持ち前の積極性も活かし、
専門性の高い仕事
に挑戦
T.K
基盤技術部門
2008年 経験者入社 / 聴覚障がい
※部署名・肩書は取材当時のものです。
現在の仕事内容
培った分析力を活かし、
品質向上に励む日々
ブラザーの各種製品には必ず、さまざまな電子部品をはんだ付けした「基板」と呼ばれる部品が入っています。この基板は海外の工場で製造されていますが、どれだけ完璧を目指しても不良品は出てしまうもの。そこで不良品を回収し、専用の分析装置を使って不良品が発生した原因や問題点を探り、製造工程の改善ポイントを提案して、実装品質の向上を目指すのが私の仕事です。同僚と意見交換したり、海外工場と英文のメールでやりとりしたりと、コミュニケーションを取ることも少なくありません。不良原因がなかなか見つからず、上司や同僚と一緒に頭を悩ますこともありますが、そんな時に自分の知識とアイデアを活かして解決できた時はやりがいもひとしおですね。
入社の決め手
先輩社員から学んだすべてが、
今のベースに
前職は愛知県の社会教育施設で経理の仕事をしていたので、入社当初は技術も知識もゼロ。そんな私をベテランの先輩社員が知識や技術をイチから丁寧に教えてくれました。最初に取り組んだのは、電子部品の認定業務です。国内や海外を問わず、さまざまなメーカーの電子部品が自社製品として問題なく使えるか、社内基準をもとに外観や構造をきめ細かくチェックして分析力や専門知識を磨いていきました。そして徐々に業務の幅を故障解析業務等に広げただけでなく、職種転換にチャレンジすることもできました。 当時、学んだことが今の私の基礎になっていますし、私もあの先輩のように「良いモノをつくる」ことに貢献し続け、若手社員から頼られる存在でありたいと思っています。
サポート体制・制度
現場の声をヒントに、
職場環境が改善
ブラザーには、私が入社した頃から「ジョブコーチ」という障がい者支援の専任担当者がいて、困ったことを相談できる体制が整っています。実際、現場の意見をきっかけに環境が改善されるケースも少なくありません。例えば私の場合は、会議内容を理解することがどうしても難しくて悩んでいました。そこで会社側は、支援の一環として音声をテキストに自動変換するPCソフトを導入してくれました。さらに最近ではリモート会議のための設備が整い、Microsoft Teamsの文字起こし機能も使えるようになり、会議も参加しやすくなっています。ほかにも、「災害発生時の社内放送が聞こえない」という問題に対処するために、総合デザイン部の聴覚障がい者も協力してオフィス用の大きな表示板や携帯用のカードを作ってくれたのも嬉しかったですね。
ブラザーの社風
オープンでフラットな文化と、
チャレンジを応援する風土
日ごろ働いていて、本当に風通しが良いなと感じています。実は私の入社前から、母校の先輩たちがブラザーで活躍しており、「職場の雰囲気が良い」「上下関係なく意見を言い合える環境」といった話を聞いてはいたものの、最初は半信半疑でした。しかし、実際に働いて上司や同僚と自由に意見を言い合えたときは、良い意味で驚きましたね。ほかにも聴覚障がいを持つ社員が社内の各部署で働いており、休憩時間に情報交換することもしばしば。とはいえ、「声をかけてもらえるはず」と待っているだけでは何も進みません。むしろ、難しさを感じたときは自分から周囲に話しかけ、積極的に質問する。チャレンジしたい仕事があれば手を挙げてみる。そうした心掛けが大切だと思っています。
上司からのメッセージ