ブラザー販売株式会社

CSR日和

社会への貢献

2021.07.30

南山高等学校女子部とブラザー販売
―SDGsをテーマとした研修―
~世代を超えて考えるSDGsの大切さ~

愛知県名古屋市にある南山高等学校女子部では、新型コロナウイルスの影響により、研修旅行の代替えとして企業訪問型の研修「Nanzan-g Study to Develop Skills for future(通称S.D.S研修)」を独自に企画しています。「SDGsを題材として外の世界を見ることで視野を広げ、今後の人生選択を豊かにすること、問題解決に対するスキルを開発すること」をテーマにしています。

ブラザー販売は受け入れ企業として参加し、2021年1月末に高校生の皆さんと一緒にSDGsについて考えました。

新型コロナウイルスの悪条件に負けたくない!
自分たちにできることを試行錯誤しながら研修を企画

当日は、ブラザー販売が目指す2030年の姿や、企業活動を紹介しました。SDGsの課題解決をより身近に感じられるSDGsカードゲームを活用した企画も行い、80分の充実したプログラムを実施しました。
当初は、対面で開催する予定でしたが、愛知県にも緊急事態宣言が発令され、感染リスクを最小限に抑えるため、全てのプログラムをオンラインで開催しました。

「対面であればブラザーミュージアムで体感することができたブラザーの歴史や製品を、オンラインでも知ってほしい!」という思いからオリジナル動画を製作しました。ミュージアムの館長も登場し、開発ストーリーや今では想像がつかない過去のブラザー製品の紹介など、ブラザーミュージアムの魅力を十分に感じられる動画になりました。

誰もがSDGsを、身近なものにする。そのアイデアとは?

SDGs17の目標を解決するには・・・と考えると、どうしても難しく考えてしまいがちです。
そこで、一人一人がSDGsを身近なものに感じられるよう、金沢工業大学が開発作成した「THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)」[新しいウィンドウ]を活用しました。
「『クロス』は、SDGs の17 個の目標に沿ったトレードオフの解消を目指します。トレードオフとは一方を得ようとすると、他方を犠牲にしなければならないというジレンマの関係のことです。SDGs において最も重要な『誰一人取り残さない』という理念を実現するため、環境・社会・経済がバランスよく成長する社会を作るアイデアをみんなで創出しましょう。」
(※金沢工業大学SDGs推進センターより引用)

今回の研修では、「自分の好みではないフェアトレード商品ばかり身につけていたら、ダサくなったので恋人にふられそうになった」というテーマでゲームをしました。

このテーマに対し、リソースカードを用いて解決方法を考えます。
学生のIさんからは、恋人が感じている「ダサい」という概念を変える「飛行機で海外に連れていき、新たな価値観を植え付ける」斬新なアイデアが飛び出しました。このアイデアに被せた形で、人材交流のカードを用いたYさんは「パートナーにフェアトレード界の神と言われる人を紹介し、更に価値観をアップグレードさせる」、スポーツのカードからMさんは「有名スポーツ選手にフェアトレード商品を着せて新たな流行を生み出す」という意見を出し合い、ストーリーが完成しました。

従業員同士で「クロス」をやった時のアイデアと比べて、高校生ならではの新鮮なアイデアがあり、さまざまな立場や視点から考えることの面白さ、お互いの意見を尊重しあう意識が大切だと感じました。

SDGsを解決するためのキーワードは、企業だけではない。
学生、子育てに励む人たち、高齢者など幅広い世代が一緒になって活動すること。

SDGsの根幹にある思いで「誰一人取り残さない」というメッセージがあります。学生や企業、高齢者や子どもたちなど全ての人がそれぞれの立場で意見を発信でき、それが尊重し合えることが如何に大切なことか。世代を超えた今回の交流を通じ「多様であること」の重要性を実感しました。

高校生の皆さんからは、以下のような感想がありました。

・ブラザー販売がSDGsの取り組みに対して社員から積極的に提案して始まった活動という話を聞いて、自分たちも何かできるのではないかと見直す機会となりました。

・SDGsってすごいことをやらなければいけないと思っていたが、今回の研修で身近に感じることができ、自分にも何かできるかもしれないと思った。

・さまざまな人がいる中で、具体的な目標に向けて取り組むための土台となる共通認識の大切さを感じた。

高校生に向けて研修を行うのは初めてでしたが、高校生の皆さんと意見を交わすことで「ブラザー販売が目指す2030年のあるべき姿の実現に向けて頑張ろう」という勇気をもらいました。
ブラザー販売では、自社だけでなくさまざまな思いを持つ人たちとつながり合う活動を、今後も考えていきたいと思います。

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