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【蝶結び・結び切り・色】種類別、知らないでは済まされない?「のし」のルール
もうすぐ、お歳暮の季節ですね。普段お世話になっている方々に、ギフトを贈る人も少なくないでしょう。お歳暮に限らず、何かの節目にギフトなどを贈る際には、是非とも知っておきたいマナーがあります。
その中の一つが、「熨斗(のし)」のルール。贈り物などに掛けるかけ紙がそれに当たります。このルールを知らずに、目的とは異なったのしを付けてしまうと失礼にあたり、喜んでもらうどころか、相手に不快な思いをさせてしまいます。
本末転倒なことにならないように、今回は必ず知っておきたい「のし」のルールをご紹介します!「今さら聞けない……」と内心思っていた方、ぜひ、おさらいしておいてください。
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紅白、黒白・・・どう使い分ける? 4種類の「のし」の違い
まず、「のし」の種類を確認しておきましょう。「のし」には大きく分けて4つの種類があります。
1.紅白蝶結び
「紅白蝶結び」は、結び目を何度でも簡単に結び直せることから、「何度繰り返しても良いお祝い事やお礼」などに用います。
例えば、お食い初め(新生児の生後100日に行われる儀式)や七五三、入学・卒業、成人といった子どもの成長を祝う行事や、出産や長寿のお祝いなどに使用するのが主流です。また、お中元やお歳暮、お返しである「内祝い」にも用いられます。
しかし、一見、オールラウンダーに思える「紅白蝶結び」も、絶対に使ってはいけないシーンがあります。それは、お見舞や快気祝い、結婚祝いなどです。これらは「何度繰り返しても良いお祝い事」ではないためです。
2.紅白結び切り
「紅白結び切り」は、「紅白蝶結び」とは違って、結び目が簡単にほどけません。よって、一度きりであってほしいお祝い事に用います。また、これらの内祝いにも最適です。
結婚祝いをはじめ、お見舞い、快気祝いなどが代表的です。何度繰り返しても良いお祝い事やお礼に用いる「紅白蝶結び」が不適切なお祝い事の際は、「紅白結び切り」を選びましょう。
3.黒白結び切り
「黒白結び切り」は、告別式前後の御霊前や御供に用います。
通夜や葬式の香典、法要のお供え物などには、「黒白結び切り」を付けましょう。
4.金白結び切り
関東地方ではあまり馴染みのない「金白結び切り」は、主に関西地方で用いられる「のし」です。
用途は「黒白結び切り」と同じ。通夜や葬式の香典、法要のお供え物など、告別式前後の御霊前や御供に用います。
お祝いのお返しである「内祝い」。包装紙のかけ方にも要注意!
次に、のしには「内のし」と「外のし」があり、これらもシーンに合わせて選ぶ必要があります。ちなみに、「内のし」は贈答品に直接のしをかけて上から包装紙で包むこと。一方、「外のし」は包装紙の上からのしをかけることを言います。
「内のし」は、主に内祝いに用いられます。包装紙にのしが隠れてしまう「内のし」は、控えめな表現に感じられるために、お祝いのお返しである内祝いに適切と考えられているのです。内祝い以外で何か目的があって贈答品を贈る場合は「外のし」を選ぶと良いでしょう。
また、弔事の際、法要の供え物にかける包装紙は、暗めの色や白っぽい色のもので統一するのがマナーです。
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贈り物にかける「のし」のマナーは、いわば「大人のたしなみ」
大人ならば、知らないでは済まされない場面も出てくる「のし」のルール。こういったマナーを守れるかどうかは、いわば大人のたしなみとも言えるので、最低限覚えるようにしておきましょう。
何より、相手に心から喜んでもらうために、贈り物のルールには気をつけていきたいですね。「のし」は、ブラザープリントテラスでもダウンロードすることができます。今すぐ必要になった際は、ぜひ印刷してご利用ください。