ブラザー販売株式会社

CSR日和

社会への貢献

2023.05.25

SDGs貢献のためにできること
~南山大学生が出した提案とは~

講義の様子

愛知県名古屋市にある南山大学では、米メリーランド大学と協力し、県内企業や官公庁に課題解決を提案する国際共同オンライン学習プログラム(COIL)を行っています。

2022年度のプログラムでは「ブラザー販売がSDGsに取り組む理由と目指す姿」「取り組み事例」を講義した後、学生のみなさんに取り組んでいただくテーマを発表しました。
そのテーマは「ブラザーの製品・サービスを通じて社会課題解決と事業成長を同時に実現するにはどうすればいいか?」というもの。

2022年9月から2か月間、南山大学の学生と海外の学生とが合同チームを結成し、合計6チームがそれぞれ解決したい社会課題を設定し、テーマに取り組みました。

このプログラムを企画した同大学 国際センター所属O先生に狙いや想いについてインタビューをしました。

このプログラムはどのような想いで企画されたのですか。

自由度の高い課題に対し、自分たちで解決提案のロジックを考え、提案内容を検討してほしいと考えました。
その過程では自分たちの強みである日本とアメリカの学生が集まったチームで検討するということを活かしてほしいとも思っています。時差や文化背景、言語を超えてチームで活動することは難しいことですが、話し合うことを通して多様な意見を知ることができますし、多様性・創造性を発揮することができます。

このような活動は、グローバル社会で活躍することが期待されている学生たちが、実際に社会で行っていくものであると思います。学生にはこのプロジェクトを経験することで、コミュニケーションスキルや問題発見・解決力を培ってほしいと考え、授業をデザインしました。

企業と連携する意義を教えてください。

本学は、産学官連携を通じた多様な人々との協働により、「年齢、価値観等の壁を越え、人間の尊厳を尊重し、推進できる人材」を育成し、社会の発展に貢献できる人材を輩出することを重要な社会貢献の取り組みと捉えています。

最終発表 熱のこもった最終発表(プレゼン)を聞くブラザー販売従業員

その一環として、ビジネスの現場に実在する課題を学習課題として取り組める本授業は、学生にとってアカデミックに学んできたことを踏まえて実践知を形成するための貴重な経験だと考えています。

プログラムを通じて生徒の成長を感じた点はありましたか。

語りつくせないほどたくさんありました!

学生たちは、いただいた課題に対して、誰に、何を提案するのか、そのために今自分たちは何をしたら良いのか、学生である自分たちだからできる提案は何なのか、試行錯誤しながら提案内容を検討していました。

最終発表(プレゼン)に臨む学生 最終発表(プレゼン)に臨む学生

特に、授業4週目の中間報告の際に従業員の方からいただいたフィードバックを踏まえて、各チームで再検討項目を洗い出し、最終発表(プレゼン)までに提案内容をまとめることができたという点に大きな成長を感じました。

授業で取り組んだ「社会問題の解決」×「事業発展」という課題解決は、近い将来学生自身が働く現場で実際に取り組むことになるのではと考えます。
今回うまくできたこと、そして課題に感じたことを踏まえて、柔軟な発想で持続可能な社会実現の担い手として活躍してほしいと思っています。

筆者感想

2か月という短期間で検討したとは思えないほど、素晴らしい最終発表(プレゼン)ばかりでした。
例えば、
・ミシンやカラオケを通じて、在日外国人に日本語を学ぶ機会を提供する
・オリジナルのTシャツデザインを自由に投稿できるサービスを構築し、廃棄予定の衣料品にガーメントプリンターを使って印刷することで衣料品の廃棄量削減に貢献する
・廃棄予定の野菜や果物を使って環境にやさしいインクを開発することで、フードロス削減と農家の収入安定を図る

SDGsへの関心が高い、と言われる世代の皆さんから挙げられる環境課題や社会課題はどれも鋭いものばかりで、企業としての責任の大きさを再認識させられました。これからもブラザー販売としてできるSDGsへの貢献を考えていかねばならないと強く感じました。

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