CSR日和
社会への貢献
2022.4.08
挑戦する人たちの第1歩を支えたい
~就労支援体験レポート~
ブラザー販売は、「名古屋市子ども・若者総合相談センター」に支援機関として協力し、業務用刺しゅうミシンを使用したワッペンづくりを実施しました。
名古屋市子ども・若者総合相談センターは、さまざまな悩みをお持ちの子ども・若者やその保護者の方などがご相談いただける場所です。
ご本人やご家族から相談いただいた内容に応じて、支援機関が連携し、悩みに寄り添って問題解決のお手伝いをします。
相談に来て下さる方の状況に応じて、センターと連携している民間支援団体や公的支援機関といったネットワークの中で適切な支援を行い、最終的には自立できるようになるまで見届ける役割を担います。
今回就労体験に参加したNさんは、普段からお母様がミシンを使っている姿を身近で見ていたことからミシンに親しみがあり、「ワッペンづくり」に挑戦しました。
ワッペンづくりは、業務用の刺しゅうミシンで専用の布に刺しゅうし、アイロンで布に糊シートを貼った後、はんだごてを使って刺しゅう部分を切り取るという作業を行います。
業務用刺しゅうミシンは、スタートボタンひとつで刺しゅうが完成します。しかし、はんだごてを使って刺しゅう部分を切り取る作業やミシンの設定などは、細かい作業と人の感覚が必要です。
特にはんだごては、熱で溶かしながら切り取っていくので、人の感覚を頼りにした繊細な作業です。
細かい作業が苦手な筆者は手に汗を握りながら見ていましたが、Nさんは冷静で丁寧な仕事ぶりだったため、とても初めてとは思えない頼りになる存在でした。
また、ワッペンの目の部分と輪郭が糸でつながってしまっているという細かい変化にも気がつき、刺しゅうデータを修正することで大変素敵なワッペンが完成しました。
Nさんは、普段あまりご自分から「楽しい」とお話しされることが少ないようですが、今回の体験を終えてご自分から「楽しかった!」とお話しされていたそうです。
Nさんは弊社での体験を終えて、自信につながったのではないでしょうか。
なんとその後、アルバイトに挑戦。アルバイト先の会社で正社員として就職することができたという嬉しいご報告をお聞きしました。
今まで大変辛い思いをされてきただろうと思いますが、大きな一歩を踏み出された勇気に感動しました。
筆者の想い
Nさんは、1つ1つ丁寧にワッペンづくりの作業をして下さいました。
作業を行う中で少しずつご自分のお話もしていただき、私たちとの距離が縮まったことも嬉しかったです。
ミシンを通じて、これから挑戦したい!と思う方の第1歩をサポートさせていただいたことに大変誇りを感じました。
私自身も、やってみたいと思うことには積極的に挑戦して、少しでも自信を持てることを発見することが大切だと学びました。