活用方法&事例
2017.05.24
医療業界にも広がりを見せ、遠隔医療の実現に貢献するWeb会議
Web会議やテレビ会議などのオンライン会議は、より高度な知識や経験、判断のほか、確実なコミュニケーションが必要とされる医療業界でも普及が進んでいます。とくに、導入コストを抑えることができ、パソコンやスマートフォン、タブレットなどの身近な通信機器を利用できるWeb会議は、少子高齢化や過疎化などの問題が深刻化する日本において、より良い遠隔医療を実現するためのツールとして期待が高まっています。
多忙な医療従事者の確実なコミュニケーションに役立つWeb会議
人の健康や命を預かるという、極めて重い責任を負うことになる医療の現場では、さまざまな情報・知識・経験の共有・継承を確実にするために、フェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションがとくに重要視されています。
しかしながら、ドクターや看護師の皆さまをはじめとする医療業界で活躍される方々は、常に多忙を極めている状況です。そのような状況において、簡単に離れた場所にいる方とのフェイス・トゥ・フェイスでのコミュニケーションを可能にするツールとして、Web会議やテレビ会議などのオンライン会議を導入されるケースが増えています。
実際に遠隔コミュニケーションツールが有効とされている場面としては、たとえば、多数のドクターが参加される地域の医師会の会合や勉強会、各界の専門家が集まる学会などが考えられます。医療の現場で多数の患者の診療に当たるドクターの皆さんは、会場への移動時間を確保することすらままならないこともあります。そんなとき、Web会議で会合や勉強会などに参加することができれば、最新かつ重要な情報を逃すことなく、日々の診療に役立てることができます。
また、最近では患者の情報を正確かつ確実に蓄積するために、電子カルテの導入が進んでいることや、ドクターや看護士、検査技師、理学療法士、薬剤師などと一体化したチーム医療の推進が進み、ますますコミュニケーションの重要性が高まっていることから、身近な端末を使ってリアルタイムに情報共有を図ることを目的に普及が進みつつあります。
さらに、ドクターなどに医薬品の適切な使用方法などの情報を提供する医薬品メーカーのMRや、看護師や検査技師などの医療スタッフの声を聞きたい医療機器メーカーの営業担当者などの間でも、Web会議などのオンライン会議を活用する場面が増えつつあります。ドクターや医療スタッフとのコミュニケーションはもちろん、外出先から本社のスタッフに問い合わせを行ったり、説明用の資料や製品パンフレットを取り寄せたりすることにも、Web会議が大いに役立ちます。
海外だけでなく、日本でもWeb会議による遠隔医療が目の前に
医療現場でもその有用性が認められ、普及が進みつつあるWeb会議ですが、将来的には遠隔地にいる患者とドクターとの間で、問診や薬の相談、治療方針の決定などの場面への活用の可能性もあります。高齢者などが多いにも関わらず、医療機関やドクターが少ない山間部や島嶼部などの過疎地においては、今後、Web会議を利用した遠隔医療が重要な役割を果たすものとして期待されています。
すでに海外では、Web会議のクリアな音声と高精細な映像を利用して、遠隔地に対するドクターによる高度な診察を実施している国もあります。今後はWeb会議と同様に、急速に性能が高まっているウェアラブルデバイスを利用した診察なども実施される可能性もあります。そうなると、患者や医療機関、行政などが負担する患者の移動コスト削減、過疎地での高度な医療の提供、よりスピーディーな情報共有・情報交換が可能になると思われます。
すでに日本でも、ある大学の臨床研究によって、精神科の診断と治療におけるWeb会議の有用性が実証されています。認知症診断において、オンライン会議は対面の場合と同等の診断が可能であることがわかっただけでなく、精神疾患の治療については、対面治療を凌ぐほどの大幅な改善が見られたケースもあるとのことで、日本での遠隔医療の実現に向けてますます期待は膨らみます。
クリアな音声と映像、高いセキュリティ性能で安心の「「OmniJoin」
Web会議「OmniJoin(オムニジョイン)」は、独自の帯域制御技術を使った途切れることのない安定した通信、クリアな音声と映像が大きな特長となっており、確実なコミュニケーションが必要とされる医療現場でもご利用いただけます。録画機能も備わっているので、患者やスタッフとの重要なやり取りを、証拠として保存・管理しておくことも可能です。
また、病歴や薬歴のほか、患者本人や家族に関するさまざまな情報を取り扱う医療現場でも、TLS1.0、TLS1.2および256bit AES暗号化に準拠した高いセキュリティ性能を備え、国際的な情報セキュリティ規格(ISO27001:2013)も取得している「OmniJoin(オムニジョイン)」なら、安心してご利用いただけるものと思います。
「OmniJoin(オムニジョイン)」は日常的にご利用いただいている方だけでなく、初めてお使いになる方にも簡単にご利用いただけるよう配慮しています。会議室への入室は、招待メールに記載のURLをクリックするだけで、様々な人と簡単に高音質・高画質で、しかもセキュアな環境でコミュニケーションを取ることができます。