ブラザー販売株式会社

CSR日和

事業での貢献

2022.09.30

循環型ファッションコミュニティNewMakeが
大切にしていること

YさんとTさん

ブラザー販売は、東急不動産株式会社と株式会社STORY&Co.が運営する循環型ファッションコミュニティー「NewMake(ニューメイク)」の目指す取り組みに賛同し、活動拠点となる「NewMake Labo(ニューメイクラボ)」にミシンを提供しています。

NewMakeはファッション業界で大きな問題となっている過剰在庫や返品等によって廃棄されてしまう衣服を、会員の方々がアップサイクルすることで新しい価値を生み出す循環型ファッションコミュニティです。
若手クリエイターたちが集まる原宿に拠点を置くことで、クリエイターたちが活躍する場となっています。
NewMakeのオープン当初から携わるYさん、2か月前からスタッフになられたTさんに貴重なお話をお聞きしました。

NewMakeが目指していることは何ですか。

NewMakeが企業と個人をつなぎ合わせる存在になりたいと思っています。
環境活動について、以前は少しプレッシャーに感じていた部分があります。
社会的な要請もあり、企業が積極的に取り組んでいるけれど、企業だけがやればいいわけではありません。

でも、世界規模の壮大な問題は、ひとりひとりの個人の小さな力では限界があるという現実もあります。
環境のためにできることってそんな大それたことでなくてもよくて、
小さなハギレで作品をつくったりすることでも良いんだと気づけるんですよね。

NewMakeと出会った背景を教えてください。

元々は、古着のアップサイクルを行なっている会社に従事しておりましたが、クライアントの要望に応え続ける義務感や、需要さえあれば古着で見つからない服を新品のレプリカ商品で代用してアップサイクルするなど、サステナビリティってなんだろうと感じてしまうようなお仕事も多々あり、空虚な違和感がありました。
私自身、アップサイクルで生まれるディテールや面白さは大好きなので、それについて一緒に考えられるようなことをやりたいと思っていました。
そんな時にNewMakeと出会ったんです。

近い業種に従事していたからこそ、NewMakeの試みの新しさと可能性を明確に感じました。

NewMakeには、どのような人がどのような目的で参加されていますか。

会員の方は、自分でブランドを持っていて創作活動としての利用や、何かやりたいことに向かっていて、そのための経験を積む、刺激を受けるために場所に集まる、シンプルに趣味としてなど、ここに来る目的はさまざまです。
今日来ていた方は、百貨店のバイヤーを目指していますが、自分が衣服を作った経験がないのに的確な指示をすることはできないので、ミシンを使った衣服製作の経験をするために来ています。

初心者の方はどのくらいいらっしゃるのですか。

週に1回くらい来られますね。
初心者の方が練習で使用するために、残布は捨てずにとっておいています。

教室と違うのは、私たちが先生という立場ではなく教えているという感覚もないので、会員の方からお金は頂いておりません。
もしうまくいかなかったときは、一緒に立ち止まって、その人の意見を実現するためにはどうしたらいいか、同じ目線になって考えるようにしています。

NewMakeで面白いと感じることは、何ですか?

人のモノづくりを近くで見ることができることです。
試作の段階から完成まで見ることができるので、人の価値観を疑似体験でき、制作に対する価値観を知ることができます。
人の価値観を知ると、次に自分がつくるときに、今までの自分では思いつかなかったことが生まれる瞬間があります。

日々会員の方からアイデアの種を気づかない間に頂いて、その種が自分の作品作りの過程で花を咲かせる感覚なんです。

課題に感じていること、もっとこうしたいことはありますか。

前例がないので、課題はとにかく尽きないですね。
これは永遠の課題かもしれませんが、会員の方との距離感はずっと意識しています。
スタッフも会員の方も同じ目線でいられるように、コミュニティが大きくなっても、対等で居心地のいい場所になるところであることは追及していきたいと思っています。
コミュニティが大きくなると、今まであったアットホームな雰囲気がなくなってしまったり、スタッフが名前を覚えられなくなってしまうなど、関わり方が変わってきてしまうことがあります。
だからこそ、一人一人とずっと変わらない親近感のある距離感、名前を覚えられる、けれども内輪感がありすぎないことに意識しています。

でも、コミュニティである限り、スタッフだけが意識していればいいものではなく、スタッフから会員の方々にもその波を伝えて、コミュニティ全体で築いていくものなんですよね。
コミュニティが大きくなっても、この波を伝え続けることは、これからもずっと大切にしていきたいです。

筆者感想

NewMakeの会員の方は、20代、30代が中心ですが、5歳のお子様から既にリタイアされたシニアの方まで幅広い方に親しまれているコミュニティです。
会員同士がコミュニケーションを取り合って新たな価値を生み出す。
同じ目的をもつ人たちが集まってつくりあげることが挑戦し続けるひとたちにとって大切な場所であり、心の拠り所のような存在であることがコミュニティの大切な部分であると思いました。

◆キャンペーン概要

防災月間である9月に防火・防災への啓もう活動として、2022年9月1日(木)から10月2日(日)にTwitterキャンペーンを実施しております。
ブラザー販売と包括連携協定を締結している名古屋市消防局より提供頂きました、現場で活躍した消防服、消火ホースをNewMakeの協力によりアップサイクルした品を製作いたしました。

本キャンペーンに応募頂きました方から抽選で3名の方にプレゼントします。
応募方法の詳細は、弊社Twitterよりご覧ください。(応募締め切り:2022年10月2日迄)
https://twitter.com/BrotherJP_com[新しいウィンドウ]

名古屋市消防局[新しいウィンドウ]

NewMake インスタグラムアカウント[新しいウィンドウ]

ブラザー販売のSDGs

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