【今年も冬がやってくる】防寒対策をしてぽかぽかに過ごそう

お部屋はなぜ寒くなる？

朝起きてベッドから出るときや、浴室からリビングに戻ったとき、部屋の寒さに震えてしまった……なんてことは冬の日常によくあるもの。では、お部屋はなぜ寒くなるのでしょうか。その理由は、壁や床が冷えること、窓から冷たい空気が流れ込んでくることに関係しています。

冬に窓際に立ったとき、どれほど暖房をつけていたとしてもひんやりと感じられたことはありませんか？窓は閉めていた場合でも、ガラスによって外の冷たい空気が部屋の空気に伝わるという特徴があります。

また、窓は窓枠と窓ガラスのフレームの間に隙間が空いており、そのわずかな隙間から冷たい空気が流れ込んできます。定期的なメンテナンスができていなければ、窓枠の老朽化により隙間は大きくなってしまい、年々部屋の空気の出入りは激しくなる可能性が高くなります。

さらに床や壁に断熱材が使われていない場合も、お部屋の温度を下げる原因になります。特に冷たい空気は室内の下の方に流れ込む性質があり、フローリングの床がひんやり感じられることも少なくありません。

寒い部屋は健康にも悪影響

寒いからといって暖房の温度を上げると、窓に結露が生じるようになります。結露は窓拭きワイパーや雑巾を使うことで対処できますが、放っておくとカビが発生し、病気のリスクが高まるため危険です。

それ以外にも水分によって木材の耐久性を下げることもあり、放置しておくのは避けた方が良いでしょう。ホームセンターや雑貨店で販売されている結露防止スプレーや、結露防止シートを使うのがおすすめです。

そして国土交通省の調査、「断熱改修等による居住者の健康への影響調査　中間報告（第３回）」によれば、室温が低い家ではコレステロール値が基準範囲を超える人が多い傾向にあるようです。加えて暖房を使っている部屋と浴室や廊下では室温差が大きくなり、血管の拡張と縮小が繰り替えされると脳梗塞や心筋梗塞などが引き起こされます（「ヒートショック現象」）

健康に冬を過ごすためにも、室温が下がり過ぎることのないように気を付けるのが重要です。


【参照】※外部サイトへリンクします
・国土交通省　「断熱改修等による居住者の健康への影響調査　中間報告（第３回）」

お部屋を温めるポイント

寒い冬でも室内で温かく過ごすためには、さまざまなポイントがあります。

断熱効果をアップ

壁や床に使用されている断熱材には、外部の冷たい空気が伝わらないようにする効果があります。冷たい空気をシャットアウトすれば、室温を下げることが防止できるのです。

断熱効果を上げるには、カーテンを厚手のものや床に届くくらいの長めのものにするだけでも効果があります。ただし、カーテンを開けているときは断熱効果が期待できないため、窓ガラスに断熱シートを貼るのもおすすめです。

床に寒くないようにホットカーペットやラグを敷いている方もいるかもしれません。その下にアウトドアで使用するようなアルミのシートを敷くと、熱が逃げないためより温かく感じられます。アルミシートは保温性も高く、電気代の節約になるのも嬉しいポイントです。

冷気を阻止する

窓から侵入する冷気を防止するには、すきまテープが有効です。100円ショップでも販売されており、手軽に購入できます。

インテリアを見直す

窓際にベッドを置いていると、朝起きた時に強い冷えを感じるようになります。なるべくベッドは窓から離した位置に置くように心がけましょう。

また、寒いからといって暖房の風が直接当たる位置にベッドを置くと、急激な温度変化により体調を崩す原因にもなります。暖房の風は直接身体に当たらないように、風向きを調節することも必須です。

空気の循環を心がける

暖房を入れると、部屋の暖かい空気は上にたまるため、室温の差が生じてしまいます。そんなときはサーキュレーターを暖房の下に置き、壁に向かって空気を送ると部屋の空気が循環し、早く部屋を温められますよ。

寒い冬でも防寒対策をして健康に過ごそう

気温の低下は、風邪だけでなく、さまざまな体調不良を引き起こす原因となります。早く部屋を温めようと暖房の温度を上げても、冷気が部屋に侵入したり、暖かい空気が逃げてしまえば意味がありません。

お部屋の防寒対策をしっかりと行えば、暖房の効果も上がり電気代の節約にもつながります。さらに身体を温めるスリッパや湯たんぽを加えれば、冬でもぽかぽか過ごせるはず。

防寒対策をしっかり行い、今年の冬も元気に乗り切れるように意識してみてはいかがでしょうか。