DXで自社を 改革するために、 製造現場にとことん 伴走したい
社内SE/2023年入社
前職:製造系ITベンダー
H.A
※部署名・肩書は取材当時のものです。
自社内製主義とオープンな風土 02 現場と意見をぶつけながら、
ワンチームになっていく醍醐味 03 メンバー育成にも取り組み、
目指すは製造DXのけん引役 MY CAREER わたしのキャリア
01
入社の決め手は、
自社内製主義とオープンな風土
前職のSIer時代、私は常に現場にこだわるタイプでした。マネジメントを手掛けるようになってからも進んでお客様先に常駐し、製造DXをリードしてきました。そうして培ってきた経験と技術を活かし、次のステージではお客様ではなく自社のDXを促進し、企業成長に直接貢献したいと考えていました。
ブラザーに興味を持ったのも、企業リサーチを通して「自社内製に対する意識の高さ」を知ったことがきっかけです。この会社ならば、社内SEもプロジェクトの管理や協力ベンダーへの受発注に留まらず、さまざまな形でDXに携われるのではないか、という期待感が新しい一歩につながりました。
また、以前に家族でブラザーミュージアムを訪れたことがあり、ヒット製品だけでなく失敗事例も展示するオープンな風土や、常に斬新なモノづくりに挑戦してきた歴史を体感し、「面白いメーカーだな」と感じていたことも大きかったですね。
そして今、ブラザーの一員となって改めて「この会社は面白い」と感じています。特に驚いたのが、“新しいモノ好き”のカルチャーが根付いていること。製造DXに機械学習の自動化やデータ仮想化、デジタルツインといった技術の活用を促進したり、社員向けの生成AIシステムが展開されていたりと、先端技術も柔軟に取り入れる環境はエンジニアとしてワクワクしますね。
02
現場と意見をぶつけながら、
ワンチームになっていく醍醐味
社内SEとしての私のミッションは、国内・海外の工場におけるセキュリティ強化活動をはじめ、さまざまなプロジェクトを通して生産現場をITで支えることです。前職時代は「作って終わり」でしたが、今は開発前から実装後までモノづくりの現場を直接見て、ユーザーである社員の生の声を聞くことができます。おかげでユーザビリティに対する意識が高まり、これまで以上に「現場にとっての正解」を重視するようになりました。
特に入社1年目にプレイングマネジャーとして参画した、国内工場のサーバと数百台の端末切替を行うプロジェクトでは幾度となく現場に足を運びましたね。ブラザーにとって前例のない案件で、いかに生産活動に影響を与えずにプロジェクトを立て直すかがカギでした。
そこで一部の作業は協力ベンダーに外注しつつ、私は培ってきた知見とノウハウを活かして、切替対象の端末の特性に合わせて操作手順を動的に生成し自動実行するように組むなど、手作業を極力減らすプログラムを用意することで、切替作業の効率化と精度向上に注力。ただ、切替作業時間の捻出や切替後の流動確認の実施をお願いするなど、現場との調整が求められることが多々ありました。しかし、めげることなくコミュニケーションを重ね、時には防塵服を着て生産現場に足を運びながら、「現場第一」の姿勢を貫いた結果、生産現場のメンバーも積極的に協力してくれるように。チーム一丸となった結果、期間内にプロジェクトを完遂できたときは工場側のメンバーが一番に喜んでくれて、私も嬉しさでいっぱいになりました。
03
メンバー育成にも取り組み、
目指すは製造DXのけん引役
責任あるプロジェクトだけでなく、実は1年目からマネジャーの役割も任せてもらっています。ブラザーには社員自ら考え、企画・提案・実行することを支持する風土があるため、私のようなプレイングマネジャータイプもいれば、組織マネジメントに集中するタイプもおり、思い思いのマネジメント像を追求できることもやりがいだと感じています。
マネジメントで目指すのは、メンバー一人ひとりが高いプロ意識を持った社内SEに成長できるようサポートしていくこと。それぞれのアイデアや意見を傾聴しながら、指示するよりも期待していることを伝えることで、自発性や積極性を伸ばしたいと思っています。
そして、私自身も国内外の製造DXのけん引役として、あるいはITで困ったことがあれば何でも話せる相談役として誰からも頼られる第一人者に成長していきたいと思っています。ブラザーとしてもDXへの取り組みはまだまだ始まったばかり。私たちのチームが音頭をとり、デジタル活用に対する熱量を高めるとともに、ITを活用して国内外の拠点の連携を推し進め、事業改革を後押ししていきたいですね。
前職時代
システム開発会社で、主に製造業向けの基幹システムの構築に携わってきました。専門領域はデータベースを軸としたインフラ・アーキテクチャの設計・構築で、マネジメントも手掛けていました。
2023年 ブラザー工業入社
生産技術部門に配属。チームマネジメントを行いながら、国内工場やフィリピン、ベトナムなど海外工場におけるセキュリティ強化活動に注力。星崎工場のサーバおよび端末の切替作業では他部門のメンバーを巻き込んで、自らプロジェクトの推進も担当しました。
2024年
今年からは昨年よりも多くのメンバーのマネジメントを任され、工場でのIT関連委員会の委員長も担当しています。また引き続き生産現場のセキュリティ強化に取り組むととともに、最近では製造データの統合基盤のクラウド移行や工場の見える化など、さまざまな形で製造DXに取り組んでいます。