ブラザー販売株式会社

CSR日和

社会への貢献

2021.03.08

第2章 挑戦し続ける人を支える指導員の想い
~TMBS名古屋支社様のマスクづくり~

チャレンジサポーターが自ら作成したオリジナルのマスクづくり手順書を説明して頂いている様子

新型コロナウイルス拡大を契機としてブラザー販売で始まった「手作りマスクプロジェクト」はブラザーの資産であるミシンの可能性を更に私たちに教えてくれました。

「第1章 可能性を広げるミシンの力」では、ミシンを通じて東京海上ビジネスサポート株式会社様[新しいウィンドウ](以下TMBS様)の障がいを持つ従業員(以下チャレンジサポーター)のみなさんが成長していく姿、ミシンが持つ可能性についてご紹介しました。

第2章ではチャレンジサポーターの成功を支える指導員さんの想いにフォーカスしてお伝えいたします。

指導員Tさんは、チャレンジサポーターの方々を支援する中で特に大切にしていることがあります。
それは、何か説明や確認をするときは「可視化する」ということです。
個人の感覚やニュアンスに頼るのではなく、自分の目でしっかりと確認し、見える形にすること。
人それぞれ得意不得意や経験の違いがあるので、どのタイミングでどのような声掛けをするか、サポートをするかを一人一人の個性を見ながら伝える様に意識しています。

そして次に、いろんな役割を与えてチャレンジしてみることです。
もしうまくいかなかったら、諦めてしまうのではなく指導員が一緒になってやり方がダメだったのか?何が原因だったのか?を考えます。
その人ができることを一緒に探して、可能性を広げる。それが我々指導員の仕事であると考えています。

指導員Tさんの想い

チャレンジサポーターのみなさんによく伝えているのは「仕事を通して自立を目指し、人の役に立つこと。」です。

彼らは、いい意味で他人への興味が無いので周りの人が注意されていても、自分に置き換えて気を付けようと考える事はあまりありません。
あくまでも「自分の課題と向き合うように」と本人達に伝えています。
そして、チャレンジしてみた結果できないことは仕方がありませんが、できることに対してやらないのは違うよね、方法が分からない時には一緒に考えてこうということも伝えています。
できる人と比較して自分の実力が70%だったとしても、自分ができる最大のパフォーマンスが出来れば「それはそれで良いんだよ」と伝えています。

ここに来られる方々は、学校を出てすぐに入った方も居れば一度社会に出て何かにつまずいたことをきっかけに来られる方もいます。
例えば、電話を取りながらメモをする事が難しい、メモを取るにも相手が話していることを一言一句書き留めてしまったり、同時に2つ以上の事が出来ず、臨機応変な対応が難しかったりします。

この活動でミシンの楽しさに目覚めたMさん。「ミシンが楽しい!」とうれしい言葉をいただきました。

ここ(TMBS)は仕事を通して自分たちが出来る事を増やし、経験を積んで自信に繋げて欲しいという想いから、彼らには指示がなくても自ら考え行動する「自立できる力」を身につけて欲しいと伝えています。
ここは学校ではなく、あくまでもお給料を頂いている責任のある立場であるということはしっかり理解してもらう様にしています。
ひとりの社会人として、TMBSの一員として、少しでも成長してもらいたいからです。

筆者の感想

指導員Tさんからは非常にロジカルで、ご自身の仕事のことを客観的にお話しいただきました。しかしその口調はとても柔らかく、チャレンジサポーターのみなさんの成功を心から願う温かい想いで満ち溢れていました。

何かに挑戦したい人、誰かをサポートしたい人、それぞれの想いの間に私たちブラザーの資産であるミシンを選んでいただけたことに心から感謝しています。
このような素晴らしい想いを持つ人たちをつなぐことが、ブラザー販売にとっての大切なミッションだと考えています。

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