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【ベテラン保育士に聞いた】お子さまをお手伝い好きにするための方法
大人が家事をする姿を見たお子さまから、「お手伝いしたい!」と言われたことがある人も多いはず。
気持ちはとても嬉しい反面、「「怪我をしないか心配」「何をお願いしたらいいのかわからない」と不安に思うこともあるでしょう。
また、お手伝いのモチベーションを維持するため、ご褒美をあげるのは効果的です。
しかし、ご褒美の与え方によっては「ご褒美がなければ取り組まない」といった姿勢につながってしまう可能性もあります。
子どもにお手伝いをさせるポイントや効果的なご褒美の与え方とは、どのようなものなのでしょうか。
今回は、子どもをお手伝い好きにさせる方法を私立保育園で20年以上に渡って勤務されているベテラン保育士のY先生にお聞きしました。
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「誰かのためになっている」という気づきがポイント
─ お子さまに「お手伝いしたい!」と言われたとき、いつ頃からお願いするのが良いのでしょうか。
Y先生: 内容が簡単なものであれば、低年齢からお手伝いをお願いすることは可能です。
まずはお子さまの「やってみたい!」という意思を尊重してあげるのが良いと思います。
─ 最初にお願いするものとしては、どのような内容のお手伝いがおすすめですか。
Y先生:1〜2歳頃であれば、「新聞をお父さんのところへ持っていってくれる?」「お母さんを呼んできてもらっていい?」といったものであれば、お子さま自身が道具を使うこともないために安全にお手伝いが終えられます。
お手伝いを頼む人と動作を受ける相手の双方から褒められやすいお手伝いでもあるのもポイントです。
また、もう少し大きくなってからはお箸やお茶碗を食卓に持っていってもらうのもおすすめです。
2本のお箸を1人ずつ並べるのは数の認識に、誰がどの色のお茶碗を使っているか、色の認識にもなります。
洗濯物を畳むことはできなくても、靴下を仲間探しとして集めてもらうのも良いですね。
もしも弟や妹がいたら、お着替えを手伝ってあげたり、遊んであげるのも立派なお手伝いです。
─ 「褒める」はお手伝いをするうえで大切なアクションなのですね。
Y先生:ご褒美もたしかにお手伝いのモチベーションを維持するうえでは効果的ですが、まだ幼いお子さまであれば感謝を伝えたり、頭を撫でてあげるだけでも十分でしょう。
「お手伝いをしてくれて助かっちゃった」「またお願いするね」など声をかけてあげれば、「自分が誰かのために役立てた」という成功体験にもつながります。
子どもが成長するうえで、「お父さん、お母さんに褒められた」という体験は自己肯定感を育てるきっかけにもなります。
自信を持ち、積極的に物事に取り組む姿勢が身につくほか、さまざまなことをポジティブに考えられるようになるのでお手伝いはどんどんお願いしていくと良いですね。
─ もしもお手伝いが上手くできなかったときのフォローはどのようにすれば良いのでしょうか。
Y先生:誰しも、お手伝いは最初から完璧にできるわけではありません。
今はできなくても、できるように見守ったり、お手本を見せてあげるようにしましょう。
子どもがお手伝い好きになれば、積極的に家事に参加してくれることでいずれは大人の負担は少なくなりますし、子どもも楽しい。Win-Winの関係といっても過言ではないかもしれません。
「助かるよ」の一言でも、子どもにとっては大きな励みです。
「大人がやった方が早いから」、「忙しいから」とお手伝いのチャンスをなくしてしまうのはもったいないですよ。
お手伝いのモチベーション
─ お子さまがお手伝いをするうえで、「ご褒美の与え方」も難しく感じるお父さん、お母さんも見られます。お手伝いをしたお子さまへのご褒美は、どのように与えたら良いのでしょうか。
Y先生:お子さまが小さいうちは、やはり「褒める」だけでも効果的です。
お手伝いの度にご褒美を毎回あげていれば、「ご褒美があるからお手伝いをしよう」という動機づけにつながってしまうでしょう。
ただ、SNSで注目を集めていた「お手伝いをすることでポイントを与え、貯まったポイントでおもちゃやお出かけと交換するシステム」は良い取り組みだと思いました。
毎回ご褒美を与えるのではなく、ポイントのためではあるもののお手伝いを習慣化させる効果が期待できます。
─ ご褒美もポイントを貯めた後だからこそ、お子さまにとってはより特別なものになるかもしれませんね。
Y先生:ポイントカードを作り、スタンプやシールを記録していく形式にすれば、お店屋さんごっこの要素も含まれるため子どもも喜んで参加してくれるでしょう。
─ そのほか、子どもがお手伝いをするモチベーションになるアイテムなどはありますか
Y先生:お子さまにエプロンをプレゼントするのもモチベーションアップになります。
やはり大人とお揃いのものが増えるのは、お子さまにとっても嬉しいこと。エプロンを身につけて取り組めば、気分も上がってお手伝いをしてくれますよ。
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モチベーションを維持してたくさん褒める。
お子さまをお手伝い好きにしよう。
自己肯定感を高め、自立心を育てる意味でも重要なお手伝い。
身の回りのことを自分でできるようにする姿勢は、お子さまが大人になってからも役立つことは間違いありません。
お子さまがお手伝い好きになれるよう、周囲は優しくサポートをしてあげましょう。
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