ブラザー販売株式会社

CSR日和

組織力の向上

2020.08.03

「withコロナ 初のオンライン新入社員研修」
コロナ禍でも立ち止まらず出来ることをやろう!

事業報告会

2020年4月1日、15人の新入社員がブラザー販売の一員に加わりました。
同年1月に国内でも発生が確認された新型コロナウイルスの状況が刻一刻と深刻さを増す状況下で、大きな期待と同時に大きな不安を抱えての入社となった新入社員たち。
新入社員を迎えるにあたって人事総務部教育担当者はこれまでにない柔軟かつ慎重な対応を考える必要がありました。

ブラザー販売の新入社員研修は、約2カ月弱の期間に社会人の基礎、ブラザーグループの一員、そしてブラザー販売の一員として必要な知識や心構えを、社内の様々な部署の先輩社員から学び、お互いに切磋琢磨し身につけていくというもので、形は多少変われど10年以上の積み重ねのある研修です。しかし、例年であれば新入社員を迎え入れる準備のピークを迎える2月・3月は、まさに先の見えない、毎日状況が変化する中で、「例年通り」の研修企画ができる状況ではありませんでした。

そんな中、4月1日、新入社員研修がスタートしました。

入社式は新入社員以外の出席者を極限まで減らし、万が一全員在宅勤務になった場合を想定し、TeamsでのWEB会議講習を急遽追加しました。
そしてついに、新入社員研修を行っている愛知県にも緊急事態宣言が発令され、ブラザーグループは出社を原則取りやめることになりました。「一旦全員自宅待機として新入社員研修はストップする」という選択肢もありましたが、これは真っ先に候補から消えました。なぜなら、それは「学び」を止めてしまうこと、歩みを止めることになってしまうと考えたからです。

首都圏で全国に先んじて緊急事態宣言が出された時、社長が「コロナで止めなくてはいけないことはあるかもしれない、でも次に動ける日のためにできることはきちんとやろう。」という言葉を発信しました。新入社員も大切な従業員の一員であり、新入社員期間には「きちんと学ぶ」という大切な役割があります。そしてブラザー販売では在宅勤務を実施できるだけの通信環境、ひとり1台のPCの貸与を行っています。安全にその役割を果たせる環境が提供できる中で、ただ止まってしまってはもったいない。「せっかく入社して一員になったのだから、できることは一緒にやりたい。人事担当も初めてのことで手探り状態だから、不便もかけるかもしれないけれど、みんなで一緒に作っていこう!」と不安げな新入社員に声をかけ、初めての「在宅勤務での新入社員研修」がスタートしました。共有した方針は、沢山ありますが以下のような内容です。

  • 朝礼と夕礼は毎日すること
  • 人事担当と新入社員で1on1はカメラを使って顔を見てすること
  • 自習の時間は、学習課題のみを提示して、新入社員自身が計画を立てて進めること
  • Teams研修参加の先駆者として、様々な機能や工夫を見つけてるべく挑戦すること

人事担当者だけでなく、講師を担当する各部門の担当者たちも初めての取り組みに苦戦しながらも一コマ一コマの講義を楽しんで、大切に行いました。

そんな中、新入社員から受けた面白い相談がありました。
「みんなでオンライン飲み会をしていいでしょうか。」

本来でしたら業務時間外の活動に許可はいりませんが、オンライン飲み会をするためのルーターは会社貸与のもの。会社の備品を使って飲み会をできるのだろうか。新入社員研修のなかで、同期のきずなを深めるためにも、教育担当としては是非やらせてあげたい。

そこで提案したのは「みんなでオンライン飲み会の企画書を作って、マネージャーの許可を勝ち取ろう」というもの。

入社わずか数か月の新入社員がみんなの想いやアイデアを持ち寄って初めての企画書づくりに挑みました。何度も差し戻しされてやっと通った企画は無事実施され、まだ数回しかリアルで顔を合わせていない新入社員はさらに結束を深めることができました。

今年度の新入社員はブラザー販売が長年大切にしている「スピード・チャレンジ・チームワーク」を入社数か月で果敢に実践してくれました。毎日の変化にも、無茶ぶりにも柔軟に対応し、チームワークで乗り越え、ひとりも欠けることなく2カ月半を乗り越えました。

今までとは違う育ち方をしたので、配属後は少し今までとは違うかもしれません。でもスタート地点は違うけれど、目指すべき未来は同じです。配属後も会社としてしっかりと彼らをサポートし、活躍できるビジネスパーソンへと育てていきたいと考えています。

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