- ラベルプリンター
飲食店の「食材の棚卸し」で不可欠な「食材使用期限管理ラベル」を
ミスなく、簡単・正確に。超効率的な発行を可能にする方法を解説!
公開日:2025.02.28
すべての飲食店にとって、「食材の棚卸し」は不可欠な業務です。食材の適切な在庫を保ち、メニューの品質とキャッシュフローを維持するために、極めて重要な作業だといえます。
特に、お客様の信頼を確保する視点では、食材の「使用期限管理」が欠かせません。使用期限切れの食材の提供は食品衛生問題にもつながり、重大な経営上のリスクに直結するからです。
今回はこの「食材使用期限管理」に焦点を当て、「食材管理ラベル」を超効率的に活用する方法を解説します。
❶ 飲食店を取り巻く環境変化で、「食材の棚卸し」業務はどう変わったのか
過去1年間の飲食店を取り巻く環境変化を考える時、もっとも大きな要因は「人手不足の深刻化による人件費の高騰」と「エネルギーや物流コスト増による原材料費の上昇」だと言えるでしょう。多くの飲食店では、対応策としてメニュー価格の引き上げを実施しました。
また人手不足への対応として、「店舗業務のデジタル化・省人化」も加速しています。キャッシュレス決済や在庫管理システムの導入など、会計と業務の効率化が急速に進んでいます。
こうした変化の中でも、「食材の棚卸し」作業が飲食店にとって必須業務であることに変わりはありません。食材の棚卸しには「仕入管理」と「使用期限管理」の2つの目的がありますが、それぞれの作業内容が環境変化の中でどう変わりつつあるのか、整理してみましょう。
1.仕入管理:過剰在庫や在庫不足の防止、キャッシュフローの最適化
【目的】
「仕入管理」は、適切に行われていないと在庫不足や過剰在庫が発生し、売上機会損失やフードロスにつながります。そのため、すべての飲食店にとって必須業務となっています。
【環境変化への対応】
各種デジタルツールによる業務効率化が進んでいます。手動記録の手間を省きリアルタイムで在庫データを共有するクラウド在庫管理システムの採用や、モバイルアプリやバーコード/QRコードスキャナーによる在庫データの自動記録、自動発注システムの活用による需要変化への即応など。これらはフードロス削減とサステナビリティへの配慮にもつながっています。
2.使用期限管理:品質と安全性の確保、フードロス防止と効率的な在庫回転の実現
【目的】
「使用期限管理」は、お客様の信頼を維持する視点では最重要課題です。使用期限切れの食材提供は即、お客様満足度低下や食品衛生問題にもつながり、重大な経営リスクとなる危険性があるからです。
【環境変化への対応】
使用期限のデジタル管理が進んでいます。食材の使用期限を在庫管理システムに記録し、期限が近い食材をアラート通知するシステムや、AIやIoTを活用し、使用期限が近い在庫を自動的に優先使用するシステムなど。デジタル化と並行して、スタッフ教育と作業プロセスの標準化も進んでいます。
今回のコラムでは、特に「使用期限管理」の課題と解決について、以下で解説します。
❷「使用期限管理」のアナログ問題と、その解決策とは?
さて、飲食店にとって必要不可欠な食材の「使用期限管理」ですが、その現状はどうなっているのでしょうか。以下にその「課題」をまとめてみました。
課題1:ヒューマンエラーを誘発する手作業による管理
多くの飲食店では手作業による管理が行われており、使用期限の記入漏れや記入ミスなどのヒューマンエラーが発生しています。手書きや目視確認に頼ることで作業負荷が増加し、また在庫状況や使用期限を即座に把握できないため、調理計画や仕入計画に遅れが発生してしまいます。
課題2:エクセルとハンドラベラーによる非効率な管理
一部の飲食店では、エクセルなどを活用して使用期限を記録し、ハンドラベラーでラベルを作成するケースも見受けられます。しかし、こうした管理作業にまで人手を割く余裕がなく、使用期限のチェックがおろそかになることも。またベテランスタッフ頼みの運営では、引継ぎや新人教育に時間がかかってしまいます。
課題3:システム導入のハードルや人材の制約
在庫管理システムやIoT冷蔵庫などを導入することで、使用期限の自動監視が実現する場合もあります。しかしこうしたシステム導入には多額の初期コストがかかり、システム運用にも人手が必要となるため、導入のハードルが高いのが現状です。
以上のような要因が積み重なり、結果としてフードロスの増加を招いているのです。では、こうした課題の解決先を考えましょう。ポイントは「デジタルツールの導入」ですが、その前提として以下の対策を実施することが重要です。
○解決策1:フードロス削減プログラムの実施
・使用期限が近い食材を積極的に使用した「日替わりメニュー」や「おすすめメニュー」の提供
・使用期限が迫った食材をソースや漬物などに加工して保存期間を延ばす「ロス食材の活用」
・フードロス削減と使用期限に対する意識を高める「スタッフ教育」
○解決先2:保存環境の改善
・冷蔵庫/冷凍庫に温湿度センサーを設置し、設定値を超えた場合には警告が出るシステムを導入
・食材ごとに適した保管ルール(温度帯や収納場所)を設定し、マニュアル化
○解決策3:作業の標準化
・使用期限の定期確認を作業マニュアルに組み込み、標準化
・使用期限管理を複数人で分担し、作業の属人化を防止
こうした対策を講じた上で、デジタルツールを導入することがポイントです。
○解決策4:デジタルツールの導入
・POSや在庫管理アプリ:使用期限をシステムに登録し、期限が近づいた食材をアラートで通知。
・QRコード/バーコード管理:食材にQRコード/バーコードを貼付し、スキャンで簡単に期限を記録。
・IoTや自動化の活用:食材の使用期限を自動監視するIoT冷蔵庫や、店舗内を巡回して食材の在庫量と使用期限を確認する在庫管理ロボットの活用。
こうしたデジタルツールは食材管理に効果的であるものの、一般的に導入コストが高価です。
また店内オペレーションが複雑になりがちなこともあり、導入に踏み切れない飲食店経営者も多いことでしょう。
そこで今回、ブラザーが提案するのが、「食材管理ラベル」による「使用期限管理」です。
❸ 簡単・正確・安価な「使用期限管理」を実現する、ブラザーのラベルプリンター「TD-2350DSA」
2025年3月に新発売されたブラザーのラベルプリンター「TD-2350DSA」は、手書きラベルやハンドラベラーに代わり、簡単・正確・安価に使用期限管理を実現する「食材管理の切り札」です。
その最大のポイントは、時計機能を本体に搭載しているため、使用期限の加算設定が可能であること。またラベル素材を特殊用紙にしたカスタムラベルでの提供が可能で、耐冷蔵ラベルでも印字のにじみがなく、視認性がアップすることです。
さらに、従来の「食材管理ラベル」と「食品表示ラベル」を1台で印刷できることも大きなポイントです。用紙を感熱ロール紙に一本化することで、作業効率のアップ、消費電力&廃トナーカートリッジの削減、トータルコストの削減が実現します。
では、「TD-2350DSA」の主な特長を、順にご紹介しましょう。
特長1:使いやすいディスプレイ
○カラー画面により視認性が向上しています。またモード切替えにより、タッチ操作も可能です。
○画面角度は3段階で調整が可能です。性別による身長差や、立位・座位にも柔軟に対応できます。
○ハードキーボードにより、直感的な操作性を実現しています。
特長2:食材の種類に対応したタッチモード
ディスプレイのタッチモードの画面割は、標準で4パターン(2×2、4×2、4×3、4×1)を実装しており、管理する食材の種類に応じて設定できます。画面タッチとテンキー押下の2WAYで操作が可能です。
特長3:選べるラベル発行方式
標準搭載のハクリユニットに加えて、オートカッター(PA-CU-007)がオプション対応可能です。
※ハクリユニット標準搭載/カッターユニット装着時 model:TD-2320DSA
特長4:多彩なインターフェイス
スタンドアローンで「使用期限管理ラベル」を発行する他に、店舗の状況と使用目的に応じた多彩なインターフェイスを搭載しています。
特長5:豊富なオプション類で現場作業の生産性を向上
現場の生産性を向上させるため、豊富なオプション類を取りそろえています。すべてのパーツはお客様自身で交換可能で、現場のダウンタイムを削減できます。
特長6:業界最高クラスの駆動時間、ハンドルで簡単に持ち運び可能
○連続発行15,000枚、値引き運用にも最適です。
○必要な時、必要な場所で、ラベル発行が可能です。
特長7:5インチ大ロール対応
外径127mmの大ロールラベルが内装可能で、お客様の現場の使い方に合わせた自由に組み合わせることができます。センター合わせのガイド調整で用紙セットも簡単。またファンフォールド用紙にも対応しています。
特長8:耐水性能、害虫忌避構造、アルコール耐性
製品本体の天面から200mlの水をかけても、タッチパネルとハードキーから内部侵入しない設計構造です。また2.0mm以上の虫が機能障害につながる箇所へ混入しない設計も。店舗で使用されるアルコール消毒液で製品本体全面服取り可能です。
【改善事例のご紹介】
冷蔵用QRラベルで、正確な食材管理を実現!
【導入前】
今までは、食材ごとにハンドラベラーを使って消費期限ラベル発行していました。日時設定はつまみを回して設定するため毎回変更する手間や日時ミス、ラベルも水滴が付くためにじみが発生していました。
【導入後】
「TD-2350DSA」を導入したことで、その場で自動発行でき手間やミスを回避することができました。ラベルも水滴に強いカスタムラベルにしたことでにじむリスクも回避。
【改善事例】食材管理の詳細はこちら
いかがでしたでしょうか。「TD-2350DSA」による食材使用期限管理ラベルの発行と、そのメリットをご理解いただけたことと思います。
※この記事の内容は、2025年2月現在のものです。
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ブラザー販売 ビジネスNAVI 編集部
ブラザー販売、ビジネスNAVI担当者です。ビジネスNAVI編集者として、トレンドコラムやお客様の導入事例、パートナー企業、製品のソリューション情報などを発信していきます。