、ギャラクシティに行きたくでも参加を控えている方もいらっしゃるのではと考えた結果、初めての試みとしてウェブサイトからの投票を実施しました。
この状況下に合わせたコンテンツとして展開ができたので、これからの取り組みにも活かしていこうと考えています。
ー 実際に今回のイベントを行った際の工夫についてお聞かせください。
浅賀さん:
ギャラクシティは夏休みに利用者のお子さまが多く来る施設なので、たくさんの人が来ても開催できるような運営が求められていました。
たとえば、工作をするエリアの机を壁に向かう配置にする、1回の定員を定める、待っていただく際は他の方との距離を保つ、使用した道具は都度消毒をするといった対策を行っていました。
イベントそのものが人気にもなりつつあったので、特にギャラクシティ側でも注意を徹底していましたね。
ー イベントで印象的だったことはありましたか。
大塚さん:
普段、ギャラクシティの利用者は低学年のお子さまが中心です。
しかし、このイベントでは高学年も楽しんでやっていたのが印象的でした。
最初はご家族の付き添いなどで来て「早く帰ろうよ」なんて言っていたお子さまも、タブレットを使ってデザインする様子を見て始めたら、いつの間にか夢中になってやっていましたね。
3回くらいリピーターとして参加して、「今日も来た」「あの辺の建物は僕(私)が作った」とお友達やギャラクシティのスタッフに話したりと、このイベントで生まれたコミュニケーションも多く見られました。
浅賀さん:
デザインした作品がプリンターで印刷されるのを、わくわくしながら見ているお子さまも非常に可愛らしかったですね。
子どもたちは外出自粛が緩和されて学校に行けるようになっても、普段のように遊ぶことができず、ストレスを感じていたと思います。
ただ、このイベントにご家族で遊びに来て楽しんでいる姿を見て、安心して楽しめて、少しでも心安らぐ瞬間になっていただけたのなら、企画をして良かったと思います。
体験や表現ができる場所づくり
ー 7月のプレイベント、8月のイベント実施を終え、次回再びまちづくりのイベントをやるとしたらどのようなものにしたいですか。
浅賀さん:
今後もまちづくりを通し、自分の住むまちに愛着を持ってほしいと考えています。
引き続き、イベントを企画したときにも持っていた「楽しみながら学ぶ」「主体性を持って取り組む」という視点は重要視していきたいですね。
また、次回はお子さまが本当に入れるような大きなまちを作りお店を出したりも面白そうだと思っています。
今年は実施が難しかったですが、ギャラクシティでは春と夏に2回さまざまなお仕事をされている方をお招きして、体験や授業をしていただく「こどもおしごとらんど」というイベントを行っています。
お仕事に参加するとギャラクシティの特定のイベントで使える通貨をもらえて、こどもおしごとらんどの縁日で使える仕組みになっており、毎年多くのお子さまに参加いただいています。
たとえば、ギャラクシティ内にまちをつくり、その中のお店で働いてみるなど、「世界で1つのまちづくりキット」と「こどもおしごとらんど」でコラボレーションをすることに興味を持っています。
アイデアはさまざまあるので、子どもたちが楽しんでできるようなイベントに今後もしていきたいです。
ー 作ったまちでお仕事体験ができるというイベントは、お子さまも楽しんで参加できそうですね。では、ギャラクシティでの今後の展望をお聞かせください。
浅賀さん:
ギャラクシティには小学2年生から高校生の子どもたちによる「こどもみーてぃんぐ(*外部サイトへリンクします。)」という活動があります。
こどもみーてぃんぐでは、子どもたちが自分のやりたいことやアイデアを提案、実現するための活動で、ギャラクシティではITやグローバルをはじめとした専門家の卵を育む場にしたいと思っています。
こどもみーてぃんぐの次のテーマも「自分のまちを知って紹介する」であり、足立区の形をベースとしたまちに何が必要なのか、建物や人、そのつながりを考えてミニチュア版のまちを作っています。
ギャラクシティでは、こどもみーてぃんぐのような次世代育成事業の一環として、伝統文化や伝統芸能をエンターテインメント要素も加えながら体験、自分の表現欲求を持ってもらって発表するという環境を整えていきたいと考えています。
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取材を終えて
2020年は日常生活においても新しい生活様式が求められ、お子さまも例年とは違った夏休みを過ごさなければならない状況にありました。
それでも「みんなでつくる夢のまち」が、ご家族でのコミュニケーションの場になったのはもちろん、自分の暮らすまちを知るひとつのきっかけになったはず。
ブラザーでは、コンテンツを通した学びの機会のご提供を今後も続けてまいります。
公的機関・一般社団法人等の企画ご担当者さまへ
当社が提供している各種の印刷用ダウンロードコンテンツの利用は原則として一般家庭等での利用を前提としておりますが、公的機関・一般社団法人等が利用する場合、一定の条件を定め、利用規約の緩和を行っています。
詳しくは、下記「ダウンロードコンテンツ利用規約」の「公的機関・一般社団法人等でのダウンロードコンテンツの利用について」を確認ください。
- ダウンロードコンテンツ利用規約 https://online.brother.co.jp/agreement/download_rule/
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