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【脱・カメラ初心者】「うまい写真」と言われる秘訣は「アスペクト比」にあった
最近カメラを始めてみたけれど、いまいちキマらない写真ばかりが撮れてしまう、ということはありませんか?
露出やシャッタースピードをしっかり設定しているのに上手くいかないときは、「アスペクト比」を工夫してみましょう。
アスペクト比とは写真の縦横比のこと。
同じ被写体でも比率を変えて撮るだけで、受け取る印象が大きく異なります。
被写体の動きを出したいのか、静物として撮りたいのか、伝えたいことに合わせて比率を選んでみましょう。
今回は、アスペクト比それぞれの特徴を編集部員が実際に撮った写真とともにご紹介します。
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アスペクト比で写真の印象がきまる!
写真の縦横比変わると、被写体の切り取られ方や画面を占める大きさが変わります。
まずは、それぞれの特徴を見てみましょう。
【3:2】フィルムカメラや一眼レフに使われる比率
3:2は多くのカメラで使われているスタンダードな比率です。
長方形の写真で、被写体に動きが出るのが特徴。
ハガキに近いアスペクト比なので、ポストカードや年賀状の印刷に写真を使う場合に便利な比率です。
【4:3】コンパクトデジカメに使われる比率
コンパクトデジカメに使われる4:3の比率はずんぐりとした印象を与えるのが特徴。
縦横比が小さいので、写真の中の被写体が収まり良く見えます。
【1:1】インスタグラムによく使われる比率
1:1の写真は画面に吸い込まれるような印象を与えるのが特徴。
花や食べ物といった静物や、ポートレートなど主題をはっきり映したいときに使用するのがおすすめです。
【16:9】ハイビジョンテレビの比率
横長の16:9は、背景もしっかり入るのが特徴。
縦横比が大きく、パノラマ感が出るので風景写真に向いています。
被写体によってアスペクト比を変えるのも一つの手法ですが、被写体をどう撮りたいかによってアスペクト比を使い分けてみると、より違いが際立って面白いかもしれませんね。
参考:立命館人間科学研究第五号 掲載論文「写真の長短比と大きさが写真の印象評定に与える影響」
【実践】アスペクト比を工夫しながら撮ってみた
ここでは、アスペクト比を意識しながら撮影した写真をご紹介します。
比率を工夫したことによって、被写体にどのような効果が生まれるのか、写真から受け取る印象がどのようなものになるのか、ぜひ参考にしてみてください。
【3:2】
風に揺れるコスモスを切り取った写真。
1つひとつの花に動きが出ています。背景が映り込み、奥行きを感じられる1枚です。
●参考記事:【第8回】カメラをイチから学びたい人のスキル講座(花写真編)
かわいらしいお菓子を撮った写真。
被写体に対して斜めから撮ったときに、画面に動きが出やすいのも3:2の特徴。
お手軽にオシャレな写真を撮りたいときにおすすめの比率と言えるでしょう。
【4:3】(縦長)
道端で見つけた猫を思わず撮った一枚。
おしゃれさはありませんが、見た景色をそのまま切り取ったような素朴さも4:3の魅力です。
旅行先で活版印刷に挑戦したときの写真。
あまり広がりを感じさせない比率だからこそ、机の上に雑然と置かれた物たちがまとまって見えます。
「静かな」印象を与える比率をうまく使いこなした一枚です。
【1:1】
おいしそうな苺のショートケーキを主題にしたもの。
ケーキと写真の横幅が一緒なので、存在が大きく感じられます。
●参考記事:【第7回】カメラをイチから学びたい人のスキル講座(料理写真編)
風景写真を1:1で撮ってみました。
画面の中に信号や高速道路といった構造物がきれいに収まって、ミニチュアのようなかわいらしい印象になります。
【16:9】
春、天気の良い日の桜を撮った写真。
写真の横幅が広いので、枝が大きく広がっている様子が伝わりやすくなっています。
桜の枝と青空とのコントラストを意識した1枚です。
夏、青い海と砂浜を撮った写真。
海の広大さを伝えるには16:9の比率が適しています。
空、海の大きさと砂浜で遊ぶ人間の小ささの対比が面白い1枚です。
尾道の坂の上から街と海を見下ろした写真。
16:9の写真は、縦にすると高低差を強調し、画面に動きや迫力を出す効果があります。
山頂や飛行機の窓などから地上の写真を撮ってみる時に、おすすめの構図です。
●参考記事:【第2回】カメラをイチから学びたい人のスキル講座(風景編)
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普段からアスペクト比で遊んでみよう
写真を撮るときにさまざまなアスペクト比で撮影をすることが、キマッた1枚を撮る近道です。
アスペクト比ごとの被写体の切り取られ方や受け取る印象をコントロールできるようになると、理想の表現ができるはず。
最近は、一眼レフだけでなくスマホのカメラでもアスペクト比を変えて撮影することができます。
まずは、お気に入りのものを色んな比率で撮ってみることから始めてみませんか?
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