CSR日和
事業での貢献
2024.07.09
過疎地域における持続可能な
新聞配達ネットワーク実現への挑戦
プリンターによる新聞配信サービスの実証実験を開始
ブラザー販売は、有限会社大分合同新聞社との協業で、プリンターのリモート印刷※1機能を用いた新聞の配信サービスの実証実験を2024年6月初旬より開始しました。
この協業では、大分県内3地域の新聞購読者から選定したモニター世帯を対象に、大分合同新聞社が発刊する新聞データをプリンターで配信する実証実験を行っています。
モニター世帯に、遠隔からのリモート印刷ができるブラザーのプリンターの貸与・設置を行うことで、モニターは貸与されたプリンターから自動で印刷される新聞を閲覧することができます。
大分合同新聞社との実証実験の背景
ブラザーが実証実験にあたり事前に行った大分合同新聞社へのヒアリングにおいて、少子高齢化による過疎地域の増加と、それに伴う新聞購読者の減少により、新聞配達を持続することが難しい地域が出てきたことが大きな課題であることを伺いました。
過疎化が進み購読者数が減少するほど一件あたりの配送コストは増加し、その地域における事業の継続が難しくなります。ドローン配達の実験も行っているものの、すぐに事業に結びつけることは難しいそうです。
また、大分合同新聞はデジタル版も発刊されていますが、過疎地域に多い高齢な購読者の「新聞は紙で読みたい」という要望を叶えることができません。
これらの課題を踏まえ、ブラザーは事業者、お客様双方のボトルネックを解消すべく、ブラザーのリモート印刷機能を活用した解決策を検討し、この実証実験に至りました。
実証実験に関するコンセプト動画
このたびの実証実験のコンセプトを動画でご用意いたしましたので、ぜひご覧ください。
今回の実証実験では「新聞は紙で読みたい」という購読者のニーズに応えながら、中山間地などの過疎地域における新聞配達の業務負荷・コストの削減が実現できるかの検証を行っています。
あわせて、配信に適した新聞データの検証や、システム稼働の安定性などを検証いたします。
ブラザーは、今回の実証実験を通じてプリンティング技術を活用した新たなビジネスモデルの可能性を探求してまいります。
※1 リモート印刷とは、インターネットを通じて遠隔にあるプリンターに印刷指示を行い出力する印刷です。