CSR日和
社会への貢献
2023.04.27
人々の想いをつなぐ1杯のコーヒー
~知的障がい者の就労支援を目的としたカフェmagnet×ブラザー販売~
2022年11月、ブラザー販売の全従業員が参加するブラザージャパンカンファレンス(以下BJC)において、就労支援カフェmagnetに従業員同士の心をつなぐ素敵なコーヒーをご提供いただきました。
ブラザー販売では、BJCを毎年開催しておりましたが、コロナ禍において全国から一斉に集まって開催することができなくなってしまい、2年のオンライン開催を経て、今年度はオンラインとオフラインを活用したハイブリッドでの開催を実現しました。
3年ぶりのリアル開催となったBJCで、カフェmagnetによるコーヒー提供を企画した担当者Nさんに想いをインタビューしました。
今年のBJCで「カフェmagnet」のみなさんによるコーヒー提供を依頼したのはなぜですか?
BJCは「全社戦略」や「模範となる活動事例の発表」など、事業における重要な情報共有の場であることはもちろんなのですが、大きな目的の一つとして「従業員同士のコミュニケーションを図る」という点があります。
コロナ禍以前は、夜の懇親会などでおいしい料理やイベントを実施し交流を図っていたのですが、今年はそれも行うことができませんでした。
そこで、久々に直接会った従業員同士が、どうしたら気軽に打ち解けられるかと考えたとき、やはりおいしいお菓子とコーヒーが必要だと思ったんです。
おいしいコーヒーを飲みながら参加者同士で交流ができるのは素敵ですね!
カフェmagnetとはどんなお店ですか?
カフェmagnetは知的障がい、発達障がい、精神障がいのある方たちが、社会に出て就職を目指すための就労訓練を行う目的で運営されています。
地域の方との交流ができるカフェという場所で働くことで、社会とのつながりをもちながら、社会に出てから必要なコミュニケーション能力などを養うためにカフェにされたそうです。
昨年ブラザー本社近くにオープンして以来、ブラザー従業員もたくさん利用させていただいているんですよ。すごくおしゃれな雰囲気で、料理もおいしいので、私は仲のいい同僚とのんびりランチしたい時などに利用しています。
BJC当日の様子はどうでしたか?
11月の少し肌寒い中でいただく淹れたてのコーヒーと手作りのお菓子は心があたたまり、従業員からは、「お菓子おいしかったよ!」「コーヒーの件、すごくいい企画だね!」と大変好評でした。この日までに沢山の時間をかけてきてくださったカフェmagnetのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいになりました。この感謝の気持ちがカフェmagnetのみなさんの喜びにつながっていたらいいなと思います。
Nさんはブラザー販売でSDGsを担当されていますが、その視点での想いがあったのですか?
企業というのはSDGs貢献の領域で、非常に大きな期待と責任を負っています。
もちろん環境負荷低減や社会課題解決などに全力で取り組んでいかなければいけない。
でも一方で、課題が大きすぎて、従業員一人ひとりにとってジブンゴトになりにくいとも感じています。
だからこそ、私たちの生活の中でとても身近な消費行動を通じて、自分たちの選択の一つひとつが地域の活性化に繋がるという、手触り感がある身近な貢献も同時に大切だと思っているんです。
私たち企業が、日常の事業活動の中で、社会課題解決のために取り組んでいる方々にお願いし、費用をお支払いすることで、そこで働く皆さんの就労支援の後押しをすることができる。
何を選ぶか、どこにお願いするか、少し立ち止まって考える。
小さなことではありますが、とても意味のあることだと考えています。
これからもカフェmagnetと励まし合える、そんな関係になっていきたいと思います。
【店舗概要】
店名:カフェ magnet(マグネット)
所在地:愛知県名古屋市瑞穂区苗代町26-5
TEL:052-627-8333
カフェタイム 10:30~17:00(ラストオーダー16:00)
ランチタイム 11:00~14:00
バータイム 18:00~22:00(ラストオーダー21:00)※完全事前予約制
定休日:毎週水曜日
URL:https://mirasen.org/cafe-magnet/
【運営会社概要】
会社名:非営利型一般社団法人 障がい者みらい創造センター
所在地:愛知県名古屋市南区松池町1丁目19番地
代表者:代表理事 竹内亜沙美
設立:2017年2月
URL:https://mirasen.org/
事業内容:障がい児就労支援教室の運営・生活力向上型ショートステイの運営・障がい者雇用コンサルティング・障がい理解に関する講師講演