P-TOUCH CUBE ピータッチ キューブ

COLUMN

新機能「シェアラベル」の可能性

新機能「シェアラベル」の可能性

ピータッチキューブPT-P300BTを愛用し、PT-P710BTの開発にも携わっている文具王・高畑正幸さん(以下、文具王)と、ピータッチキューブの商品開発メンバー(以下、メンバー)で座談会を行いました。文具王が機能監修を担当した、PT-P710BTの「シェアラベル」について、文具王がメンバーにインタビューしていますので是非ご覧ください!

シェアラベルの特長

文具王:シェアラベルの特長を教えていただけますか。

メンバー:アプリの中で、簡単にQRコードが入ったラベルが作れて、それを読み込むとヒモ付けされた情報が出てくるんですが、ただ単に情報が出てくるだけじゃなくて、その情報が誰でも引き出せる、みんなとシェアできるのが特長です。
これまでにQRコードでできたこと以上に、QRコードを効率的に使うことを考えて作りました。今まで自分の端末にあるデータをQRコードにして他の人とシェアするということは、リテラシーの高い人だったら何とかできたかもしれないですが、それがワンステップでできるようになったのも、このアプリの特長ですね。

文具王:シェアラベルというのは、要するにラベルにQRコードを埋め込むことで、外部にリンクできるラベルを作りますよということですね。面白いなと思ったのは、その仕組みの背景ですね。QRコードはテキストを変換すれば何だって作れるんですけど、それ単体では意味がないというか、要はホームページのURLを短縮してQRコードにしただけだったら、それはそれで取れる利便性はあったとしても、ショートカット画像でしかないところを、今回はこのシェアラベルを作るにあたって、裏側のサービスとしては、例えばデータをクラウド上に置いておいて、そこに飛べるようになったんですよね?

文具王・高畑さん座談会1

メンバー:そうですね。自分の端末にあるデータをアップロードしてというのを、本当に気軽に使えるようにしています。

文具王:そのアプリの中でワンステップでアップロードして、かつラベルを作るのが同時に進行できるということですか?

メンバー:はい。ユーザーは、裏側で何が起こっているかは気にせずに、ワンステップで写真を選ぶだけ、という状態で作れるようにしています。

文具王:そのQRコードに、託したい写真とかデータとかを選んであげるんですね。

文具王・高畑さん座談会2
文具王・高畑さん座談会3

メンバー:今までラベルには文字とかURLぐらいだったんですが、自分の中の思いとか、思い出などをシェアできるようにしたのがこの機能なんです。

文具王:URLを付けるという機能に関しては、従来から知られているQRコードの使い方なんですが、その画像というのにすると、端末の中にある画像を選択して、「これとヒモ付けるよ」と言ってあげると、端末上から一端クラウドにデータを保存して、そことのリンクなので、本体を持っていない人でも見られるのはいいですね。

新たなラベルのあり方

文具王:過去には、作った端末で見られるQRコードがあったけれども、それを離れて、独立してラベルにして渡せるというのは、やっぱりお店とかにはいいですね。最初に想定していた使い方は何ですか?

メンバー:最初に出てきたアイデアは、まずいろいろな商品の取扱説明書です。取説が色々とあって、ファイルに入れていても、いざ必要なときに「え~っと、どれだっけ?」となるのが、「これだとパッと分かるよね」というのを最初に思いつきました。

メンバー:あと、「ラベンダーの育て方」とか好きですね。ショップで売るときに、鉢に「ラベンダー」と書いて、その横に育て方のURLを入れることで、育て方がすぐにチェックできるんです。1回しか見ないかもしれませんが、ネットで検索しなくても簡単にパッとアクセスできることで、私たちの会社のテーマである、“At your side.”的なものが実現できるかなと思っています。

文具王:それ、すごい大事なことですよ。この外形が実現したのは、モノのあり方じゃないですか。それで、道具のあり方として、「しまったものを出してきて使う」じゃなくて、「常にあるものとしてここに置いておくよ」というのがここで表現していることじゃないですか。
PT-P300BTのときに実現したのは、「好きなものが作れるよ、何でも作ってちょうだい」とユーザーに投げることではなくて、「こういうことができるよ」という提案型に変わったのと、あとユーザーが思いつかないようなことをこちらで提案することで、相手の想像力で足りない部分をこちらで埋めていくことができるようになったこと。
さらに、今回のPT-P710BTでは、ラベルライターというのは、今まで「手書きよりきれいにできるよ」というところだったのが、情報を埋めていくことによって、ホームページに飛ぶとか、情報のありかを他のものにつなぐことができるようになったことで、ラベルの果たしている役割が、そこにある情報と等価に出すのではなくて、それ以上にリッチな情報をすごく小さなところに貼っておけるようになったわけです。
商品を買うと取説が付いてくるんですけど、でも必要になるときの時間差があるので、実は最初に買ったときに要らないと思っているものが、半年とか経って故障したりおかしくなったときに必要になったりします。
一番欲しいときにないという情報。そこへの糸口を示せるのがQRコードで、しかもその先をクラウド化することによって、モノを情報化するのではなくて、情報を手繰れるようなヒモだけを付けて、その情報としては常にどこかに用意されている状態になっている。今までのラベルとシェアラベルを比べると、多分一つ世代が違う感じかなと思います。

文具王・高畑さん座談会4

PT-P710BTがすごいのは、ラベルライターとこのアプリが連携することで、モノに残すデータを作る部分と、ラベルを作る部分と、情報をアップしてヒモ付けする部分が同じところでできる。しかも作り方はアプリ任せにしておいて、やりたいことがこの中にあれば、言われた通りにやっていくだけでそのデータが使える。
そういう意味では、この「ピータッチ」自体の流れが、まずPT-P300BTで存在そのものを変えて、そこからPT-P710BTに上がったところで、ラベルそのもののあり方を一段変えるというところなんですね。
まだ共有化されていないものを自分でパッケージして、誰かに伝えることが、これから先の情報を伝える中では、鮮度が高くて価値のあるものだと思いますが、それはネットとは違う場所にあるような気がしています。
ひょっとしたら、そういうものを発信していけるツールなのかなと思います。

文具王的シェアラベル活用法

メンバー:以前、高畑さんとお話させていただいたときに、「シェアラベルはこんな風に使える、あんな風にも使える」とおっしゃっていただいたのですが。

文具王:僕的に、シェアラベルというのは、ただ単純にQRコードから飛ぶだけでないと思っています。モノからつながる部分があるので。
僕は、モノのコレクションがあまりにも多いというのがあります(笑)、そういうところに、情報のヒモ付けとして使う。買ってきたものとか文房具とか山ほどあるんですが、文房具から情報へ飛びたいという部分があって。僕だけじゃなくて、コレクションしている人とか、フィールドワークでいろんなものを調べている人って、サンプルとかがめちゃできるんですよね。
例えば、山で拾ったものを、袋に入れてサンプルにするといったときに、その場に「ピータッチ」が携行できて、写真を撮ったら、写真のGPSデータとともに、ここにQRをはき出したやつをサンプル袋に貼っておけば、後になって資料を整理するときに、これ、「いつ」「どこで拾った」「どんな状態だったもの」というのが、その瞬間に全部分かるんですよね。
写真のEXIFデータから場所と時間が分かると、フィールド調査みたいなのだと、可能性がものすごく広がるし、それ以外の資料でも山ほど出てきた資料の整理に便利だったりするので、これはむしろ現場に持っていって使うと、すごい可能性があるなと思っているんですね。
歴史とか科学関係の研究機関とかは、めちゃくちゃラベルライター使っているんですね。理化学系だけでなく、何か調べているところに行くと、ラベルがそこら中に貼ってあるし。それで、時間や位置情報がくっついているラベリングができると、めちゃくちゃ便利だなと思います。

メンバー:そうした個人用途でのQRコードの活用は、これからまさに始まるところだと思うので、それはぜひ気合いを入れて対応していきたいです。

文具王:あとはショップもそうですが、個人のクリエーターでミンネやメルカリで商品を売っている人がいっぱいいるので。そういう人からすると、モノだけじゃなくて、いろんな情報をまとめていけるのはいいなと思います。大きな会社がホームページを作って、そこで情報を流して、ということはこれまでにもかなり進んできていることですが、それを全くの個人とか、自分一人でやっているような小さいお店でも、シェアラベルが作れるのが大きいところだと思います。
メルカリで物を買うと、作法があるみたいで、「また利用してくださいね」とか箱の中に一言メモが入っていたりするんですよ。そういうのにリンクが貼れるし。本当に、ネットワークを介してつなぎたいこととか、個人レベルで増えているので、絶対にやるべきところがあります。

文具王・高畑さん座談会5

「お名前シール」だと未だに思っている人たちに、もっとアクティブに使えるし、もっと戦略的に使える道具だよと言ってあげれば、いけるところはいっぱいあるんじゃないかな。
メンバー:「ラベルでQRコードといえばブラザー」というかたちで、これからも新しいQRコードの機能とか、このアプリに限らず、いろんな分野で提案していきたいです。

文具王・高畑さん座談会6
シェアラベルの新たな可能性

文具王:今回、データの在りかが自分のスマホではなくて、外に出せたというのが絶対に大きくて、これがなかったら全然違ったものになってしまったと思います。
QRコードを使ったことをいろんなかたちで提案していって、「それを使うんだったらブラザー」というかたちにしていきたいですね。
メンバー:学術的なところとか、「こういうところに使えます」という提案は、「デザプリ(P-touch Design&Print)」でやっていけると思うんですが、ただ先ほどおっしゃっていたように、一般ユーザーとの区分けが、肝になってくるのかなという気がしています。

文具王:それは、「for pro」みたいなスイッチが下にあって、カチッとやったらその機能が出てくるというのでいいと思うんですが。とにかく、QRコードを印刷できるだけじゃなくて、連携できるのが強みですからね。

メンバー:今の世の中は、QRコードとスマホの中身の相性がよいので。電話帳もすぐに引っ張れますし、地図もすぐにセットできますし。

文具王:地図をセットできるなんて、今までだったら全然難しかったことだけど、それをアプリで簡単にできるのは大きいと思うんですね。
こういうテクノロジーは、本来想定していないところですごい使われてしまうということがあるじゃないですか。エジソンは、蓄音機が音楽を聴くための道具だとは思っていなかったわけですから。気がつくと違うシーンで使われるようになるので、そのための柔軟性をもっと出せればいいと思います。
もうスペックの問題じゃなくなっているんですよね。全てにおいてそうです。本体のデザインもアプリもそうだし、全てにおいてテープをはき出す道具が、スペックの時代じゃなくなっているというのをはっきりと言っているんですよね。だからこそ、そっちに攻めてほしいですね。

文具王・高畑さん座談会7

メンバー:このアプリケーションは、まだまだ実現したいアイデアがいっぱいあります。今回のシェアラベルなんかも、企業発信のチャレンジをいっぱい盛り込んでいる機能ですから、ぜひ市場に響いたらいいなと思っています。
今までだと、トップダウンで「これを作って」というプロジェクトが多かったんですよ。ピータッチキューブの場合は、新しい機能もみんなで考えて、みんなで構築していこうというプロジェクトなので、いろんな部門と一緒に作り上げたから強いですよ。

文具王:それぞれいいところがあるけど、実はまだ完成じゃなくて、これからもっとよくなっていくよという製品なんですね。ユーザーに使ってもらって、要望が出てくると、また変わっていく可能性もあるでしょうし。実は、ブラザーの人も気が付いていないシェアラベルの使い方もあるでしょうね。

メンバー:あると思います。今はユーザーの皆さんがネット上で情報発信してくださるので、目を皿のようにしてシェアラベルの実際の使い方を確認しています。写真などを織り交ぜながらぜひ詳細に記述していただきたいですね。感謝しつつ、参考にさせていただきます(笑)
文具王:いろんな人が使うことで、いろんな使い方が見えてくると思います。ネット経由でバージョンアップができるので、そこは期待したいし、僕も色々と言っていきますので、頑張りましょう(笑)。

文具王・高畑さん座談会8

商品の企画や開発ステージにおいて、文具王さんには沢山の貴重なヒントを頂きました。ピータッチキューブの応援団長として、これからも一緒に新たな価値を提案していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします!

文具王・高畑正幸さん

文具王・高畑正幸氏

1974年香川県丸亀市生まれ、図画工作と理科が得意な小学生を30年続け、今に至る。
テレビ東京の人気番組「TVチャンピオン」全国文房具通選手権に出場、1999年、2001年、2005年に行われた文房具通選手権に3連続で優勝し「文具王」の座につく。

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