ブラザー販売株式会社

CSR日和

組織力の向上

2024.03.28

自社の製品やサービスを活用した社会課題解決に新入社員が挑戦! 企画担当者が考えたその背景とは?

自社の製品やサービスを活用した社会課題解決に新入社員が挑戦!1

ブラザー販売では、2023年度新入社員が2カ月半にわたる新入社員研修で得られた成果やブラザーの強みを活かして「社会課題」を解決するソリューション企画の立案にチャレンジしました。

自分たちが深掘りしていきたいと思う社会課題を選び、チーム別に作り上げた企画を2023年6月、役員の前で発表しました。

この新入社員研修を企画した教育担当のFさんにインタビューを行いました。

自社の製品やサービスを活用した社会課題解決に新入社員が挑戦!2

新入社員研修において今回の企画を実施したのは何故ですか?

新入社員研修の期間では、視野を広く持ち、いろんな角度から物事を考える力を養ってもらいたいと思っています。そこで22年度は「DX(デジタルトランスフォーメーション)」について、1つのテーマ設けて新入社員がじっくり向き合うワークを実施しました。

直接の業務にとらわれない広い視点で、一つのテーマについてじっくり考える時間を持つことは、とても有意義な取り組みだと感じていました。

また、研修ワークを通じて、時間かけて作り込むことの面白さや体感でつかむ要素が詰まっていると思ったので、今年度は「社会課題解決」をテーマにしたソリューション企画に挑みました。

「社会課題」をテーマにした狙いは何ですか?

主な理由は2つあります。

1つ目は、「社会課題」という漠然とした課題に対して、解決に至るまでに深掘りをする感覚を体感してほしいと思ったことです。

普段の業務の中でも「何が課題なのか?」を掘り下げて考える場面がありますが、それはある程度業務経験を経たうえで、業務に取り組むという環境があります。

一方で、何が課題で何が問題なのか、自分の実感として掘り下げてつかんでいくことは、あまり経験する機会がありません。

そこで、入社間もないうちに、しっかり目を凝らして課題や問題を捉える機会を提供したいと思い、社会課題、SDGsなど、普段の生活の中で目にしていても知ろうとしない事実や問題に光をあてて、「具体的に何ができるのか?」と考えることをテーマにするのが適切だと思いました。

2つ目は、正解がない「社会課題」をテーマにすることで、誰もが語り合える風土を築いていく1歩にしたいと考えたことです。

新入社員研修の決意表明の場では、これまでの研修の中での気付き、今後自分が目指す人物像を発表していましたが、具体的な業務経験が無い状態で発表していたので、漠然ざっくりとした話になりがちでした。

それだけでは、上司や経営層のかたが思い描く「理想の人物像」という型にはまってしまう気がしてしまい、多様性の時代に対応した風土を築いていくためには、もっと自由に語り合える風土を作っていきたいと考えていました。

自由に語り合うためには、新入社員も役員も部門長も全員がフラットに語り合えるテーマである必要があります。

ブラザーの製品やブラザーのことになってしまうと、上司や経営層のかたが圧倒的に経験値があり、正解がある話になってしまいます。

しかし「社会課題」は、誰も正解を持っていないので、新入社員も経営層もみんなが自由に発言できるテーマだと思いました。

実際にその思いは狙い通りの結果でしたか?

新入社員のワークを進めていく中で、課題の認識はできていましたが、どうしてもソリューション企画としてつくりこんでいくまでには時間が足りませんでした。

当日の発表は、具体的な企画提案に至らず、「こんなことをやりたいです」という宣言にとどまってしまったので、ソリューションとして評価してもらえるようにこの研修の後も、企画内容のブラッシュアップを続けていきたいと思います。

そして、狙いであった発表を聞く役員からの反応ですが、いくつか意見は出てきたものの、個人的には、発表内容への評価に関することよりも、発表を聞く参加者が思った率直な感想や、自身の経験談など、もう少しさまざまな反応が生まれたら理想的だと思いました。

意見交換に時間が限られてしまっていたこともあり、理想通りの反応ではなかったのは若干心残りな部分がありますが、自由な反応が出せるような仕組みづくりが必要だな、とあらためて考えさせられました。

今後、今回の新入社員研修に彼らがどれだけの意味を見出していくのかは分かりませんが、こういった研修は実際に社会で働く際に必要な要素を生み出してくれると思っています。

できるならば回数を重ねて今後も行っていきたいと思います。

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