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教育掲載日:2020-05-15

【ベテラン保育士か解説!】こどもの生活リズムを整える「おうち時間」を過ごすポイント

【ベテラン保育士か解説!】こどもの生活リズムを整える「おうち時間」を過ごすポイント

新型コロナウイルス感染防止のため、保育園、幼稚園も休園している状態にあります。家庭で過ごす時間が長くなったものの、お子さまの生活リズムの乱れを不安に思っているお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。

ついつい遊ぶのに夢中で寝るのが遅くなる状況が続けば、いざ保育園、幼稚園が再開した際に元の園生活に切り替えるのが大変です。また、ようやく慣れた園生活に対し、モチベーションが下がってしまう原因にもなるでしょう。

そんな今の状況だからこそ、あらためて注意したいのはおうち時間の過ごし方。なるべく園生活と同じような生活リズムをご自宅でも意識することで、環境の変化にもうまく順応できるはずです。

今回は、私立保育園で20年間働いていらっしゃるベテランのY先生に、お子さまのおうち時間の過ごし方で気をつけたいポイントをお聞きしました。

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お子さまの成長に欠かせない「お昼寝」のさせ方

お子さまの成長に欠かせない「お昼寝」のさせ方

─ 新型コロナの予防という観点から、在宅勤務や保育園、幼稚園の休園など家族で過ごす時間が増えた方も多くいらっしゃいます。保育園、幼稚園の再開に向け、お子さまの生活習慣で気をつけるべきポイントを教えてください。

Y先生:最近、SNSなどでは「子どもが夜になかなか寝てくれない」という悩みが目立ちます。園生活ではお外遊びといった形で日常的に運動する時間があったため、夜にしっかりと寝てくれることにもつながっていました。

しかし、外出自粛によって家の中にいる時間も増えたことにより、適度な運動によって寝かしつけが難しい状況にあります。それでも家の中で力いっぱい遊べば、ぐっすり眠ってくれるはずです。

─ 保育園や幼稚園では、お昼寝の時間が設けられています。家庭でお昼寝させる際の注意点はありますか。

Y先生:よく「お昼寝をさせると夜寝ついてくれない」と誤解している方もいますが、まだまだ幼い子どもにとって、お昼寝は成長に欠かせない時間です。「寝る子は育つ」というように、睡眠には消化吸収を促したり、記憶を定着させる効果が期待できます。

家庭でお子さまにお昼寝をさせる際は、時間に気をつけましょう。少なくとも午後3時までに、30分〜1時間ほど。どんなに気持ち良さそうに眠っていたとしても、しっかり時間が来たら起こしてあげること。3時以降にしっかり眠ってしまうと、夜になって眠れなくなるので逆効果です。

─ ちなみにお子さまがなかなか眠ってくれない場合、どうすれば良いのでしょうか。

Y先生:最近ではテレビやスマートフォンで動画を見せるお父さん、お母さんもいますが、子どもは「続きを観たい」「まだ起きてる」と興奮してしまうでしょう。

まずは布団やベッドで子どもが寝る準備を整えたら、絵本を読んであげましょう。大きな声で元気よく読むよりも、静かに語りかけるようにするのがポイント。最近では、心理学的な効果が注目されている「寝かしつけ絵本」もあるため、このようなものに力を借りるのもおすすめです。

家の中でも元気いっぱい遊ぶためには?

家の中でも元気いっぱい遊ぶためには?

─ お昼寝のためには元気いっぱい遊ばせることが重要とのことですが、お外遊びが難しい状況でもあります。おうちの中でもお子さまを十分に遊ばせるためにはどうすれば良いのでしょうか。

Y先生:おうち遊びに便利なアイテムは、新聞紙です。折り紙にするほか、ビニールプールの中に破った新聞紙を敷き詰めた「新聞紙プール」はお子さまも夢中になって遊んでくれるでしょう。プールの中に潜ったり、おもちゃを入れて宝探しをしたりと遊び方もさまざまです。

─ 新聞紙を破いて敷き詰める作業から、お子さまは楽しんでくれそうですね。新聞紙プールで遊ぶ注意点はありますか。

Y先生:破った新聞紙を誤飲してしまうことがないよう、なんでも口に入れてしまう時期が落ち着く2歳児以降に遊ぶよう気をつけましょう。そして新聞紙で転んでしまうことがないよう、あらかじめ周囲を片付けてマットを敷いておくのが望ましいです。

─ 水着へのお着替えもなく、体を動かして遊べる点も良いですね。

Y先生:その他にも、新聞紙を椅子や机にかぶせるように置いてテープで留めれば秘密基地が作れます。段ボールよりも手軽で、コンパクトなためお部屋の隅でも十分遊べますよ。 また、おうちにいる時間が増えるからこそ、お子さまの興味を伸ばすことを習慣化してみてはいかがでしょうか。たとえば1日ひとつ折り紙をすれば、手先の器用さが、1日1冊絵本を読み聞かせすれば想像力が養われます。

食育につながるチャンス

食育につながるチャンス

─ 先ほどのお話にもあったように、おうちで過ごす期間はお子さまと食事をすることも増えますね。

Y先生:お子さまにお手伝いをしてもらえば、食育につながるきっかけにつなげる可能性があります。特に自分の好きな食材を選べるサンドイッチやおにぎりは、お子さまも積極的にお手伝いしてくれるかもしれません。作ったものをお弁当箱に詰め、ベランダやお庭で食べると、遠足のような楽しみ方もできますよ。

─ 非日常感を味わえるため、お子さまもわくわくしながら食事をしてくれそうです。

Y先生:お庭などに余裕があれば、お子さまと家庭菜園を始めるのも良いでしょう。野菜を作る大変さを学びながら、収穫の楽しみを知ることで食べ物について理解が深められます。成長速度が早いトマトやきゅうりであれば、手間もかからないため初心者でも簡単に育てられますよ。

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長いおうち時間でも、生活リズムを整えよう

長いおうち時間でも、生活リズムを整えよう

在宅の時間が長引くにつれ、お子さまが外で遊べないストレスを感じたり、生活リズムの乱れから体調を崩すことを心配するお父さん、お母さんの声も聞かれます。だからこそ、なるべく保育園、幼稚園での生活をおうちでも送れるような配慮が重要です。

お子さまがお友達と保育園、幼稚園で遊べる日が来るまで、健康に過ごせるよう意識しましょう。

※この記事の内容は、記事掲載開始当初、もしくは更新時のものです。
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