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【手書き文字がカンタンおしゃれに!】可愛い文字の書き方講座
はがきやメッセージカードに文字を書くのって、意外と難しいもの。可愛く書こうとしても、なんだかイメージ通りの完成にならなかったり、ゆがんでしまったり……
せっかく手作りするならば、可愛いものを作りたい! ということで、今回は可愛い手書き文字を書く方法をイラストレーターさんに教えて頂きました。
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ナツメミオさんプロフィール:
designer / illustrator
主にパターングラフィックや描き文字を制作。instagramやTwitterにて、様々な描き文字やイラストを公開しております。
【Twitter / instagram】@misosJP
【web page】(http://chucool.web.fc2.com/ 外部サイトにリンクします)
文字列を整えるためには「罫線」を使おう!
文字を書くにあたって、いきなり書き始めてしまうと文字がゆがんでしまったり、アンバランスになってしまったりしてしまいます。
まずは、4本のガイドラインを引くことから始めましょう。ガイドラインに合わせて書くと、文章として統一感を出しやすくなり、きれいに仕上げることができます。
ガイドラインの基準線[3]は、他の線と等間隔でなくても構いません。基準線を極端に上げたり、下げたりすることで、より特徴的な文字を書くことができます。
実際に、基準線の位置によってどのような文字になるか見てみましょう。
1. 等間隔に線を引いた場合
基本の書き方で、大文字・小文字・日本語を書いたものです。(ガイドラインの間隔は等間隔で、ここでは5mmに設定しています。)
中学校などで使う英語のノートに書くような感覚で、特別なことはせずに普通に書いてみましょう。これを基準の文字とします。
2. 基準線(ガイドライン[3])を下の方に設定した場合
ガイドライン[3]を1.よりも下に設定し、ガイドライン[2]をガイドライン[1],[3]の中間に引いた例がこちらです。
ガイドライン[3]が下に下がると、英大文字はより縦の長さが強調され、英小文字は下の方が詰まったような文字になります。また、ひらがなはゆったりとした印象になります。
※全体の高さ(ガイドライン[1]~[4]の高さ)は同じです。
3. 基準線(ガイドライン[3])を上の方に設定した場合
ガイドライン[3]を1.よりも上に設定し、ガイドライン[2]を下の方に設定した例がこちらです。
ガイドライン[3]が上に上がると、1.、2.と比較して詰まった印象の文字になります。また、ここではガイドライン[2]をあえて下の方に設定したため、英大文字・ひらがなの場合は重心が下がってすこしでっぷりとした文字に見えるようになりました。
英小文字の場合は、fやjなどの下のラインが長くなるため、ややエレガントさが出るようになります。
※全体の高さ(ガイドライン[1]~[4]の高さ)は同じです。
4. ガイドラインを曲線にした場合
直線に限らず、曲線やジグザグなど、自由にガイドラインを引くことも可能です。ここではフリーハンドの曲線で書いてみました。
ガイドラインに動きを加えることで、文字列を崩すことなく、描き文字にゆらぎを入れることができます。アーチ上やらせんなど、好きな形で試してみましょう。
また、文字を書く時には、以下のポイントに注意することで、より特徴のある文字に仕上げることができます。
(1) 書く時のルールを統一する(丸っこくする、かくかくした文字にする、など)
(2) 基準線(ガイドライン[3])に合わせて書くと、文章として統一感を出しやすくなる
(3) 多少大げさに、ハネやハライを書く
(4) ゆっくりと落ち着いて書く
【基礎編】可愛い手書き文字の書き方紹介
ここまでに示した基本の書き方にアレンジを加えることで、描き文字に表情を付けることができます。
文字のアレンジの仕方には、大きく分けて5つの方法があります。それぞれのアレンジ方法の例を順番に見ていきましょう。
・追加
・伸縮
・囲み
・影
・その他
【追加】縦線や丸を追加して、ナチュラルな雰囲気に
こちらは、縦線だけを太くしたパターンです。雑貨などに記されていても可愛らしいような、ナチュラルな雰囲気になりました。「i」「う」などの点を「●」にしてみると、より個性のある文字になります。
こちらは、文字の端に黒丸をつけたもの。この黒丸は「▲」「■」など自分の好きな形にしてもよさそうです。
【伸縮】上を極端に伸ばすことで、大人っぽく
基本の4本のガイドラインはそのままに、上下に新たなガイドラインを追加しました。この追加のラインに合わせて、文字の上部を極端に長くしてみたものです。書き方は普通の文字と同じくシンプルなものですが、たったこれだけの工夫で雰囲気が変わってきますね。より大人っぽい文字に仕上がります。
【囲み】丸っこくすることで、より目立つポップな文字に
一度目立たない色で普通に文字を書き、その周りを線で囲めば簡単にポップな文字を作ることができます。今までの文字と比べ、とにかく目立たせたい時に良いかもしれません。
ここでは少し太めのペンを用いて書いていますが、細いペンで書くとよりふんわり感を出すこともできます。
【影】文字を書かずに浮き上がらせる、不思議なフォント
影をなぞるだけで、文字に見えてくる不思議な手法です。まず薄い色で太めに文字を書き、ペンで右側の縦線、下の横線だけをなぞります。この時に、どの位置から光が当たっているか考えながら書くと良いでしょう。
このように、色を変えて普通に影を付けるというのも一つの手です。立体的な文字に仕上がります。
【その他】アレンジは自由自在!自分なりの文字を発明しよう
自分なりに文字をいろいろ考えてみるのも良いですね。ここではガイドライン[1]~[4]の間に細かく方眼を描きました。
このように方眼の上に文字を書くと、ひと昔前のゲームの文字のような雰囲気に。
文字のデザインは自由自在です。ここで挙げた文字列は、あくまでいくつかの例にすぎません。「追加」「伸縮」「囲み」「影」「その他」という言葉から発想したことを、自由に文字のデザインに活かしてみて下さいね。きっと楽しい発見があると思います。
文字を書くのがもっと楽しくなる文房具紹介
文字を書く時には、文房具だってこだわりたい! ということで、ナツメさんにデザイン文字を書くのがもっと楽しくなる文房具を紹介してもらいました。
(1) uni ナノダイヤ カラー
消せる色付きシャープ芯です。ガイドラインの作成や、文字列の下書きに。
(2) 練り消しゴム
ガイドラインや下書きを消す時に用います。紙上を転がすようにして消すことで、紙が傷むのを防ぐことができます。
(3) 三角定規
ガイドラインの作成に。平行線が綺麗に引けます。文字の直線部分を描画するのにも便利です。
(4) ZIG カリグラフィーマーカー
お手軽にカリグラフィーを楽しめるマーカー。2mmと5mmのニブが付いています。カリグラフィーでは通常英字を書きますが、日本字を書くのに用いると、レトロ感が出やすくなります。
(5) 硬筆タイプの筆ペン
穂先の柔らかいマーカーのような書き心地なので、筆が苦手な人にも扱いやすいです。強弱をつけやすいため、文字に味が出ます。
(6) ミリペン
細くて均質な線を書きたい場合は、これがあると便利です。ペン先の細さは0.03~2.0mmほど(※メーカーによります)
書いた文字は消しゴムに負けやすい(インクが薄くなる)ので、消しゴムをかける際は注意。
【応用編】手書き文字を使ってメッセージカードを作ってみた
お祝いのメッセージなので、クラッカーを鳴らしたときのようなフラッシュ線を書き加えました。中心を決めて、そこに向かって定規で引いていくようにすると、簡単に書くことができます。
最後に、ナツメさんに基礎編で紹介して頂いた文字を使ってメッセージカードを作って頂きました。文字製作の参考にしてみてくださいね。
贈り物に添えるタグのようにしてみました。穴あけパンチで穴を空けて、紐やリボンを通してもアクセントになります。
上下の線を長くした文字に合わせて、カードの端にもストライプを加えてみました。文字に使われている要素を使って余白をデザインすると、まとまりやすくなります。
このように直線部分が長い文字を書く場合は、定規を使って線を引くと、よりシャープさを強調することができます。
お礼のメッセージをふきだしに入れてみました。スマイリーや花など、ちょっとしたワンポイントを添えても。
硬質なプレートをイメージして書いてみたものです。縦書きにすることで、少しかしこまった感じが表現できます。
一度カード全体に方眼をつくり(ここでは3mm)、それをガイドにして書いた文字です。少し無機質なイメージを加えたかったので、線は全て定規で引きました。最後の「y」の字がそのまま枠へと繋がったデザインになっています。
こうして文字の一部を伸縮させると、文字デザインだけでなく、枠線のデザインの一部にすることもできます。
練習には「方眼用紙」を活用しよう!
可愛い手書き文字を書く方法がわかりました。しかし、いきなりはがきやメッセージカードで実践するのは、失敗しそうで怖いかも……と悩む方が多いのではないでしょうか。
しっかり練習してから本番に臨みたい方のために、無料でダウンロードできる5mmの方眼用紙を使った練習方法をおすすめします。
まずは方眼用紙をダウンロードし、印刷します。必要であれば、はがきサイズやメッセージカードのサイズに揃えましょう。
次に、4本のガイドラインを引き、実際に書いてみたい文字や文章を書いてみます。ガイドラインの幅や文字の大きさ、文章の長さを変えながら挑戦してみることをおすすめします。
印刷すれば、いくらでも練習することができるため、自分の納得がいくまで特訓することができますよ。
シンプルな5mmの方眼用紙です。使いたいカードの大きさに切ったり、枠で囲ったりして、なるべく同じサイズで練習してみましょう。
→方眼紙のダウンロードはこちら!
▶プリントコンテンツにぴったりな プリンターをチェックする
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「手書き文字」で手作りの味わいを伝える
可愛い手書き文字の数々、いかがでしたか? こんなにも簡単にデザイン文字が書けるなら、すぐにでもはがきやメッセージカードで試してみたくなりますね。また、一度文字をスキャンしはがきなどに印刷して使うことで、より手書きの味わいのあるお便りを届けることができますよ。
今回レクチャーして頂いたナツメさんのInstagramでは、見ているだけで楽しい文字をたくさん見ることができます。ぜひ、覗いてみてくださいね。
→ナツメさんのInstagramはこちら
また、手書き文字を書く時に使いたい、お手紙やメッセージカードなどのテンプレートは、ぜひブラザープリントテラスでダウンロードしてくださいね。文字の形とテンプレートとの組み合わせで、オリジナル感満載のメッセージを届けましょう。