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快適作業を叶えるPCスペックの選び方

#PC

Windows 10のサービス終了も目前に迫ってきました。そこで、業務で使うPCを購入しようと検討している小規模オフィスの担当者や個人事業主を対象に、快適な作業環境を実現できるPCを選ぶ際に重要なチェックポイントやPCと一緒に使うことで、業務効率を大きく向上できる周辺機器の選び方を説明します。

1.PCスペック選びの重要性

日常の業務では、メールの送受信や文書作成、Webブラウズ、会計処理などさまざまな作業があります。そうした作業を快適に行うためには、PCのスペックが重要になります。PCは大きく、デスクトップPCとノートPCに分けることができますが、小規模オフィスで働く方や個人事業主などでは、ノートPCが使われることが一般的ですので、ここではノートPCを想定して、PCのスペックをどう選べばいいのか解説していきます。

また、2025年10月14日にWindows 10のサポートが終了します。サポート終了後のOSを使い続けることは、セキュリティ上大きなリスクとなります。第7世代以前のCoreプロセッサー搭載機など、Windows 10からWindows 11へアップグレードできない古いPCをまだお使いの方は、Windows 10のサポート終了前にWindows 11搭載PCに買い換えることを強く推奨します。

2.重要なPCスペックとその選び方のポイント

一口にノートPCといっても、さまざまな製品があります。まずは、液晶サイズから考えていきましょう。PCの利用スタイルによって適した液晶サイズは異なります。客先や出張先などに持ち歩いて使うことが多いのなら、軽くてコンパクトな13.3型~14型クラスが適しています。13.3型~14型クラスのモバイルノートPCは重量が1kgを切る製品もありますので、気軽に持ち歩くことができます。反対に、基本的にオフィスに置いたまま使うのなら、画面が大きくて見やすい15.6型~16型クラスをおすすめします。

次は、AI処理に特化したプロセッサーNPU(Neural Processing Unit)を搭載し、ローカルでのAI処理に対応した「Copilot+ PC」を選ぶか、従来のPCを選ぶかがポイントとなります。Copilot+ PCは、省電力性の高い最新CPUを搭載しているため、屋外などAC電源の取れない場所で長時間利用することが多いのなら、価格は多少高くなりますが、バッテリー持続時間が長いCopilot+ PCをおすすめします。現時点では、Copilot+ PCのNPUを活用したアプリケーションはまだそれほど多くはないのですが、今後はNPUを活用したアプリケーションが増えてくることが期待されます。外にはあまり持ち出さず、主にオフィスで使う場合は、コストパフォーマンスを重視して、従来のPCを選ぶのも悪くない選択肢です。

Copilot+ PCを選ぶ場合でも、従来のPCを選ぶ場合でも、データやプログラムを一時的に保存するためのメモリは最低16GB、できれば32GBをおすすめします。ノートPCの場合、メモリを後から増設できない機種が多いので、予算に余裕があれば32GBを選ぶのがよいでしょう。また、ストレージは、512GB以上のSSDを搭載した製品がおすすめです。

搭載しているインターフェースも重要なポイントです。モバイルノートPCでは、ボディの薄型化を重視してUSB Type-C端子しか備えていない製品もありますが、プロジェクターに繋いでプレゼンする場合などは、HDMI端子を備えた製品のほうが変換アダプターなどを用意する必要がないので便利です。USBメモリなどを使うことが多い場合も、USB Type-A端子を備えた製品をおすすめします。

3.その他周辺機器の選び方

ノートPCは、本体のみでも業務に利用できますが、適切な周辺機器を接続することで、さらに快適かつ便利に使えるようになります。小規模オフィスで働く方や個人事業主が業務にノートPCを使うのなら、まず用意したい周辺機器が外部モニターです。ノートPC本体に搭載されている液晶ディスプレイとあわせて、2画面環境を実現することで、複数のアプリケーションを同時に起動して利用する場合など、2つの画面をそれぞれのアプリケーションで使い分けることが可能になり、一度に見える範囲が広くなるので、作業の効率が格段に向上します。オフィスの机の上で使うのなら、一般的な液晶モニターで十分ですが、最近はUSB Type-Cケーブル1本繋ぐだけで利用できる携帯性に優れたモバイルモニターも各社から発売されています。出張時の際などは、モバイルノートPCとモバイルモニターを持っていくことで、宿泊先のホテルなどでも快適な作業環境が実現できます。ホテルによっては、部屋に設置されているモニターに持ち込んだノートPCを接続できるところもあります。

業務でPCを活用するなら、プリンターも必須の周辺機器といえるでしょう。プリンターはスキャナーやコピー機能も備えた複合機がおすすめです。電子化が進んだとはいえ、紙で出力して確認したい場面や、領収書などをスキャンしてPDF化してメールで送らなければいけないという場面も多々あります。出力がモノクロオンリーでいいならモノクロレーザープリンター、カラーが必要でランニングコストを抑えたいならインクジェットプリンターが向いています。

インクジェットプリンターを選ぶならランニングコストの安い大容量インクカートリッジ対応機を選ぶことを強くおすすめします。毎日の業務に使う場合、印刷枚数は多くなりがちですので、ランニングコストの安い大容量インクカートリッジ対応機のほうが長い目でみれば格段にお得になります。大容量インクカートリッジ対応機なら、頻繁にインクカートリッジを交換しなくて済みますので、環境配慮の観点からみても優れています。小規模オフィスで働く方や個人事業主におすすめしたい製品が、ブラザーの大容量インクカートリッジ対応プリンター「ファーストタンク」シリーズです。ファーストタンクは、全色顔料インク採用で、小さな文字もくっきり印刷でき、A4カラー文書で1枚当たり税込約4.5円、A4モノクロ文書なら1枚当たり税込約0.8円という低ランニングコストを実現しています。さらに印刷速度も高速で、A4カラー文書なら1分間に約19枚、A4モノクロ文書なら1分間に約20枚印刷できますので、業務の大きな助けとなります。製品の選び方ですが、必要な用紙サイズで選ぶのがよいでしょう。A4用紙まででいいなら「DCP-J4143N」、A3用紙への印刷が必要なら「MFC-J7500CDW」がおすすめです。

4.まとめ

業務で使うためのPCの選び方のポイントと、あわせて揃えたい周辺機器について説明しました。業務で使うPCは、4,5年使うことも多いので、4,5年先も第一線で使える性能があるのかということを考慮して選ぶことが大切です。少しくらい価格は高くても、十分な性能を持ったPCを選ぶほうが、長い目で見ると得になることが多いのです。

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