ブラザー販売株式会社

CSR日和

環境への配慮

2024.06.14

FSC®認証紙を活用した「紙製展示サンプル機」で
プラスチック廃棄物削減に貢献

実際に店頭で展示しているものと同様の紙製の展示サンプル機 実際に店頭で展示しているものと同様の紙製の展示サンプル機

ブラザー販売では、2022年に発売したA3インクジェットプリンターにおいて、店頭に展示するサンプル機(電源や基板などは入っていない、外観が実物同等の見本品)の一部を「FSC®︎認証」※を取得した紙で製作し、環境に配慮した取り組みを行っています。
※国際的な森林認定制度のひとつ

今回は、この取り組みについてインクジェットプリンターの担当者にインタビューを行いました。

紙製サンプル機の製作はどのように進められたのですか?

従来のサンプル機は、エンジンや基板が搭載されていないだけで、外装に使用している部品などは製品と同じものを使用しておりました。そのため、実物のプリンターと比べても遜色なくお客様は製品外観の確認が可能でした。

しかしながら、展示期間が終わるとそれらのサンプル機は廃棄されるため、少しでもプラスチック廃棄物を減らす取り組みが行えないかと、サンプル機を紙で製作し、一部を紙製に置き換えることの検討をはじめました。

そして、紙製サンプル機の製作にあたっては、実物と遜色ない製品体験をお客様に提供したいという気持ちで取り組みました。

近年、どこにいてもインターネットを通じて商品を即座に購入できる環境です。そのため、お客様にわざわざ店舗まで足を運んでいただく以上、製品の魅力をしっかりと伝えたいと考えています。 そこで、紙製サンプル機においては、サイズを忠実に再現することを意識し、可能な限り可動部分を含めることで、できる限り実物のプリンターに近づけ、再現性を高めることに力を入れました。

実際に、量販店の担当者の方に紙製サンプル機と実際の製品を並べてご紹介した際には、紙製サンプル機の再現性が非常に高く、多くの方が紙で作られていると気付かないほどでした。

ただし、紙製サンプル機での再現にはどうしても限界があるため、一番メインのモデルでは実物を展示して質感やトレーの開閉などを実際に確認できるようにし、その他のモデルは紙製サンプル機で代用するなど、状況に応じて工夫を凝らし展示を行っています。

紙製サンプル機の可動部分 紙製サンプル機の可動部分
紙製サンプル機側面 紙製サンプル機側面

紙製サンプル機製作において課題となった部分や、困難な部分はありましたか?

再現性と環境面の両立にはどうしても壁があり、100%紙素材のサンプル機とはなりませんでした。

店頭にサンプル機を設置した後、次の新製品が発売されるまでずっと設置させていただくためには耐久性や強度を維持する必要があり、開閉部分など一部箇所でプラスチックを使用せざるを得ませんでした。

しかし、紙製サンプル機も取り入れることで、展示機におけるプラスチック廃棄の削減に貢献できたと考えています。

最後に

私たちの生活の中では欠かせないほどとても身近なプラスチックですが、世界的にその廃棄物は問題となっており、国内でも過剰包装や使い捨て問題から、プラスチックごみを減らす動きが広がっています。

ブラザーでは、インクカートリッジをはじめとする消耗品リサイクル活動などさまざまな活動を展開しておりますが、身近なところからできることをひとつずつ実践していくことが大切だと考えています。

今後も環境への取り組みを念頭に置き、試行錯誤を重ねながら事業活動に努めて参ります。

※ブラザー販売株式会社は、FSC®ライセンス番号(FSC®N003672)を取得しています。

◆使用済み消耗品回収のご案内はこちら

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