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教育掲載日:2019-04-04 【世界でひとつの紙ヒコーキ】愛知・豊山町×ブラザーによる「ひこつく」イベントレポート

【世界でひとつの紙ヒコーキ】愛知・豊山町×ブラザーによる「ひこつく」イベントレポート

紙飛行機といえば、身近な紙という素材を使って楽しめる昔ながらの遊びです。

シンプルながら奥が深く、子どもの頃に夢中で遊んだ記憶がある方もいるのではないでしょうか。

2019年2月11日、愛知県・豊山町において、飛行機づくり=「ひこつく」をテーマとするバスツアーが行われました。
このツアーに際して、ブラザーはオリジナル紙飛行機づくりのワークショップを開催。ツアー参加者や一般のお客様で大いに賑わいました。

さらに、今回のツアーをはじめとする豊山町のまちおこし事業を行なっているNPO団体「豊山町まちづくりサポーター(通称・まちサポ)」の竹内さんにインタビューを行い、その想いやイベントの手応えを伺いました。

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飛行機づくりのまち、豊山町。事業にかける想いとは

「豊山町まちづくりサポーター(通称・まちサポ)」の竹内さん

―今回は豊山町で「ヒコーキのまち豊山バスツアー 〜ひこつく〜」というバスツアーが行われますが、まずは豊山町がどんなところなのか教えてください。

竹内: 豊山町は、愛知県名古屋市の北に位置する小さなまちです。

県営名古屋空港があるまちとして知られており、空港の敷地が面積の1/3を占めています。
野球ファンの間ではイチロー選手の生誕の地としても有名ですね。

そして豊山町では、2016年3月に三菱航空機の「MRJ」(三菱リージョナルジェット)最終組立工場が完成し、現在、MRJの実用化・量産に向けて準備が進められています。
こうして豊山町は、初の国産ジェット旅客機の最終組立を行う“飛行機づくりのまち”となりました。

*三菱航空機…‥航空旅客機を開発・販売する三菱重工の子会社。
*リージョナルジェット……座席数50〜100席ほどの小型ジェット旅客機。

―そこで、全国的に見ても唯一と言える特色である飛行機づくり=「ひこつく」をテーマにまちおこし事業を行うようになったのですね。
今回のバスツアーはどういった内容になっていますか?

竹内: バスで回る場所は、ここ「あいち航空ミュージアム」をはじめ、飛行機の離着陸を望める「神明公園」と併設の博物館「航空館boon」、イチロー選手がかつて通っていたバッティングセンターなどです。

ほかにも、まちサポの大学生メンバーがガイドを務めながら、豊山町のいろいろな魅力スポットを車窓見学します。
昼食は町内にあるお寿司屋さんで飛行機を象った押し寿司を用意してもらいました。

こういったバスツアーは初の試みですが、JTBさんのホームページと地域のフリーペーパーで募集を行い、今回は23名の方々に参加いただいています。

親子での参加がほとんどで、名古屋や岐阜などの周辺地域から来られる方が多いようですね。

―バスツアーや紙飛行機づくり体験を通して、どんなことを感じてもらいたいと考えていますか?

竹内: やはり「豊山町を知ってもらいたい」というのが一番の願いですね。

私たちは豊山町を元気にするために活動しています。
そのためには豊山町にたくさんの人が訪れ、楽しんでもらうことが大切だと考えています。

ですが実際、豊山町は名古屋で生活している人たちにさえ知られていないことも多いんです。

そのため、まずは豊山町がどんなところなのか、どんな特色・魅力があるのかを知ってもらい、気軽に立ち寄ってもらえるようなまちになれば嬉しいですね。

世界でひとつのオリジナル紙飛行機を作ろう!

あいち航空ミュージアム

紙飛行機づくり体験のワークショップが行われたのは、県営名古屋空港の敷地内にある「あいち航空ミュージアム」。

2017年11月にオープンした施設で、名古屋空港で初飛行した戦後初の国産旅客機「YS-11」などの実機展示のほか、パイロットや整備士の職業体験、航空機の離着陸を眺められる展望デッキなどが楽しめる施設です。

紙飛行機づくり体験のコーナー

こちらが紙飛行機づくり体験のコーナーです。
デザイン、制作、飛行コンテストの3エリアに分かれており、まちサポの担当者がサポートしつつ、親子で紙飛行機づくりにチャレンジできます。

機体のデザインからスタート

今回利用したデザインツール「世界でひとつの紙ヒコーキ」では、左右の翼の色・柄はもちろん、スタンプや文字などを入れることも可能です。

実際に折ったときの見た目を確認しながら直感的にデザインでき、子どもでも簡単に自分だけの紙飛行機が作れます。

今回利用したデザインツール「世界でひとつの紙ヒコーキ」

デザインができたらプリントアウトします。

子どもたちはプリンターの前でドキドキ。
タブレットの画面上で作ったデザインが、手で触れられるものになる瞬間です。

プリンターの前で待つ子どもたち

プリントアウトした紙を折って、オリジナルデザインの紙飛行機を組み立てていきます。

お父さん・お母さんにサポートされながら作る子どももいれば、自分で説明書を見ながら完成させる子どもも。
思った通りのデザインになったかな……?

完成した紙飛行を持つ親子

紙飛行機が完成しました。

普段では作れないオリジナルデザインの紙飛行機は、完成した喜びもひとしお。
飛ばしてみたいという気持ちを膨らませながら、プレイエリアへ急ぎます。

完成した紙飛行を飛ばす子どもたち

いよいよ広いスペースで紙飛行機を飛ばすときが来ました。
何度か練習したら本番にチャレンジです。

本番では、紙飛行機が着地した場所に描かれた点数をゲット。

そして、2回投げた合計点数が記録された賞状とミュージアムの記念品がプレゼントされます。

遠くをめがけて紙飛行機を飛ばす子どもたち

子どもたちは遠くをめがけて紙飛行機を飛ばします。

力一杯投げてみたり、ふんわりと優しく投げてみたり。
色とりどりの紙飛行機が空を舞いました。

一緒になって飛ばすお父さん・お母さん

「せーの!」と掛け声をかけながら、お父さん・お母さんも一緒になって紙飛行機を飛ばしました。

「こうやるんだよ」と言いながら紙飛行機を投げたものの、宙返りしてあまり遠くへ飛ばない……なんてお父さんも。

機体をいくつか作り、何度も飛ばしていると、時間はあっという間に過ぎていきます。
なかなか経験できないオリジナルの紙飛行機づくりに子どもたちも満足した様子。

こうして、紙飛行機づくり体験は親子で楽しめるイベントとなりました。

「ひこつく」をテーマに豊山町を元気に!手応えと今後と展望

手応えと今後と展望を語る竹山さん

―今回のバスツアーの目玉である紙飛行機づくりのワークショップを終えての感想を教えてください。

竹内: 予想をはるかに上回る盛況ぶりでしたね。

今回の紙飛行機づくり体験はミュージアムを訪れた一般のお客様にも自由に参加していただき、全体では400名を超えるたくさんの方にご来場いただきました。

みんな楽しそうに紙飛行機づくりに取り組んでいて、有意義なイベントになったようです。
子どもだけでなくお父さんたちまで夢中になっていたのも印象的でした(笑)。

近頃では紙飛行機で遊ぶ機会も少なくなっているでしょうから、オリジナルな紙飛行機をデザインして、こんな広い空間で思いっきり飛ばせるというのは貴重な経験になったのではないかと思います。

―今回の企画はプリンターメーカーであるブラザーと地域とのコラボという少し変わった取り合わせでしたが、手応えやシミュレーターの感触はいかがでしたか?

竹内: 用意してもらったシミュレーターの操作はとても簡単で、それでいて普通はできないようなデザインの紙飛行機を作れるとあって、子どもたちもかなり熱が入っているようでした。

最近の子どもたちは親が持つスマートフォンやタブレットに興味津々ですから、それを使って自分が好きなように作れるのはとても嬉しかったはずです。

それに、デジタルな最新の技術と、アナログな紙飛行機という昔ながらの遊びが組み合わさっているというのもバランスが良かったと感じます。
ものづくりの経験は子どもが成長するうえで大切な財産となりますからね。

―今後、豊山町のまちサポとしてどんな活動をしていきたいと考えていますか?

竹内: まずは夏頃のイベントとして、バザーや今回のようなワークショップ、縁日風の遊びなどを盛り込んだ「まちフェス」を予定しています。

それ以外にも、さまざまな体験イベントや自分で手を加えて完成するような商品・食べ物の販売など、ものづくりの要素を感じてもらえるような企画を実施していきたいと考えています。

やはり豊山町のこと、そしてこのまちならではの“飛行機づくり”という特色は、まだまだ広く認知されているとは言えませんので、今後も「ひこつく」をテーマに豊山町の魅力をアピールしていきたいですね。

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紙飛行機づくり体験が、まちを知るきっかけに

バスツアーで遊ぶ子ども

愛知・豊山町で行われたバスツアー。
今回が初の試みということでしたが、飛行機づくりのまちである豊山町の魅力を多くの人に知ってもらう良い機会になったのではないでしょうか。

そしてブラザーが協力した紙飛行機づくりのワークショップも、子どもから大人まで楽しんでいただけたようです。
「ひこつく」バスツアーは、たくさんの笑顔が咲き、飛行機づくりを軸にまちと人がつながる素敵なイベントとなりました。

ワークショップで利用した「世界でひとつの紙ヒコーキ」はこちら

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